食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06460460104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、「高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスによる米国内の人々のリスク」と題するページを公表
資料日付 2025年2月28日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は2月28日、「高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスによる米国内の人々のリスク」と題するページを公表した。概要及び構成は以下のとおり。
・概要
 CDCは、高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)A(H5N1)ウイルスが米国に及ぼすリスクを評価した。現在の米国一般集団へのリスクは低い(low)。感染の可能性がある動物にばく露された(汚染された物体表面や液体を通じたばく露を含む)集団へのリスクは、現在、中程度~高い(moderate to high)と評価されている。CDCはこの評価を中程度の信頼性(moderate confidence)があるとしている。
・2025年2月28日現在の情報(抜粋)
 CDCは各集団の感染の可能性(likelihood)及び影響(impact)の両方を考慮してリスクを評価した。感染の可能性及び影響は集団レベルごとに評価される。感染の可能性は、対象集団において感染が発生する確率を指し、集団へ或いは集団内での伝播の可能性、ばく露及び/又は感染する人の数、感染に対する集団の免疫状況、及び感染拡大を制限する公衆衛生対策の有効性や能力などの要素を考慮する。感染の影響は、疾病の重症度、重症疾病に対する集団の免疫状況、影響を抑制するリソースの利用可能性、必要となる公衆衛生対応のリソースなどの要素を考慮する。
 本評価では、現在入手可能なデータに基づいて、H5N1ウイルスが米国内の集団に及ぼす現在のリスクを概説しているが、このリスクは変化する可能性がある。H5N1ウイルスは、パンデミックを引き起こす可能性があるため、公衆衛生上の懸念事項である。H5N1ウイルスが遺伝子変異又は遺伝子再集合(reassortment)によって、ヒトからヒトへの持続的な伝播を引き起こす能力を獲得した場合、パンデミックを引き起こす可能性がある。インフルエンザウイルスは常に変化するため、CDCはこれらのウイルスを定常的に監視し、動物とヒトの間でH5N1ウイルスがさらに拡散するのを防ぎ、H5N1対策活動を調整する。CDCは必要に応じてこのリスク評価を更新する予定である。
1. 米国一般集団のリスク評価(抜粋)
(1)リスク
 CDCは、米国一般集団に対する全体的なリスクを、中程度の信頼性で低い(low)と評価している。
(2)可能性(likelihood)
 CDCは、米国一般集団の感染の可能性を非常に低い(very low)と評価している。
 現在までに、米国においてH5N1ウイルスがヒトからヒトに広がったというエビデンスはなく、一般集団の間で報告された症例も非常に少数である。2024年以降に米国で確認されたヒトのH5N1症例の大半(70例中67例)は、家きんや乳牛等の感染動物へのばく露に関連していた。感染動物へのばく露が知られていないヒトの症例は米国で3例確認されている。
 現在までに、ヒトへの適応を示唆する遺伝的変化のエビデンスはほとんどない。
(以下、乳の摂取に関連する部分)
 感染した動物の生乳(未加熱殺菌処理乳)を摂取する人々においては、ばく露の可能性がより高いが、生乳を摂取することでH5N1ウイルスに感染する可能性は現時点では明らかではない。
・生乳の摂取は、特定の集団にとっては特に、他の深刻な健康転帰につながる可能性がある。CDC及び米国食品医薬品庁(FDA)は、生乳を摂取しないよう勧告している。
・カリフォルニア州において市販されていた生乳で、H5N1ウイルス陽性の結果が出ている。USDAの全国乳検査戦略では、加熱殺菌処理前に全国の乳検体を検査しているが、多くの州において生乳は生産農場から直接購入できるため、これらの検査プロトコルでは把握できない可能性がある。
・汚染された生乳の摂取に関連するヒトのH5N1ウイルス感染確定症例はない。しかし、マウスや猫等の動物は、H5N1ウイルスに汚染された乳を摂取した後に感染しており、生乳の摂取によるヒトのH5N1ウイルス感染の可能性は否定できない。
(3)影響:中程度(moderate)
(4)信頼性:中程度(moderate)
2. 感染の可能性がある動物又は汚染された物体表面や液体に接触した集団へのリスク(抜粋)
(1)リスク:中程度~高い(moderate to high)
(2)可能性:低い~高い(low to high)
(3)影響:中程度
(4)信頼性:中程度
3. 将来のリスク(省略)
4. CDCの評価を変更する可能性のある要因(省略)
5. 背景及び方法(省略)
6. 定義(省略)
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/cfa-qualitative-assessments/php/data-research/h5-risk-assessment.html
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。