食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06460610475 |
タイトル | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、「ガルシニア・カンボジアを含有する食品サプリメントの摂取に関連する有害影響の評価に関する意見書」を公表 |
資料日付 | 2025年3月5日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は3月5日、「ガルシニア・カンボジア(Garcinia cambogia、キントラノオ目(Malpighiales)・フクギ科(Clusiaceae)・フクギ属(Garcinia))を含有する食品サプリメントの摂取に関連する有害影響の評価に関する意見書」を公表した。概要は以下のとおり。 医薬品においては禁止されているが、植物Garcinia cambogia Desr.は、食品サプリメントにおいて使用され続けている。これらの摂取は、既往症のない人々においても、特に急性肝炎等の重大な有害影響の原因となる。これらの情報の総括的な分析から、ANSESは当該植物を含有する食品サプリメントを摂取しないよう強く勧める警告を表明するに至った。 ・世界中で報告された多数の重大な影響の症例分析がこの警告を裏付けている ANSESのニュートリビジランス(nutrivigilance)システムに報告された致命的な劇症肝炎1症例と他の複数の重大な影響の症例を受けて、ANSESはGarcinia cambogia Desr.を主原料とする食品サプリメントの摂取によって引き起こされる有害影響の現状の一覧を作成するために専門家による評価を開始した。 ANSESは、フランス、欧州、北米の様々な監視システムによって特定された症例について、文献レビューで補完した包括的な分析を行い、肝臓、精神、消化器(膵炎)、心臓、筋肉(横紋筋融解症)の障害の症例を特定した。フランスのニュートリビジランス・システムだけでも、2009年から2024年3月の間に38件の有害影響の報告がなされた。またANSESは、有害影響の増大又は医薬品の有効性の喪失を引き起こし得る複数の薬物相互作用も特定した。 これらの影響は、精神疾患、膵炎、肝炎の既往症がある人、糖尿病、肥満、高血圧等の特定の心血管代謝疾患の罹患者、ならびに肝機能に悪影響を及ぼすことが知られている医薬品による治療や、抗レトロウイルス薬や抗うつ薬による治療を受けている人に現れる可能性がある。しかしながら、既往症のない消費者における重大な影響も報告されている。したがって、この分析結果はANSESからの警告である。ANSESは全ての国民に対し、Garcinia cambogia Desr.を主原料とする製品を摂取しないように勧める。 Garcinia cambogia Desr.を含有する全ての食品サプリメントは、減量を目的としている。この点に関して、ANSESは、医学適用ではない減量は、特にバランスを欠いた偏った食習慣のある人の場合にリスクをもたらすという警告を繰り返す。どのような減量アプローチも医療専門家のサポートが必要である。 ・未評価の健康強調表示と医薬品としての使用禁止 専門家による本評価において、ANSESは、2012年以降、フランスではGarcinia cambogia Desr.を主原料とする医薬品や医薬製剤の処方及び調剤が禁止されていることも確認した。これらの製剤はその有効性が実証されておらず、患者に健康上のリスクを招く恐れがある。 一方、食品サプリメントの場合、Garcinia cambogia Desr.の使用は禁止されていない。これらの健康強調表示の評価申請が、欧州食品安全機関(EFSA)に提出されている。当該強調表示は、体重管理、脂肪の蓄積低下や空腹感の軽減、血糖値・コレステロール値の管理に関するものである。現行の規則(2006年12月20の規則(EC) No 1924/2006)は、これらの強調表示の使用を制限しておらず、現在、評価待ちの状態にある。ANSESは、この過度的状態は消費者を誤解させる可能性があり、強調表示が評価済みであると思うかもしれない点を強調する。 ・さらに進む可能性のある欧州のリスク評価 当該植物の痩身効果特性は、Garcinia cambogia Desr.の果実に含まれるヒドロキシクエン酸の一形態によるものである。EFSAは現在、ヒドロキシクエン酸の摂取に関連するリスクの評価を行っている。この評価によって、当該物質と、当該物質を含有する植物(Garcinia cambogia Desr.を含む)の製剤の制限、さらには禁止につながる可能性がある。 ANSESは、Garcinia cambogia Desr.という特定の症例だけでなく、食品サプリメントにおいて認可されている植物、植物の部位、用途、用量のリスト、及びそれらの使用を管理する制限と警告を欧州レベルで調和させる必要性を強調する。 当該意見書(69ページ、フランス語)は以下のURLから閲覧可能。 https://www.anses.fr/fr/system/files/NUT2020-SA-0047.pdf 当該意見書の附属書3(XLSファイル)は以下のURLから閲覧可能。 https://www.anses.fr/fr/system/files/Annexe-3-2020-SA-0047-fevrier-2025.xlsx |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
情報源(報道) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
URL | https://www.anses.fr/fr/content/ne-pas-consommer-de-complements-alimentaires-base-de-la-plante-garcinia-cambogia |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
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