食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06470460110 |
タイトル | カナダ保健省(Health Canada)、高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)と食品安全に関する注意勧告を公表 |
資料日付 | 2025年2月19日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | カナダ保健省(Health Canada)は2月19日、高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)と食品安全に関する注意勧告を公表した。概要は以下のとおり。 ・食品安全とHPAI 鳥インフルエンザは、主に鳥類に感染する伝染性のウイルス感染症であるが、ヒトや他の哺乳類に感染することもある。鳥インフルエンザには多くの種類があり、これらはすべて、A型インフルエンザウイルスのさまざまな株(H5N1、H7N3、H9N2等)によって引き起こされる。高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)A(H5N1)ウイルスは、1990年代後半にアジアで発生した鳥インフルエンザのウイルス株のひとつで、家きん群に罹患し、また職業ばく露(感染した家きんにばく露された農場労働者等)により、ヒトが感染することもある。 2024年3月、米国の乳牛でHPAIが検出された。カナダの乳牛ではHPAIは検出されていない。連邦、州、準州の当局は、HPAIの進展を注意深く監視している。 HPAIは食品安全上の懸念はなく、ヒトへの伝播リスクは依然として低い(low)である。 潜在的な食品安全リスクが判明した場合、カナダの食品供給の安全を守るために適切な措置を講じる。 ・安全な食品慣行(略) ・調理と加熱殺菌処理(Pasteurization)によるHPAIの不活化 完全に加熱調理された家きん肉、牛肉、狩猟肉、内臓又は卵の摂取によりインフルエンザ A(H5N1)ウイルスがヒトに伝播する可能性があることを示すエビデンスはないことを理解する必要がある。これまでのすべてのエビデンスは、徹底した加熱調理はウイルスを死滅させることを示している。安全な食品の取り扱い、調理及び適切な手指衛生は常に重要である。 牛肉が鳥インフルエンザをヒトに伝播し得ることを示唆するエビデンスはない。さらに、米国農務省の研究では、HPAIウイルスは牛ひき肉中において63℃以上の温度での加熱調理により不活化されることが示されている。カナダ保健省は、牛肉の塊肉(ステーキなど)を 63℃(ミディアムレア)から77℃(ウェルダン)の温度で加熱調理し、牛ひき肉を71℃の温度で加熱調理することを推奨している。食品を安全な温度で加熱調理することで、HPAIウイルスやその他の病原体を死滅させることができる。 加熱殺菌処理(Pasteurization)は、乳の栄養特性を保持しながら、有害な微生物を殺すために加熱を利用する処理工程である。加熱殺菌処理された乳及び乳製品は、安全に摂取できる。乳は、カナダで販売するためには、加熱殺菌処理をする必要がある。 生乳又は加熱殺菌処理されていない乳を飲むと、有害な微生物を除去する加熱殺菌処理が行われていないため、重篤な病気にかかるリスクが高まる。 カナダ保健省の指導の下、2024年5月と6月にカナダ食品検査庁(CFIA)の研究所は、乳中のHPAIウイルスを不活化するための加熱殺菌処理の有効性に関する研究を実施した。国際的に発表されている類似の研究と一致して、加熱殺菌処理が効果的であることが示された。 試験された加熱殺菌処理は、カナダの酪農業界で使用されているものをシミュレートするよう選択され、生乳に添加された高濃度のウイルスを不活化する効果があることが示された。当該科学研究の詳細は以下から閲覧可能。https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0740002024001916 2024年に米国で HPAIに感染した畜牛が発見されて以来、カナダ保健省やCFIAによるものを含め、HPAIを含む乳の加熱殺菌処理に関する研究がいくつか発表されている。これらの研究はすべて、加熱殺菌処理が乳供給の安全性を確保する効果的な方法であるというカナダ国内及び世界中の研究者の間でのエビデンスの重みに寄与するものである。 チーズにおけるHPAIウイルスの理解 カナダ保健省の研究者は、特に加熱殺菌処理されていない乳を使用して作られたチーズの中でHPAIウイルスがどのような挙動をするかを積極的に調査している。これらの研究には以下が含まれる。 1. チーズ中のインフルエンザウイルスを検出するための方法を開発する 2. 加熱殺菌処理(pasteurization)条件未満の温度でチーズ製造に使用される乳中のHPAIウイルスが不活化されるかどうかを評価するためにCFIAの研究所と協力する 3. チーズ製造工程でどのようにインフルエンザウイルスが不活性化され得るかを調査する この研究の結果は2025年中に出ると期待される。この情報により、ウイルスに対する理解を深め、カナダの酪農場でHPAIが検出された場合に備えることに役立つ。また、カナダ保健省は、カナダ国民が自身の健康について十分な情報を得た上で意思決定できるよう、適時な情報提供が可能となる。 |
地域 | 北米 |
国・地方 | カナダ |
情報源(公的機関) | カナダ保健省(Health Canada) |
情報源(報道) | カナダ保健省(Health Canada) |
URL | https://www.canada.ca/en/services/health/food-safety/highly-pathogenic-avian-influenza-hpai.html |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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