食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06520580547 |
タイトル | チリ食品安全局(ACHIPIA)、トウガラシ及びトウガラシをベースにした調味料におけるオクラトキシンAに関するリスクプロファイル(アップデート)を公表 |
資料日付 | 2025年5月22日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | チリ食品安全局(ACHIPIA)は5月22日、トウガラシ及びトウガラシをベースにした調味料におけるオクラトキシンAに関するリスクプロファイル(アップデート)を公表した。概要は以下の通り。 #リスクプロファイル No.3/2025「チリにおけるトウガラシ及びメルケン(※訳注)中のオクラトキシンA」 ・VIII. 予備的結論及び推奨事項 A. 結論 ・オクラトキシンAは世界中に広く分布しているかび毒で、主に穀類に含有されるが、幅広い食品マトリックスにおいても報告がある。トウガラシは、真菌の攻撃を最も受けやすく、アフラトキシン、オクラトキシンA、及びその他のかび毒が最も産生されやすい基質のひとつであると報告されている。 ・現在までに、トウガラシにおけるオクラトキシンAの蔓延は、世界中の様々な発行物において、0.2 μg/kg未満から528 μg/kgの範囲で報告されてきた。チリでは、2017年に保健省(MINSAL)が、小売店で販売された包装済みメルケンの検体において、71.77 μg/kg及び19.74 μg/kgの濃度を検出した。両件に対し発出された警告と関連する症例やアウトブレイクの報告はない。今年も、他のメーカーの包装済みメルケンにおいて、欧州食品安全機関(EFSA)の最大基準値を超える濃度が検出されたとして、警告が出された。 ・食品において広範囲に渡り微量に含有されることと相まって、報告されているオクラトキシンAの多面的で強力な毒性から、現在、ヒトによる摂取を最小限にすることへの関心が高まっている。しかし、現在までに、食品中のオクラトキシンA摂取による急性中毒を示すエビデンスはなく、慢性的な健康への影響に関するエビデンスは、動物モデルからのみ外挿されている。 ・様々な国際研究において食品中のオクラトキシンA摂取に関連するリスク評価が報告されており、数年前までは耐容一日摂取量(TDI)が用いられていたが、2020年以降、EFSAは、ばく露マージン(MOE)の使用を推奨している。チリにおいては、食品中のオクラトキシンAの摂取に関して2つのリスク評価が利用可能であるが、これらの研究は、より広範かつ地域的多様性をもつ人口集団や、他のパラメータの中でも特に最新の摂取に関するデータを取り入れることによって、さらに深める必要がある。 ・欧州連合(EU)には、かび毒に関する世界で最も具体的な規則があり、食品中の特定の汚染物質に関する最大基準値が定められている。オクラトキシンAの場合、カイエンペッパー及びパプリカも含めたトウガラシ・Capsicum属(丸ごと、粉末、生鮮、乾燥(※訳注))においては、20 μg/kgの最大基準値が設定されている。 ・チリでは、チリ食品衛生規則(RSA)第169条において、穀類及びその派生品、カカオ、干しブドウ、果実・野菜のジュース一般及び100%ジュース、ネクター及び濃縮ブドウ果汁に対しては5 μg/kg、コーヒー豆及びインスタントコーヒーに対しては10 μg/kgの最大基準値が定められている。しかし、現在までのところ、メルケンを含む調味料の最大基準値は定められていない。 ・チリにおいて、記録された急性オクラトキシンA中毒の症例はないが、このかび毒への慢性ばく露は、国際がん研究機関(IARC)が「グループ2B」と示すとおり、ヒトにおける腎毒性及び潜在的発がん性作用から懸念を提起するものである。 ・このかび毒は安定しており、調味料のオクラトキシンA汚染除去に対する効果的なプロトコルは未だ存在しない。そのため、調味料の生産チェーン全体における、早期汚染防止に重点を置いた対策が必要である。 B. 推奨事項 (略) 当該文書は、以下のURLから閲覧可能(PDF、51ページ)。 https://www.achipia.gob.cl/wp-content/uploads/2025/06/Perfil_de_Riesgo_OCRATOXINA.pdf ※メルケン(merken)は、乾燥・燻製にしたトウガラシcacho de cabra(Capsicum annum)を粉砕したものに、コリアンダーの種子と塩を混ぜた、チリでは伝統的かつ一般的な調味料。 ※欧州委員会規則(EU) 2023/915(2025年1月1日現行版)において、生鮮果実に対する最大基準値の設定はない。 https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/?uri=CELEX%3A02023R0915-20250101 |
地域 | 中南米 |
国・地方 | チリ |
情報源(公的機関) | - |
情報源(報道) | チリ食品安全局(ACHIPIA) |
URL | https://www.achipia.gob.cl/evaluaciones-de-riesgo/ |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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