食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06480510301 |
タイトル | 論文紹介:「スペインのげっ歯類におけるラットE型肝炎ウイルス(ratHEV)の全国的調査(2022年~2023年)」 |
資料日付 | 2025年3月27日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | Eurosurveillance(2025, 30(12):pii=2400473、doi: 10.2807/1560-7917.ES.2025.30.12.2400473)に掲載された論文「スペインのげっ歯類におけるラットE型肝炎ウイルス(ratHEV)の全国的調査(2022年~2023年)(National survey of the rat hepatitis E virus in rodents in Spain, 2022 to 2023)、著者J Caballero-Gomez, A Rivero-Juarez(Grupo de Virologia Clinica y Zoonosis, Unidad de Enfermedades Infecciosas, Instituto Maimonides de Investigacion Biomedica de Cordoba (IMIBIC), Hospital Universitario Reina Sofia, Universidad de Cordoba, スペイン)ら」の概要は以下のとおり。 ・背景 ラットE型肝炎ウイルス(ratHEV)は、ヒトに急性及び慢性肝炎を引き起こす新興のウイルスである。ラットはこの病原体の主要な自然の病原巣(reservoir)である。スペインのげっ歯類におけるratHEVの伝播を評価する大規模な研究は不在である。 ・目的 スペインのラットにおけるratHEVの有病割合を明らかにし、ヒトへの潜在的な伝播リスクを評価することを目的とした。 ・方法 2022年から2023年にかけて、クマネズミ(Rattus rattus)及びドブネズミ(R. norvegicus)を捕獲し、肝臓組織に対するリアルタイム定量PCR(RT-qPCR)検査を用いてratHEV感染を分析する全国的な横断的調査を計画した。陽性個体について、糞便に排出されたratHEVの塩基配列決定と解析を行った。 ・結果 ratHEVは、分析された481匹中125匹で検出され、有病割合は26.0%(95 CI%: 22.3~30.1)と推定された。陽性のラットは都市部(25.6%)及び農場環境(29.8%)でも検出された。クマネズミ(31.3%)はドブネズミ(22.5%)よりも当該ウイルスに感染している確率が1.5倍高かった(p = 0.049)。ratHEVの有病割合は、スペイン北部よりも南部で捕獲されたラットの方が有意に高かった(それぞれ17.8%及び31.9%、p = 0.003)。感染ラットの45.5%の糞便からウイルスRNAが検出された。系統学的解析により、ratHEVの塩基配列には幅広い遺伝的多様性が認められ、中にはスペインの患者から見つかったratHEV株と高い相同性を示すものもあった。 ・結論 ratHEVの伝播には不均一性があるとみられ、また、このウイルスはスペインのラット集団の間で地域流行しているとみられる。この結果は、スペインにおける当該新興ウイルスの動物由来伝播の潜在的リスクを強調するものである。 |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | その他 |
情報源(報道) | Eurosurveillance(2025, 30(12):pii=2400473) |
URL | https://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2025.30.12.2400473 |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
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