食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06520660149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、新食品としてのD-アルロースの安全性に関する科学的意見書を公表
資料日付 2025年6月5日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月5日、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としてのD-アルロースの安全性に関する科学的意見書を公表した(5月6日採択、PDF版11ページ、 https://doi.org/10.2903/j.efsa.2025.9468)。概要は以下のとおり。
 欧州委員会からの要請を受け、EFSAの栄養・新食品・食物アレルゲンに関するパネル(NDAパネル)は、新食品に関する規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としてのD-アルロースに関して科学的意見を表明するよう求められた。
《評価》
 本申請の対象である当該新食品はD-アルロースである。当該新食品は、D-プシコース3-エピメラーゼ(EC 5.1.3.30)を触媒とする反応において、D-フルクトースをD-アルロースに酵素的に変換して生成される。当該新食品は、D-フルクトースのエピマーから構成されており、フルクトースとは3位炭素(C-3)上の水酸基の位置のみが異なる。
 当該新食品は糖類の代替品として、シリアル、チューインガム、菓子類、フロスティング、ジャム、ゼリー、ソフトドリンク、キャンディー、チョコレート、クッキー、低カロリー食品に使用することが提案されている。対象集団は一般集団である。
 アルロースは、サトウキビ、ビート、コーヒー、小麦植物体、レーズン等、多様な食品に少量含有されており、さらに、加工食品にも含有され、黒砂糖には約71 mg/100g、ケチャップには約40 mg/100gが含有されている。
 米国食品医薬品庁(FDA)は、特定の従来食品及び飲料において糖類代替品として使用されるアルロースに関するGRAS(Generally Recognized As Safe(一般に安全とみなされる))通知3件(GRAS通知番号(GRN) 400、GRN 498、GRN 693)に疑問を呈していない。
《議論》
 リスク評価の過程において、パネルは申請者が対応すべき多くのデータギャップを特定した。
 そのためEFSAは、2020年3月19日及び2021年2月22日に追加情報/データの要請を申請者に送付している。要求したデータは、当該新食品に関するアイデンティティ・製造工程・成分組成データ・規格・提案する用途及び用量・遺伝毒性及びヒトに関するデータである。2020年2月のデータ提出後、申請者はその後のEFSAからの追加データの要請に一切回答していない。
《結論》
 入手可能なデータに基づき、NDAパネルは当該新食品D-アルロースの安全性は確証できないと結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9468
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