食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06480720160
タイトル 英国食品基準庁(FSA)、特定の病原体の感染症における食品媒介感染の割合に関する報告書を公表
資料日付 2025年4月2日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国食品基準庁(FSA)は4月2日、特定の病原体の感染症における食品媒介感染の割合に関する報告書を公表した。概要は以下のとおり。
・概要
 FSAは、第3次腸感染症調査(IID3)のデータを用いて、英国における特定の病原体の食品媒介感染による症例数、一般診療所受診者数、入院者数の推定を図っている。これに向け、各病原体において食品が寄与した感染の割合を推定する必要がある。腸管病原性大腸菌(EPEC)、サポウイルス、A型肝炎ウイルス(HAV)、トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)という、対象とする4つの病原体の感染経路の推定に向けて、系統的な文献レビューが実施された。当該プロジェクトでは、このレビューの方法を試験的に用いて、他のIID3病原体にも拡張するための提言を行う。
 SCOPUS、PubMed、ScienceDirectのデータベースの検索結果を、病原体ごとに個別のライブラリにまとめた。2012年以降に出版された英文の論文で、各伝播経路に起因する疾患の割合に関するデータを含むものを包含基準としてスクリーニングを実施した。合計13件の研究が選抜された。
 本調査の結果、食品媒介感染の割合は、EPECで64%、HAVで10%~42%、サポウイルスで13%~16.3%、トキソプラズマで28%~61%と推定された。生鮮農産物は、HAVの主要な食品媒介感染経路として特定され、その推定値は45%~95.4%、サポウイルスでは58.3%であった。豚肉はトキソプラズマの重要な感染経路として関与しており、その推定値は20%~41%であった。
 調査結果にはばらつきが見られたが、これは研究デザイン、データソース、地理的・時間的要因の違いによるものである可能性がある。それであっても、この結果は、英国における食品媒介感染性腸疾患の負荷の算出において、FSA に貴重な洞察を提供するものである。
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国食品基準庁(FSA)
情報源(報道) 英国食品基準庁(FSA)
URL https://science.food.gov.uk/article/133201-disease-attribution-to-foods-for-four-uk-pathogens
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