食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06510430149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、「焼却、共焼却及び燃焼によるカテゴリー1の動物副産物中の伝達性海綿状脳症(TSE)ハザードへの影響」と題する科学的意見書を公表
資料日付 2025年5月28日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は5月28日、「焼却、共焼却及び燃焼によるカテゴリー1の動物副産物中の伝達性海綿状脳症(TSE)ハザードへの影響」と題する科学的意見書(44ページ、2025年4月23日採択、doi: 10.2903/j.efsa.2025.9435)を公表した。概要は以下のとおり。
 欧州委員会はEFSAに対し、カテゴリー1(※訳注)の動物副産物(ABP)の焼却(incineration)、共焼却(co-incineration)、燃焼(combustion)が、これらの処理によって生じる灰中の牛海綿状脳症(BSE)/TSEハザードに及ぼす影響を評価するよう要請した。
 残留TSEハザードの存在は、プリオンの感染性又は播種活性(seeding activity)の検出によって評価される。TSE病原体やプリオンは、加熱に基づく方法を用いて完全に不活化することは困難である。TSE株によって耐熱性の程度は異なる。入手可能な120~134℃で行われた研究に基づけば、C-BSE株は他の評価されたプリオン株よりも耐熱性が高い。カテゴリー1の動物副産物の大部分は、焼却/共焼却/燃焼の前に「肉骨粉(meat and bone meal)」製造のレンダリングに供される。セメント製造のための共焼却に関するシナリオは、全ての灰がセメントに取り込まれるため、考慮する必要がない。カテゴリー1の動物副産物が全ての工程で受ける時間/温度の組み合わせを一般化することは不可能である。産業システムにおける温度と滞留時間を正確に測定することは困難であり、またシステムの設計や運転条件も多岐にわたるため、カテゴリー1の動物副産物は、少なくとも、生成又は工程に注入されるガスの条件に基づく法的要件(850℃で2秒間又は1,100℃で0.2秒間)にさらされると仮定することしかできない。1,000℃で20分間のC-BSEに関する研究で用いられた方法の感度が限定的であったため、C-BSEプリオンの残存を決定的に除外することができなかった。したがって、カテゴリー1の動物副産物の焼却、共焼却、燃焼により生じる灰に残留するBSE/TSEハザードの存在を高い確実性(99%以上)を持って除外することはできない。
 耐熱性のTSE野外株を添加した「肉骨粉」に対し、法的要件又は具体的な産業プロセスで必要とされる時間/温度の組み合わせで処理した後の、実際の感染性の低減に関するデータを作成することが推奨される。
(※訳注)規則(EC)No 1069/2009に基づき、ヒトの消費を意図しない動物副産物は、そのリスクレベルによりカテゴリー1~3に分類される。カテゴリー1は最もリスクレベルの高いカテゴリーで、TSE感染が疑われる動物やTSE根絶措置により殺処分された動物の死体等が当てはまる。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9435
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