食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06500450314 |
タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、一部のポルタフィルター式エスプレッソマシンからの過剰な鉛の溶出に関するQ&Aを公表 |
資料日付 | 2025年5月7日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は5月7日、一部のポルタフィルター式エスプレッソマシンからの過剰な鉛の溶出に関するQ&Aを公表した。概要は以下のとおり。 BfRは、ポルタフィルター式エスプレッソマシン(※訳注1)からのスケール除去(※訳注2)後に大量の鉛が溶出することが判明したことを受け、消費者への情報提供としてQ&Aを作成した。 Q1. BfR はエスプレッソマシンからの鉛の溶出をどのようにして把握したのか? A1. 2013年、BfRは金属材料と食品接触材料からの金属の溶出とそれらの食品への移行を調査する研究プロジェクトの一環として、新品の家庭用コーヒーマシン8台を検査した。検査対象は、ポルタフィルター式エスプレッソマシン3台、ポッド式コーヒーマシン3台、カプセル式コーヒーマシン2台であった。 Q2. どのマシンから鉛が大量に溶出するのか? A2.ポルタフィルター式エスプレッソマシンから、過剰な鉛の溶出が検出された。 Q3. 検査対象となったすべてのポルタフィルター式エスプレッソマシンから鉛が溶出するのか? A3. コーヒーマシンとエスプレッソマシンの種類によって、鉛の溶出量には顕著な違いが認められた。検査対象となったポルタフィルター式エスプレッソマシンのうちの1台からは、特にスケール除去後に、ポッド式コーヒーマシンやカプセル式コーヒーマシンと比較して大量の鉛が溶出したが、他のマシンではほとんど鉛が溶出しなかった。 Q4. BfRは、分析対象となったコーヒーマシンとエスプレッソマシンの製品名を公表する予定はあるか? A4. BfRは、製品名及びメーカー名を公表する予定はない。BfRの調査は研究プロジェクトの一環として行われた。検体数が少ないため、データは代表的ではない。また、BfRは食品及び消費財の管理には関与していない。これは各州の監視当局の管轄であり、BfRはそれに応じて調査結果を監視当局に報告している。 Q5. BfRは、消費者にどのようなアドバイスがあるか? A5.ポルタフィルター式エスプレッソマシンは、スケール除去後に大量の鉛を溶出する可能性がある。鉛の摂取を減らすため、BfRは消費者に対してスケール除去後にマシンを徹底的にすすぐことを推奨している。メーカーが指定するすすぎの手順を繰り返し行う必要がある。日常的に使用する場合は、メーカーの指示通りに、エスプレッソまたはコーヒーを実際に淹れる前に必ずすすぎ手順(水のみでの準備)を行うことをBfRはさらに推奨している。 Q6. スケール除去プロセスによって、マシンの金属部品から鉛が溶出するのはなぜか? A6. 酸性のスケール除去剤によって、金属部品から鉛が溶出する可能性がある。 Q7. エスプレッソマシンのどの金属部分から鉛が溶出するのか? A7. BfRは、マシンにおける鉛の起源を特定していない。BfRは、マシン内部の部品やはんだ付け部が鉛の溶出に寄与している可能性があると考えている。 Q8. 法的な基準値はあるのか? A8. EUでは、金属製の食品接触材料からの金属の溶出に関する法的な基準値は定められていない。しかし、欧州評議会は、飲料水中の許容鉛含有量に基づいて、鉛の溶出基準値を勧告している。食品接触用金属及び合金に関する欧州評議会の決議では、食品への鉛の溶出について、10 μg/kg食品の具体的な溶出基準値が設定されている。この決議に関する詳細は、欧州評議会のウェブサイトで閲覧できる(https://www.edqm.eu/en/metals-and-alloys-used-in-food-contact-materials-and-articles)。 Q9. コーヒーマシンからの金属の溶出に関する他の調査結果はあるのか? A9. 2007年と2011年に、ドイツ化学・獣医学研究所(CVUA(Stuttgart))は、全自動コーヒーマシンとエスプレッソマシンからの鉛の溶出に関する調査を実施した。2007年には、分析対象となった17台のマシンのうち3台で鉛の溶出量が増加していたが、2回目の調査期間では水質の改善が確認され、鉛の溶出は検出されなかった(鉛の定量限界は0.005 mg/L試験水である)。 2021年、ドイツの消費者団体であるStiftung Warentestは、ポルタフィルター式エスプレッソマシンからの化学物質の溶出について検査した(雑誌「test」、2021年12月)。この検査では、7台中2台で鉛の溶出量が増加した。 (※訳注1) ポルタフィルター式エスプレッソマシンは、ポルタフィルターと呼ばれる器具を用いてエスプレッソを抽出する装置である。ポルタフィルターは、バスケットと呼ばれる底面に多数の小さな穴が開いている円筒形の金属製フィルターにハンドルが付いた構造をしている。粉状にしたコーヒー豆は、バスケットに入られてからエスプレッソマシンにセットされ、抽出される。 (※訳注2) エスプレッソマシンからのスケール除去は、マシンの内部に蓄積したミネラルなどを除去することである。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ドイツ |
情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
URL | https://www.bfr.bund.de/assets/01_Ver%C3%B6ffentlichungen/FAQ_englisch/some-portafilter-espresso-machines-release-too-much-lead.pdf |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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