食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06530600545 |
タイトル | 英国健康安全保障庁(UKHSA)、カンピロバクター属菌、サルモネラ属菌、クリプトスポリジウム属原虫及び志賀毒素産生性大腸菌の年次データ公表に伴い、サルモネラ属菌及びカンピロバクター属菌感染症の件数が過去10年で最多であったと発表 |
資料日付 | 2025年6月26日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 英国健康安全保障庁(UKHSA)は6月26日、カンピロバクター属菌、サルモネラ属菌、クリプトスポリジウム属原虫及び志賀毒素産生性大腸菌の年次データ公表に伴い、サルモネラ属菌及びカンピロバクター属菌感染症の件数が過去10年で最多であったと発表した。概要は以下のとおり。 UKHSAの最新の年次データによると、イングランドにおけるカンピロバクター属菌及びサルモネラ属菌感染症は、前年と比較して大幅に増加している。UKHSAは、食中毒の一般的な原因となるこれらの細菌への感染を防ぐための予防措置を講じるよう国民に呼びかけている。幼児、高齢者、免疫機能が低下している人は、重症化リスクが高いため、特に注意が必要である。 カンピロバクター感染症例数は、2023年の60,055例から2024年には70,352例へと17.1%増加し、人口10万人あたりの報告数は121.9例に達している。これは過去10年間で最多の症例数である。報告件数の44%は50歳から79歳までの成人である。同様に、サルモネラ属菌感染症例数も過去10年間で最高を記録し、2023年の8,872例から2024年には10,388例と17.1%増加した。特に10歳未満の子どもが影響を受けており、全体の21.5%を占めている。 カンピロバクター属菌及びサルモネラ属菌感染症は、通常、家きん、食肉、卵、生の果物や野菜、加熱殺菌処理されていない(unpasteurized)乳製品など、汚染された食品の摂取により罹患する。また、感染者との濃厚接触(特に家庭内)や、加熱調理済み食品と未加熱調理食品の両方に調理器具を使い回しするなど、キッチンでの交差汚染によっても感染する可能性がある。 UKHSA及び英国食品基準庁(FSA)の専門家は、関係機関と協力し、サルモネラ属菌及びカンピロバクター属菌感染症例数の増加の原因を解明するため、さらに調査を進めている。 寄生虫のクリプトスポリジウムによる症例数は、2023年比で16.4%減少し、2024年には5,708例が報告されたが、これは過去10年間で2番目に多い症例数であった。2024年4月の感染者数は異常に多く、これは、羊の出産やふれあい牧場に関連した大規模な集団感染、またSouth Devonで発生した水道水に関連した集団感染に関連している。 志賀毒素産生性大腸菌(STEC)の2023年のデータでは、2022年と比較して全体で2.2%減少している。2022年の高い症例報告率は、大規模なSTEC O157の集団感染によって説明できるだろう。2023年には、STEC感染症例数は全体的にわずかに減少したものの、O157以外のSTEC感染症例数は14%増加した(2022年の1,988例から2023年の2,260例)。これは、近年PCR検査を用いる診断検査室の数が増加し、イングランドでO157以外のSTECの検出が大幅に増加したことが原因である可能性が高い。 クリプトスポリジウムとSTECはどちらも、動物やその環境との直接的または間接的な接触、排泄物との接触(おむつ交換時など)、汚染された食品や水の摂取または取り扱い、及び人と人との接触によって伝播する可能性がある。 これらの消化器感染症はすべて、下痢(時に血便)、胃痛やけいれん、嘔吐、軽度の発熱など、類似した症状を引き起こす可能性がある。ほとんどの人は感染後1~2週間で回復するが、幼児、高齢者、免疫機能が低下している人は、重篤な病気や合併症を発症するリスクが高くなる。重症の場合、STECは溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こす可能性がある。これは主に腎臓に影響を及ぼす重篤で生命を脅かす可能性のある病気である。 (以下略) 2015年~2024年のカンピロバクターに関するデータは以下のURLから閲覧可能。 https://www.gov.uk/government/publications/campylobacter-infection-annual-data/campylobacter-data-2015-to-2024 2015年~2024年の非チフス性サルモネラ属菌のデータは以下のURLから閲覧可能。 https://www.gov.uk/government/publications/salmonella-national-laboratory-and-outbreak-data/non-typhoidal-salmonella-data-2015-to-2024 2015年~2024年のクリプトスポリジウム属原虫のデータは以下のURLから閲覧可能。 https://www.gov.uk/government/publications/cryptosporidium-national-laboratory-data/cryptosporidium-data-2015-to-2024 2023年のSTECに関するデータは以下のURLから閲覧可能。 https://www.gov.uk/government/publications/escherichia-coli-e-coli-o157-annual-totals/shiga-toxin-producing-escherichia-coli-stec-data-2023 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | 英国 |
情報源(公的機関) | 英国健康安全保障庁(UKHSA) |
情報源(報道) | 英国健康安全保障庁(UKHSA) |
URL | https://www.gov.uk/government/news/cases-of-salmonella-and-campylobacter-highest-in-a-decade |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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