食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06500290149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、欧州連合(EU)がEUでの評価が進行中であるために留保を導入したコーデックス最大残留基準値(CXL)のリストに関する技術的意見書を公表
資料日付 2025年5月6日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は2025年5月6日、欧州連合(EU)がEUでの評価が進行中であるために留保(reservation)を導入したコーデックス最大残留基準値(CXL)のリスト(inventory)に関する技術的意見書(2025年4月29日承認、PDF版11ページ、dio: https://doi.org/10.2903/sp.efsa.2025.EN-9447)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 背景と委任事項
 2009年以降、毎年、欧州委員会はEFSAに対し、国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)残留農薬専門家会議(JMPR)の勧告及び提案されたCXLに関する助言とコメントを求め、これにより、コーデックス(Codex)残留農薬部会(CCPR)の関連会合におけるEUの調整された立場の策定を支援している。
 EFSAの助言に基づき、EUは提案されたCXLに対して留保を導入するかどうかを決定する。留保とは、EUがその採択を阻止するのではなく、その他の加盟国に対し、当該CXLが採択された場合、EU立法に反映されないことを、透明性を持って通知し、その立場の理由を説明することである。
 提案されたCXLの対象となる有効成分がEUレベルで評価中である場合(例えば、規則(EC)No 396/2005の第12条又は第43条に基づき、EFSAによる認可更新が進行中又は予定されている場合、評価が進行中の場合)、EUは提案された全てのCXLに対して留保を導入する可能性がある(例えば、進行中の改訂が当該物質の毒性学的参照値の変更をもたらす可能性がある場合)。このような留保は、原則としてEUの評価が完了し、その結果が当該CXLの実施を支持する場合に解除可能である。
 欧州委員会は現在、過去においてEUの評価が進行中であったためEUが留保を導入した有効成分に関するCXLの体系的なフォローアップ評価を実施する方針である。これが、当該CXLをEU立法に反映するかどうかを決定する根拠となる。
 従って、2024年7月15日、欧州委員会はEFSAに対し、EU規則No 178/2002の第31条に基づき、EUの評価が進行中であるため留保を導入したコーデックスMRLのリストを構築するよう要請した。特に、EFSAには以下のことが求められた。
(1) 2009年から2024年までのCCPR会議/コーデックス委員会会議において、EUの評価が進行中であるためEUが留保を導入した全てのCXLを特定する包括的なデータベースを作成すること
(2) 当該CXLが、その後のCCPR会議/コーデックス委員会会議において依然として有効か、又は変更/廃止されたかどうかを確認すること
(3) ステップ1で作成された包括的なデータベースから、取り消されたCXLを削除すること(これらのCXLはフォローアップ評価が不要となるため)
(4) コーデックス委員会により設定されたCXLの対象となる有効成分に関するEUの評価が完了したか、又は進行中であるかを確認すること。進行中の場合、その完了見込みの時期を明示すること
(5) 留保の理由となったEUの評価が完了した後、CXLの受容性(acceptability)を評価するための作業計画を提案すること。作業計画は、対象とする有効成分をバッチに分けて取り扱うことができ、優先順位づけの基準及び評価のスケジュールに関する詳細を明記すべきである。作業計画には、評価がまだ進行中のCXLの評価も含まれ、評価の最終化予定日を考慮して期間を提案する必要がある。これは、実施すべき作業の範囲が明確になった段階で発行されるフォローアップの委任事項の根拠となる。
 本技術的報告書は、リストの構築方法と、関連するCXLの受容性を結論する新たなリスク評価を実施するための作業計画を説明している。
2. 結論
 この検討の結果、EFSAは、アセタミプリド(acetamiprid)、シアゾファミド(cyazofamid)、エチプロール(ethiprole)、オキサチアピプロリン(oxathiapiprolin)、トリネキサパックエチル(trinexapac-ethyl)に関するEUの評価が現在進行中ではないと結論した。従って、これらの物質は、再評価の対象となる最初のバッチに含められる可能性がある。
 ビフェントリン(bifenthrin)、クロフェンテジン(clofentezine)、ジカンバ(dicamba)、グリホサート(glyphosate)、ピラスルホトール(pyrasulfutole)については、異なる枠組みの下で CXL の再評価が予定されている。
 カルベンダジム(carbendazim)、クロルピリホスメチル(chlorpyrifos-methyl)、クロチアニジン(clothianidin)、シペルメトリン(cypermethrins)、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、フェンピロキシメート(fenpyroximate)、フルオピラム(fluopyram)、イミダクロプリド(imidacloprid)、ペンディメタリン(pendimethalin)、プロピコナゾール(propiconazole)、スピロテトラマト(spirotetramat)、チアメトキサム(thiamethoxam)については、CXLが既に再評価されたため、及び/又はリスク管理者によって検討されたため、追加の措置は不要である。
 その他の全ての有効成分については、EUの評価が現在進行中であり、及び/又はリスク管理者の決定がまだ保留されているため、CXLの再評価のスケジュールを現時点で定めることができなかった。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-9447
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