食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06470480294 |
タイトル | 世界保健機関(WHO)、肝蛭:飲用水の品質に関するWHOガイドラインの背景資料及び衛生と健康に関するWHOガイドラインを公表 |
資料日付 | 2025年3月1日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 世界保健機関(WHO)は3月1日、肝蛭(Fasciola):飲用水の品質に関するWHOガイドラインの背景資料及び衛生と健康に関するWHOガイドライン(14ページ)を公表した。概要は以下のとおり。 ・肝蛭の伝播と、安全でない飲用水及び不十分な衛生との関連について、中程度のエビデンスがある。汚染された地表水の摂取による肝蛭症(Fascioliasis)の伝播は、肝蛭症と他の水媒介性の寄生虫感染症の統計的に有意な関連等、間接的なエビデンスにより裏付けられている。 ・肝蛭はベクター媒介性人獣共通感染症病原体である。めん羊、山羊、畜牛、バッファロー、豚及び馬が肝蛭の主要な宿主である。ヒトも宿主になる可能性がある。 ・肝蛭は、感染した宿主からの虫卵の放出、淡水巻貝の一種(lymnaeid snail)を経由した移行、セルカリア(cercariae)の排出及びその淡水植物への付着と感染性のメタセルカリア(metacercaria)への被嚢化という2つの宿主を含む生活環を持つ。未加熱調理の淡水植物(クレソン等)の摂取が主な伝播経路であるが、汚染水も重要な伝播経路である。ヒトからヒトへの伝播の可能性はない。 ・無症候性感染は症例の12%から15%にみられる。症候性肝蛭症の急性期は3~4か月続き、発熱、腹痛、胃腸障害、じんま疹、呼吸器症状などがみられる。慢性期は9年から14年続き、脂肪の多い食亊の不耐症、悪心、黄疸、?痒、右上腹部圧痛、胆道疝痛等の症状がみられる。 ・疾病が定着している地域においては、有病率のピークは9~11歳であり、先進国においては30~40歳である。肝蛭症は気温と降雨量に影響される季節的なパターンをとり、緯度と標高によって異なり、通年の伝播、単一の季節における伝播、2つの季節における(bi-seasonal)伝播がある。 ・エビデンスによれば、メタセルカリアの感染力は強いが、感染用量は測定されていない。 ・糞便中、廃水中、植物体上、水中のメタセルカリアを検出し同定するためには、顕微鏡による手法がある。分子生物学的手法も利用可能である。 ・肝蛭は、lymnaeid snailが生息する淡水域で発見される。メタセルカリアは水中で長期間生存可能である。 ・肝蛭由来のものを含む、微生物リスクを管理するためには、衛生サービスや飲用水のサプライチェーン全体における糞便汚染を特定し、管理する体系的なアプローチが必要である。動物が肝蛭の主な発生源であるため、伝播を抑制するためには、動物の糞便の管理にも対処する包括的なアプローチが必要である。 ・排水及び飲用水処理による肝蛭の減少は、そのプロセスによって異なる。除去は物理的除去(サイズ排除等)に基づく。肝蛭メタセルカリアは塩素消毒等の消毒プロセスに耐性があると考えられる。 ・肝蛭の複雑な生活環及び環境中での生存性のため、大腸菌(あるいは耐熱性大腸菌群)は、飲用水中の肝蛭の有無を判断する指標としては適していない。 ガイドラインの詳細は以下のURLから参照可能。 https://iris.who.int/bitstream/handle/10665/380677/B09245-eng.pdf |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | 世界保健機関(WHO) |
情報源(報道) | 世界保健機関(WHO) |
URL | https://www.who.int/publications/i/item/B09245 |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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