食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06460480314 |
| タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、E型肝炎ウイルスに関し、家畜豚やイノシシ及びそれらから得られた食品を介した感染を避けるためのQ&Aを更新 |
| 資料日付 | 2025年3月3日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は3月3日、E型肝炎ウイルスに関し、家畜豚やイノシシ及びそれらから得られた食品を介した感染を避けるためのQ&Aを更新した。概要は以下のとおり。 (近年の新たな科学的知見を受け、2016 年 2 月 9 日版を全面的に改訂) ヒトがE型肝炎ウイルス(HEV)に感染すると、急性又は慢性の肝炎を引き起こす可能性がある。E型肝炎は、移植患者や肝臓の既往症がある人など、免疫機能が著しく弱っている人では特に重篤になる可能性がある。ドイツや欧州では、ヒトへの感染はHEV遺伝子型3 が多く、家畜豚やイノシシにも広く蔓延している。動物は感染しても病気の症状は現れないが、ウイルスは感染動物との直接接触や、それらから得られた食品の摂取によりヒトに伝播する可能性がある。BfRは、ヒトと動物におけるHEV感染とウイルスの伝播経路に関するQ&Aをまとめ、肉と肉製品を介したウイルス伝播を防ぐための推奨事項を作成した。 Q1. E型肝炎ウイルスとは何か?(回答略) Q2. E型肝炎とは何か?(回答略) Q3. ドイツにおけるE型肝炎の発生頻度は? A3. ドイツで報告されたE型肝炎の症例数は、2001年から2019年の間に急激に増加している。報告数増加の原因は正確には知られていないが、疾患の検出と診断の改善による可能性がある。2019年から2024年の間に、約3,000?4,500例のE型肝炎の症例がドイツで報告された。 Q4. E型肝炎ウイルスに感染すると必ず肝臓の炎症が生じるか? A4. ヒトのHEV感染は、無自覚で臨床症状もないことが多い。12,000点以上の検体を使用した大規模な研究では、ドイツの一般人口の15%以上がHEV特異的抗体をもっていることが示されている。これは、検査対象者が人生で一度はHEVに感染したことがあることを意味する。ただし、E型肝炎と報告された症例数は非常に少ない。したがって、ドイツではHEV感染がヒトの肝炎につながることはめったにない。 Q5. ヒトへの主な感染原は何か? A5. 過去には、HEV感染症は主にアジア、アフリカ、中米の特定の国への旅行中に罹患したと想定されていた。これらの地域では、衛生の不備により飲料水及び食品がウイルスで汚染されている可能性がある。これらはHEV遺伝子型1及び2であり、ヒトにのみ感染し、ドイツではめったに見られない。対照的に、近年ドイツで報告されているE型肝炎の大部分はHEV遺伝子型3に分類され、ドイツ国内で罹患したことが示されている。 この遺伝子型は人獣共通感染症病原体であり、特に家畜豚やイノシシに広がっている。ドイツにおけるHEVの主な伝播経路は、HEVに感染した動物との直接接触、又は感染した動物から得られた食品の摂取である。また、環境の汚染による間接的な伝播や、感染動物との接触による直接的なウイルス伝播も考えられる。過去には、輸血による伝播も発生しているが、現在ではHEV検査が義務付けられているため、その重要性は低くなっている。 Q6. どの動物種がHEVに感染する可能性があるか? A6. HEVは現在、世界中の多くの動物種で検出されているが、検出率は異なる。特にHEVに頻繁に感染している家畜豚及びイノシシは重要である。BfR及び他の研究機関の調査によると、ドイツの家畜豚の40%から50%がHEVに対する抗体を持っており、つまり生涯のどこかでこれらがHEVに感染していたことを示している。ドイツの狩猟区や地域によっては、狩猟されたイノシシの2%から68%が同ウイルスに対する抗体を持っていた。ドイツでは、ノロジカやアカシカでもHEVの検出が報告されている。ウサギやネズミも特定の種類のHEVに感染することがあるが、これらはヒトにおいて検出されることは稀である。HEVに感染した動物は、一般的に臨床症状を示さず、検査なしではHEV感染を認識することはできない。 Q7. 特に脆弱な職業グループはあるか?(回答略) Q8. 特定の職業グループは、豚やイノシシを介したHEV感染リスクをどのように下げることができるか?(回答略) Q9. 家畜豚やイノシシから得られた食品が感染源となる可能性はあるか? A9. 調査では、豚やイノシシの生レバー検体の約5%でHEVが検出された。また、レバー検体に比べて頻度は低く、量も少ないが、これらの動物の筋肉にもHEVが含まれることがある。そのため、豚やイノシシの生肉や加熱不十分な肉又はレバーを摂取することで、HEVが人に伝播する可能性がある。しかし、これらの食品を煮る、焼くなどして十分に加熱すれば、ウイルスは不活化(破壊)され、この経路によるヒトへの感染は起こりにくくなる。 フランスやスイスでは過去に、生の豚レバーを含む特定の地域で製造されたソーセージがE型肝炎の発症原因となったことがある。このようなソーセージは摂取前に十分に加熱する必要がある。他の種類のレバーソーセージは通常、製造過程で加熱される。BfRの研究では、ドイツではスプレッドタイプのレバーソーセージの製造における通常の加熱処理により、HEVが十分に不活化されることが示されている。 また、生の豚レバーを含まない生ソーセージも、摂取前に加熱しないと感染性のHEVを含む可能性がある。BfRの調査によると、サラミのような生ソーセージの製造及び熟成中にHEVの不活化はほとんど起こらない。そのため、BfRは重篤な病気のリスクが高い人々(免疫機能が著しく低下している人、例えば移植患者や肝臓の既往症がある人)に対して、たとえHEVの汚染量が少ないと予測されるレバーを含まないソーセージであっても、生ソーセージの摂取を控えるよう推奨している。 Q10. 消費者はどのようにHEV感染から身を守ることができるか? A10. 食品を均一かつ完全に加熱する(煮る又は焼く)ことで、HEV感染のリスクを大幅に下げることができる。HEVは比較的耐熱性があるため、短時間の煮沸や電子レンジでの加熱では不十分である。また、食品の冷凍もウイルスを殺す効果はない。 さらに、HEV感染のリスクを最小限に抑えたい消費者は、豚やイノシシの生肉製品(生ソーセージを含む)の摂取を避けるべきである。この推奨事項は、特に免疫機能が著しく低下している人(移植患者など)や肝臓の既往症がある人など、特に脆弱な人に当てはまる。食品由来感染症から身を守るためのさらなる推奨事項は、BfRのリーフレット「ウイルス性食中毒から身を守る」と「安全な食事-共同施設における特に脆弱な集団」に記載されている。 |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | ドイツ |
| 情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
| 情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
| URL | https://www.bfr.bund.de/de/hepatitis_e_virus__uebertragung_durch_haus__und_wildschweine_und_daraus_gewonnene_lebensmittel_vermeiden-196528.html |
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