食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06540130111 |
タイトル | カナダ食品検査庁(CFIA)、特定の食品におけるダイオキシン類及びダイオキシン様化合物を対象とした調査(期間 2014年4月1日~2019年3月31日)の報告書を公表 |
資料日付 | 2025年6月23日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | カナダ食品検査庁(CFIA)は6月23日、特定の食品におけるダイオキシン類及びダイオキシン様化合物を対象とした調査(期間 2014年4月1日~2019年3月31日)の報告書を公表した。概要は以下のとおり。 対象を絞った調査は、潜在的な食品ハザードに関する情報を提供し、CFIAの日常的な監視プログラムを強化する。これらの調査は、食品供給の安全性に関する証拠を提供し、潜在的な新たなハザードを特定し、情報やデータが限られている、あるいはまったく存在しない食品カテゴリーに、新たな情報とデータを提供する。これらの調査は、CFIAが潜在的にリスクの高い領域に監視を集中させるために頻繁に使用される。また、調査は傾向を特定し、業界がカナダの規制をどのように遵守しているかに関する情報を提供するのにも役立つ。 ダイオキシン類及びダイオキシン様化合物は、環境中に存在し、その結果として食品にも含まれる化学汚染物質である。これらの化合物は、毒性学的及び化学的に類似した3つの化学物質グループに分類される。これらのグループは、ポリ塩化ジベンゾ-p-ジオキシン(ジオキシンまたはPCDDとも呼ばれる)、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDFまたはフラン)、及びポリ塩化ビフェニル(ダイオキシン様PCBまたはDL-PCB)である。ダイオキシン類及びダイオキシン様化合物は、主に乳製品、動物の組織/脂肪、卵に含まれている。また、土壌や植物表面に蓄積されるため、油脂を多く含む植物から作られた製品にも含まれている。これらの化合物は、ダイオキシン類及びダイオキシン様化合物を含む食品の摂取を通じて、ヒトの肝臓や脂肪組織に蓄積される。ダイオキシン類及びダイオキシン様化合物は、皮膚疾患(例えば、塩素ざ瘡)、肝臓及び甲状腺の問題、内分泌系、神経系、生殖系及び免疫系の障害、発達への影響、及び特定の種類のがんなど、様々な健康への影響に関連している。 これらの健康影響の種類と発生は、通常、ばく露レベルとばく露期間に依存する。ダイオキシン類及びダイオキシン様化合物への食事性ばく露を最小限に抑える最良の方法は、食品及び動物飼料の汚染の予防と削減である。本調査は、カナダの小売市場で入手可能な植物油脂、肉類及び肉製品、魚介類、非加熱喫食用調理済み食品、乳製品、ナッツ類及び種子類とそれらの製品、食事代替品及びプロテインパウダーに焦点を当てた。 2014年4月~2019年3月に、カナダの小売店から合計3,115検体が収集された。検査された検体の95%でダイオキシン類及び/またはダイオキシン様化合物が検出された。これらの化合物が環境中に広く存在し、残留性が高いことを考えると、これほど高い陽性検体の割合は予想される結果である。ダイオキシン類及びダイオキシン様化合物はあらゆる生物種の脂肪組織に蓄積し、食物連鎖の上位に位置する生物の脂肪組織における濃度の上昇につながる。今回の調査では、ダイオキシン類及びダイオキシン様化合物の含有量が最も多かったのはイワシの缶詰の検体であり、その含有量は、次に多かった油、バター、マヨネーズの検体の2倍であった。 本調査で分析されたすべての魚類及び魚介類の検体は、最も毒性の強い同族体(congener) 2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-p-ジオキシン(2,3,7,8-TCDD)について、カナダ食品医薬品規則に定められた最大基準値(ML)である1兆分の20 (20 ppt)を遵守しており、魚類検体の97%からは2,3,7,8-TCDDが検出されなかった。魚類以外の食品に関しては、ダイオキシン類及びダイオキシン様化合物に関するカナダの規制は存在しないが、この調査で観察されたレベルはカナダ保健省の化学安全局により評価され、いずれの検体もヒトの健康への安全性に関する懸念はないと判断された。この調査結果に起因する製品の回収は一切行われなかった。 (以下略) 本報告書の詳細は以下のURLより入手可能である。 https://inspection.canada.ca/sites/default/files/documents/2025-06/2014-2019%20Dioxins%20in%20Selected%20Foods%20Report%20-%20EN.PDF |
地域 | 北米 |
国・地方 | カナダ |
情報源(公的機関) | カナダ食品検査庁(CFIA) |
情報源(報道) | カナダ食品検査庁(CFIA) |
URL | https://inspection.canada.ca/en/food-safety-industry/food-chemistry-and-microbiology/testing-reports-and-journal-articles/2014-2019-dioxins |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。