食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06520490294
タイトル 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及びリスク評価報告書(2025/4/23~5/27)を公表(鳥インフルエンザA(H5)ウイルス)
資料日付 2025年5月27日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及びリスク評価報告書(2025/4/23~5/27)を公表した(7ページ)。鳥インフルエンザA(H5)ウイルスに関する概要は以下のとおり。
・現在の状況
 2025年4月22日の前回のリスク評価以降、A(H5N1)ウイルス感染による検査確定ヒト症例がバングラデシュ及び中国からWHOに報告された。
1. A(H5N1)、バングラデシュ
 H5クレード2.3.2.1a に属するA(H5N1)ウイルスによるヒトの感染が、2025年4月にクルナ管区(Khulna Division)の小児から採取された検体から検出された。当該小児は病気から回復している。遺伝子配列データはGISAIDで入手可能である(EPI_ISL_19875512、提出日2025年5月18日、疫学疾病管理研究所(IEDCR)、ウイルス学部門-ナショナルインフルエンザセンター(NIC))。WHOは2025年5月4日に当該症例の通知を受けた。2025年3月に患者が居住する同じ地区(Jessore)の家きんで、鳥インフルエンザA(H5N1)の集団感染が報告されている。
 H5クレード2.3.2.1a に属するA(H5N1)ウイルスによる2例目のヒト感染例は、GISAIDで入手可能な遺伝子配列データ(EPI_ISL_19882255、提出日2025年5月26日、IEDCR、ウイルス学部門-NIC)によると、2025年2月にクルナ管区の小児から採取された検体から遡及的に検出された。当該小児は病気から回復している。WHOはこの症例の通知を2025年5月27日に受けた。
2. A(H5N1)、中国
 2025年5月10日、中国はWHOに対し、ベトナムから渡航してきた成人の鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルス感染によるヒト確定症例1例を通知した。当該症例は中国の入国地(port of entry)での所定のスクリーニング検査で検出された。患者は4月7日に中国の病院に入院し、報告時には回復していた。ばく露源は患者宅の家きんである可能性が高い。
 国際獣疫事務局(WOAH)への報告によると、アフリカ、アメリカ大陸、アジア及び欧州の野鳥及び飼育鳥類において、様々なインフルエンザA(H5)亜型のウイルスが継続的に検出されている。また、海生哺乳類や陸生哺乳類を含め、ヒト以外の哺乳類の感染も報告されている。高病原性鳥インフルエンザ(HPAI) A(H5)ウイルスに罹患した鳥類及び哺乳類種のリストは国際連合食糧農業機関(FAO)が保持している。
・リスク評価
(1)鳥インフルエンザA(H5)ウイルス感染による更なるヒト症例の現在の世界的な公衆衛生上のリスクは?
 現在までのヒト症例のほとんどは、例えば感染した家きん又は生きた家きん市場等の汚染された環境、また時には感染した哺乳類や汚染された環境との接触を通じてA(H5)ウイルスにばく露された人々の感染であると記録されている。当該ウイルスは、ヒトが接触する動物や関連環境中で検出され続けており、このようなばく露に関連する更なるヒト症例の発生が予想されるが、それは稀である。更なる症例が検出されたとしても、公衆衛生上の影響はごく小さい。新たなヒト症例の現在の全体的な世界的公衆衛生リスクは低い(low)。
(2)現在蔓延している鳥インフルエンザA(H5)ウイルスがヒトからヒトへ持続的に伝播する可能性は?
 最近報告された鳥インフルエンザA(H5)のヒト感染に関連した持続的なヒトからヒトへの伝播は確認されていない。2007年以降、A(H5N1)ウイルスのヒトからヒトへの伝播は報告されていないが、調査においてはギャップが存在する可能性がある。2007年以前では、医療従事者が関係したものも含む、ヒトにおける小規模なA(H5)ウイルス感染クラスターが報告され、これらにおいては限定的なヒトからヒトへの伝播は否定できなかったが、持続的なヒトからヒトへの伝播は報告されていない。
 入手可能なエビデンスでは、現在蔓延しているインフルエンザA(H5)ウイルスはヒト間での効率的な伝播能力を獲得していないことが示唆されているため、今のところ、現時点で持続的なヒトからヒトへの伝播の可能性は低いと見られる。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL https://www.who.int/publications/m/item/influenza-at-the-human-animal-interface-summary-and-assessment--27-may-2025
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