食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06460450545
タイトル 英国健康安全保障庁(UKHSA)、ノロウイルスの第2波の可能性を警告
資料日付 2025年2月27日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国健康安全保障庁(UKHSA)は2月27日、ノロウイルスの第2波の可能性を警告した。概要は以下のとおり。
 新たなデータにより、流行しているウイルス株の変化が示されており、この冬に既に当該ウイルスに感染した人々は再び危険にさらされる可能性がある。
 UKHSAの最新データ(※訳注1)によると、ノロウイルス症例が全国的に増加を続けており、検査室の報告は2014年にこのようなデータ報告が始まって以来、最高レベルに達している。
 2025年2月3日から16日までの2週間の検査確定症例は、前の2週間よりも29.4%増加し、過去5シーズンの同じ2週間の平均の2倍以上(168.0%増)であった。病院や介護施設での影響は特に深刻であり、65歳以上の人々の間で最も感染者が多い。例年、気温が上昇するこの時期には症例が減少し始めるが、今シーズンのノロウイルスがピークに達したかどうかを結論づけるには時期尚早である。
 今シーズンのアクティビティの増加は、最近出現したGII.17遺伝子型と関連している。しかし、最新のデータ(※訳注2)によると、別の一般的に見られる遺伝子型(GII.4)が現在増加していることが示されている。GII.17遺伝子型の出現前は、GII.4が最も一般的に検出され、毎年冬に増加していた遺伝子型である。GII.17遺伝子型は依然として優勢で、症例の 59%を占めているが、その割合は11月以降76%から減少している。一方、GII.4株は急激に増加しており、3か月前にはわずか10%であったのに対し、現在は29%を占めている。
 これは一方の遺伝子型に感染しても、もう一方の遺伝子型に対する完全な免疫は得られないため、今シーズンすでにノロウイルスに感染した人が再び感染する可能性があることを意味する。しかし、現時点でGII.17又はGII.4のいずれかがより重篤な疾患につながるという兆候はない。
 ノロウイルスの一般的な症状は、吐き気と嘔吐、下痢、高熱、腹痛、手足の痛み等である。
 特に幼児、高齢者、免疫機能が低下している人などは、脱水症状を引き起こす重篤な症状を発症する可能性が高くなる。これらの症状のある人は、水分を十分に摂取する必要がある。
(中略)
 今シーズンのノロウイルス症例の増加は、過去の免疫の欠如によるGII.17遺伝子型が引き起こしている可能性が高い一方、現在見られる症例数の増加はUKHSAの検査能力の向上とCOVID-19パンデミック以降の感染パターンの変化を反映している可能性もある。ノロウイルスは、人々が室内で過ごす時間が増える低温下でより容易に拡散し、通常冬季にピークを迎える。
 UKHSAの専門家は、報告された症例は実際の感染者のほんの一部に過ぎないと推定している。ナショナルサーベイランスに1症例が報告されるごとに、約288症例がその地域社会で発生しており、英国では年間約300万症例にのぼると考えられている。
(※訳注1)当該データ「全国ノロウイルス及びロタウイルス報告、第9週報告:第7週までのデータ(2025年2月16日までのデータ)」は以下のURLから閲覧可能。
https://www.gov.uk/government/statistics/national-norovirus-and-rotavirus-surveillance-reports-2024-to-2025-season/national-norovirus-and-rotavirus-report-week-9-report-data-to-week-7-data-up-to-16-february-2025
(※訳注2)当該データ「HPR(Health Protection Report)第19号2巻:ニュース(2025年2月27日)」は以下のURLから閲覧可能。
https://www.gov.uk/government/publications/health-protection-report-volume-19-2025/hpr-volume-19-issue-2-news-27-february-2025
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国健康安全保障庁(UKHSA)
情報源(報道) 英国健康安全保障庁(UKHSA)
URL https://www.gov.uk/government/news/ukhsa-warns-of-potential-second-norovirus-wave
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