食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06460540149 |
| タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、第三国由来伝統食品としてのDurvillaea incurvata (Suhr) Macayaの乾燥葉状体の通知に関する技術的報告書を公表 |
| 資料日付 | 2025年2月27日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は2月27日、規則(EU) 2015/2283第14条に準拠する第三国由来伝統食品としてのDurvillaea incurvata (Suhr) Macayaの乾燥葉状体(fronds)の通知に関する技術的報告書を公表した(2月4日承認、PDF版34ページ、https://doi.org/10.2903/sp.efsa.2025.EN-9279)。概要は以下のとおり。 規則(EU) 2015/2283第14条に基づき、Buenalimento S.L.(チリ)から、Durvillaea incurvata (Suhr) Macayaの乾燥葉状体を第三国由来伝統食品として市場投入するための通知が欧州委員会に提出された。同規則第15条第2項に則し、EFSAは欧州委員会から、当該伝統食品の欧州連合(EU)域内における市場投入に対し正当な根拠に基づく安全性上の異議を提起するか否か、意見を求められた。 《背景》 当該伝統食品は褐藻D. incurvataの葉状体乾燥物から構成され、申請者によれば、チリでは25年以上にわたり食用に供されてきた。当該伝統食品は、無傷の葉状体全体、刻んだ葉状体、篩分した無定形の葉状体少断片等、多様な形態の乾燥物としてEU域内における市場投入が提案されている。 《アイデンティティ》 当該伝統食品は、褐藻D. incurvate (褐藻綱・ヒバマタ目・Durvillaeaceae科・Durvillaea属)の薄板状及び円筒状の葉状体の乾燥物から構成される。 AlgaeBaseデータベースによると、D. incurvata (Suhr) Macayaは分類学上認められている学名であり、同義語として、Halymenia incurvata Suhr及びD. mastix Suhrがある。慣用名には、coyofe、collof、kollof、cochahuasca(sea rope)、huilte、ulte andlunfo(以上、マプチェ族の言語・マプドゥングン語の正書法の異綴語)、mino(カウティン海岸)、laguna、yuyu、cochayuyo(以上、ケチュア語)等がある。 系統発生学・形態学・生態学を踏まえた分類学的研究により、cochayuyoの固有種であるD. incurvataはコキンボ北部地域(チリIV地域)からグアイテカス諸島南部地域(チリXI地域)に分布することが判明している。申請者は、EUに輸出されるcochayuyoはチリの中央地域(VI・VII・VIII地域)から採取されるとしている。 D. incurvataは、直径50 cmにも及ぶ円盤状の付着根を基部に有しており、水中の岩石に付着して成長するが、中でも、激浪海域に生息する。Cochayuyo藻は、付着根から延びる比較的短く円筒形の柄(あるいは茎)を1本又は複数有し、幅3 - 12 cmの薄板状及び円筒状の葉状体は柄に付着して成長する。当該褐藻の表面は滑らかで、一様に肉厚・軟性である。最長15メートルにまで成長し、褐色を呈する。当該植物種の食用部分は葉状体であり、一般に「tubos(tubes/管)」と称される円筒状葉状体と、一般に「trolas」と称される薄層状葉状体の2種に分類される。当該伝統食品のアイデンティティをD. incurvataに限定するため、EFSAは、当該伝統食品の規格として、チリVI・VII・VIII地域にて採取された褐藻と規定することを提案する。 《考察》 海藻は金属類を生物濃縮することが広く知られており、そのため海藻・海藻含有食品・海藻由来食品は、ヒ素、カドミウム、鉛、水銀等の数種の重金属への食事性ばく露の重要な寄与要因となる可能性がある。注目すべきことに、EUにおいて、食品サプリメントとして使用される場合を除き、食用海藻に含有される化学汚染物質(重金属等)に対する特定の規制値は設定されていない。 1. カドミウム 当該伝統食品のバッチ間分析及び文献データから、cochayuyoは海藻の中でも最もカドミウム含有量が高い(約2.5 - 3.4 mg/kg乾燥藻類)ことが示されている。EFSAのフードチェーンにおける汚染物質に関するパネル(CONTAMパネル)は、カドミウムの耐容週間摂取量(TWI)を2.5 μg/kg体重と設定している。当該伝統食品中のカドミウム含有量は、他の褐藻類と比較しても高い。EUにおける当該伝統食品の予想一日摂取量に関する不確実性、その結果として当該伝統食品由来カドミウムばく露とEFSA設定のカドミウムに対するTWIとの関連付けが不可能である点、及び、カドミウムばく露に寄与し得る他のばく露源を考慮し、EFSAは、当該伝統食品はヒトの健康に対し安全性上のリスクを提起する可能性があると判断する。 2. ヨウ素 当該伝統食品は追加的なヨウ素供給源となり得る。EUにおける当該伝統食品の予想一日摂取量に関する不確実性、及び、その結果として当該伝統食品由来要素ばく露と食品に関する科学委員会(SFC)設定のヨウ素に対する耐容上限摂取量との関連付けが不可能である点を考慮し、EFSAは、当該伝統食品はヒトの健康に対し安全性上のリスクを提起する可能性があると判断する。 3. 無機ヒ素(iAs) EFSAのCONTAMパネルは、ベンチマーク反応5%に依拠し、皮膚がんに対するベンチマーク用量信頼下限値を0.06 μg iAs/kg体重/日と特定している。当該伝統食品は、無機ヒ素の追加的な供給源となり得る。EUにおける当該伝統食品の予想一日摂取量に関する不確実性、及び、その結果として当該伝統食品由来無機ヒ素ばく露とEFSA設定のベンチマーク用量信頼下限値05との関連付けが不可能である点を考慮し、EFSAは、当該伝統食品はヒトの健康に対し安全性上のリスクを提起する可能性があると判断する。 《結論》 上記より、EFSAは、当該伝統食品(D. incurvataの乾燥葉状体)のEU域内における市場投入に対し、安全性上の異議を提起する。 |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | EU |
| 情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
| 情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
| URL | https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-9279 |
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