食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06540570111 |
| タイトル | カナダ食品検査庁(CFIA)、カナダにおける牛肉・子牛肉・子羊肉の小売生ひき肉の志賀毒素産生性大腸菌(STEC)の汚染率と病原性遺伝子に基づくリスク判定に関する研究論文を紹介 |
| 資料日付 | 2025年6月8日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | カナダ食品検査庁(CFIA)は6月8日、カナダにおける牛肉・子牛肉・子羊肉の小売生ひき肉の志賀毒素産生性大腸菌(STEC)の汚染率と病原性遺伝子に基づくリスク判定に関する研究論文を紹介した。概要は以下のとおり。 志賀毒素産生性大腸菌(STEC)は、軽度から重度の胃腸疾患を引き起こす可能性のある病原性大腸菌である。STECに汚染された動物由来の食品は、集団食中毒の発生源として最も頻繁に関与している。 小売りひき肉(牛肉、子牛肉、子羊肉)におけるSTECの汚染率を調査するため、複数年(2016年~2021年)にわたる的を絞った調査が実施された。検体は、推定(汚染)検体を特定するために志賀毒素遺伝子(stx)の存在についてスクリーニングされ、その後stx遺伝子の存在を確認するための分離株の培養及び分子学的確認が行われ、全ゲノムシークエンス解析(WGS)によりO血清群及び病原遺伝子(例:stx、eae、aggR)の特性評価が行われた。 ひき肉2,398検体のうち、生存するSTECの存在が確認されたのは148検体で、これらから合計175株のSTEC株が分離された。これは、牛肉検体の1.2%(589検体中7検体、unique strainは8株)、子牛肉検体の4.7%(1,241検体中58検体、unique strainは67株)、子羊肉検体の14.6%(568検体中83検体、unique strainは100株)に相当する。インチミン病原性遺伝子(eae)は、子牛肉由来のSTEC株(67株中9株、13.4%)でのみ検出され、国際連合食糧農業機関/世界保健機関(FAO/WHO)のリスクカテゴリー(※訳注)に基づき、リスクレベル1(67株中1株)、レベル3(67株中2株)、レベル4(67株中6株)に分類された。リスクレベル2のSTEC株は、牛肉(8株中2株、25.0%)、子牛肉(67株中8株、11.9%)、子羊肉(100株中1株、1.0%)から分離された。STEC株の大部分、すなわち牛肉由来の75.0%(8株中6株)、子牛肉由来の67.2%(67株中45株)、子羊肉の94.0%(100株中94株)は、FAO/WHOリスクカテゴリーのリスクレベル5(最低レベル)に分類された。 本研究の結果は、カナダでひき肉に対して実施されている現在の食品安全管理措置が、重篤な臨床転帰に関連するSTEC株による汚染の可能性を許容できる水準に留めるのに効果的であることを示している。効果的な管理措置の適用と消費者の安全な食品取り扱い慣行が継続的に実施されることで、生のひき肉由来の食中毒の潜在的リスクを最小限に抑えることができる。 「ハイライト」 ・ひき肉2,398検体を対象にSTECの検査が行われた。 ・STECは、牛肉の1.2%、子牛肉の4.7%、子羊肉の14.6%で検出された。 ・インチミン遺伝子(eae)は、子牛肉由来STEC株の13.4%(9/67)でのみ検出された。 ・(stx1c, stx2b)、stx1c、(stx1a, stx2b)は、概して子羊肉由来のSTECで観察された。 本研究論文(Journal of Food Protection(2025, 88(5):100483、doi: 10.1016/j.jfp.2025.100483))は以下のURLより入手可能。 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0362028X25000353 (※訳注)FAO/WHOのSTEC専門家グループは、STECの持つ重要な病原遺伝子(eae又はaggR及びstx亜型)に基づき、STECを5つのリスクレベルに分類している。stx2aに加えてeae又はaggRを有するSTEC株は多くの重症のヒトSTEC感染症(血性下痢症(BD)や溶血性尿毒症症候群(HUS))に関連しており、最も高いリスクレベル(level 1)に分類される。stx2dを有しeaeを持たない株もまた、BDやHUSの原因となり、高いリスクレベル(level 2)に分類される。eae及びstx2c又はstx1aのstx遺伝子亜型を有する一部の株はBDや下痢症など重症度の低い疾患に関連する可能性があり、リスクレベルは中程度(level 3及びlevel 4)に分類される。stx2d以外のstx遺伝子亜型を有するeae陰性のSTEC株の大部分は下痢又は軽度の下痢のみ引き起こす、或いは無症状感染となる可能性があり、最も低いリスクレベル(level 5)に分類される。 |
| 地域 | 北米 |
| 国・地方 | カナダ |
| 情報源(公的機関) | カナダ食品検査庁(CFIA) |
| 情報源(報道) | カナダ食品検査庁(CFIA) |
| URL | https://inspection.canada.ca/en/food-safety-industry/food-chemistry-and-microbiology/testing-reports-and-journal-articles |
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