食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06490380475 |
| タイトル | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、報告書「植物保護製剤監視(フィトファーマコビジランス)-農薬のヒトの健康への影響に関するInsermの集団評価からのシグナルの特定」を公表 |
| 資料日付 | 2025年4月24日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は4月24日、報告書「植物保護製剤監視(フィトファーマコビジランス)-農薬のヒトの健康への影響に関するInsermの集団評価からのシグナルの特定」を公表した。概要は以下のとおり。 植物保護製剤は、あらゆる市場投入の前にその安全性が評価されても、健康や環境に意図しない影響を及ぼす可能性がある。欧州連合(EU)域内で唯一のものであるANSESの植物保護製剤監視システムは、実際の使用条件でこうした影響を監視し、しかるべく行動することを可能にする。 起こりうる公衆衛生シグナルを特定するために、この監視システムは、環境中の農薬残留物の存在や、観察されたばく露、生物の健康と生態系の健全性への影響に関する多くのデータを収集する。環境において実施された測定や研究・調査から得られたデータに加えて、ヒトの健康の疫学研究に特別の注意を払うとともに、科学研究論文も考慮に入れる。この観点からANSESは、農薬ばく露と疾患の発症との関連性について知見の現状の一覧を作成した2013年のフランス国立衛生医学研究所(Inserm)による集団評価(2021年に更新)の結論を分析した。 Insermが検討した「農薬」の製品及び物質のグループには、農業用の植物保護製剤のほか、殺生物剤や動物用医薬品も含まれている。ANSESは、植物保護製剤の監視として、植物保護用途として現在もEU域内で承認されている物質に分析の重点を置いた。 ・ピレスロイド類について考慮すべき重要なシグナル ANSESは、独立した専門家グループにInsermの集団評価の全結果から警戒のシグナルを見つけ出すことを委任した。そのために、専門家らは、Insermが明らかにした農薬ばく露とヒトの疾患との関連性の推定に関するデータ、認可された用途に関するデータや、様々な農薬の毒性に関するデータを中心に、複数種類のデータを相互参照した。 この分析の結果、複数のシグナルが特定された。最も重要なシグナルは、有機リン系、特にピレスロイド類に関するものである。実際、これらの殺虫剤物質の使用は、農業の業務用としても、殺生物剤の業務・非業務用としても、依然として非常に多い。環境・生物学的モニタリング・身体活動・栄養に関する健康調査(ESTEBAN)のフランス国民の農薬による体内負荷量に関する調査(フランス公衆衛生局、2021年)でも、ピレスロイドの定量化頻度が成人よりも子供において高いことが示されている。 ピレスロイド系の主なシグナルは、妊娠中にばく露された母親の子供における内在化タイプの行動障害に関係がある。精子への悪影響も、推定レベルは低いが、(あらゆるばく露源を通じて)一般集団で特定されている。ピレスロイド系の物質であるデルタメトリン(deltamethrine)も、職業ばく露に関連して慢性リンパ性白血病/リンパ腫のリスク上昇と関連しており、推定レベルは中程度である。 Insermの報告書の結論を掘り下げるために、植物保護製剤監視の専門家グループは、ピレスロイド類に関する最近の疫学研究(Qiら、2022年(※補足))の結果についても分析した。この分析により、妊娠中のピレスロイドばく露が、非常に幼い子供の神経発達に有害な影響を及ぼす可能性があることが確認された。 公衆衛生上の予防措置を実施するために、ANSESはありとあらゆる用途(医薬品、植物保護製剤、殺生物剤(建築・家具資材、繊維製品の処理に使用されるものを含む))の中で、最も重大なピレスロイドばく露源を特定するよう勧告する。 ・植物保護製剤の評価のために利用可能な全ての科学的データを組み入れる(※略) 当該序文・報告書(102ページ、フランス語)は以下のURLから閲覧可能。 https://www.anses.fr/sites/default/files/AP-2021-VIG-0236-RA.pdf 当該文書「妊娠時のピレスロイドばく露が1歳児の神経発達に及ぼす影響に関する科学的監視からの警告」(52ページ、フランス語)は以下のURLから閲覧可能。 https://www.anses.fr/sites/default/files/PPV-2022-VIG-0256.pdf (※補足) Zhiye Qi et al., Effects of prenatal exposure to pyrethroid pesticides on neurodevelopment of 1-year- old children: A birth cohort study in China, Ecotoxicology and Environmental Safety, 234, 113384 (2022). https://doi.org/10.1016/j.ecoenv.2022.113384 |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | フランス |
| 情報源(公的機関) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
| 情報源(報道) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
| URL | https://anses.fr/fr/content/analyse-des-resultats-de-lexpertise-collective-inserm |
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