食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06530290149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、有効成分ピジフルメトフェン(pydiflumetofen)の農薬リスク評価に関する更新したピアレビューの結論を公表 |
資料日付 | 2025年6月25日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は6月25日、有効成分ピジフルメトフェン(pydiflumetofen)の農薬リスク評価に関する更新したピアレビューの結論(5月8日承認、PDF版23ページ、https://doi.org/10.2903/j.efsa.2025.9471)を公表した。概要は以下のとおり。 ピジフルメトフェンは、欧州議会及び理事会の規則(EC)No 1107/2009の第7条に従い、報告担当加盟国(RMS)であるフランスが、Syngenta Crop Protection AGから2016年3月25日に承認申請書を受理した新しい有効成分である。さらに、同規則第8条(1)(g)に基づき、Syngenta Crop Protection AGは、規則(EC)No 396/2005の第7条で言及される最大残留基準値(MRL)に関する申請書を提出した。同規則第9条に従い、RMSは申請書類の完全性を確認し、申請の受理日は2016年5月30日と認定された。 RMSは、ピジフルメトフェンの書類に関する初期評価を評価報告書草案(DAR)で提供し、その後、EFSAは規則(EC)No 1107/2009の第12条に従い、RMSの評価について農薬リスク評価に関するピアレビューを実施した。EFSAは、ピジフルメトフェンの農薬リスク評価に関するピアレビューの結論を2019年10月11日に公表した。欧州委員会は、2022年8月30日付けでEFSAに対して、残留性、非標的生物に対する内分泌かく乱(ED)特性、代謝物である2,4,6-TCP及びSYN547891の遺伝毒性、不純物の毒性学的関連性、及び商業規模の生産に関する情報に関するリスク評価のレビューを行うよう要請する委任状を送付した。EFSAは、ピジフルメトフェンの農薬リスク評価に関するピアレビューの更新した結論を2024年1月29日に公表した (2024年2月28日に修正)。以下の結論が導出された。 EUレベルで提案された代表的な用途(果樹、ブドウ、ジャガイモ、果菜類、ウリ科植物、及びアブラナ科野菜に対する殺菌剤としての圃場散布)におけるピジフルメトフェンの使用は、対象生物に対して十分な殺菌効果をもたらす。 データパッケージの評価の結果、ピジフルメトフェンの素性、物理的・化学的特性、技術的特性、又は代表的な製剤に関して、重大な懸念領域として含める必要がある問題は確認されなかった。素性、物理的・化学的特性、分析方法の領域では、植物マトリックスにおけるモニタリング方法の抽出効率、及び筋肉中の有効成分の定量に関する追加の検証データに関するデータギャップが特定された。 哺乳類毒性学の領域では、技術的規格書に含まれる3種類の不純物の毒性学的関連性を、親化合物の毒性プロファイルと比較してさらに評価するためのデータギャップが特定された。さらに、代謝物である2,4,6-TCPの潜在的な遺伝毒性を明確化するためのデータギャップが特定され、最終化されていない問題が生じている。また、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤(SDHI)の殺菌の作用機序(MOA)に関連するヒトへの潜在的な有害性については、結論が得られていない。 残留物のセクションでは、メキャベツ(Brussels sprout)及びコールラビ(kohlrabi)における残留試験及び家畜動物試験における異性体の挙動に関するデータギャップが特定された。さらに、ピジフルメトフェンは残留性の高い化合物であり、従って、輪作作物に対するMRLが必要となる可能性がある。MRLは、意図した適正農業規範(GAP)を支持する十分なデータがある場合のみ、MRLが提案された。動物由来食品の消費者リスク評価は、2,4,6-TCPの毒性学的データが不十分であるため、暫定的なものとみなすべきである。さらに、飲料水の摂取による消費者リスク評価も最終化されていない。 ピジフルメトフェンは、実験室及び野外試験において土壌中で非常に高い残留性を示し、水/堆積物試験においても高い残留性を示した。環境における動態と挙動に関するデータは、EUレベルで必要な環境ばく露評価を実施するために十分であるが、地表水を飲料水として採取する場合、地表水中に潜在的に存在する有効成分及びその同定された代謝物の残留物の性質に及ぼす水処理プロセスの影響についての情報に関するデータギャップが特定された。このギャップにより、代表的な用途全てにおける飲料水摂取による消費者リスク評価は最終化されていない。 生態毒性学の領域では、ミツバチに関するリスク評価において一部のデータギャップが特定された。ブドウにおける使用において、ピジフルメトフェンは200 g a.s.(※訳注)/haの濃度でミミズに対する高いリスクが結論された(データギャップ)。ピジフルメトフェンのブドウにおける使用量200 g a.s./haにおいて、土壌中のミミズを摂食する哺乳類に対する二次中毒による低いリスクを結論することができなかった(データギャップ)。 ヒト及び非標的生物に関して、利用可能なエビデンスに基づき、委員会規則(EU)2018/605により改正された規則(EC)No 1107/2009の附属書IIの第3.6.5項及び第3.8.2項に定めるED基準は、エストロゲン、アンドロゲン、甲状腺及びステロイド産生(EATS)モダリティにおいて、ヒト、野生哺乳類及び非哺乳類種に対して満たしていない。 (※訳注)a.s.: active substance(有効成分) |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9471 |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。