食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06440670149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)、人獣共通感染症の鳥インフルエンザに関連した対応準備、予防及び管理に関する科学的意見書を公表
資料日付 2025年1月29日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)は1月29日、人獣共通感染症の鳥インフルエンザに関連した対応準備、予防及び管理に関する科学的意見書(109ページ、2024年12月12日採択、doi: 10.2903/j.efsa.2025.9191)を公表した。概要は以下のとおり。
 鳥インフルエンザ(AI)の人獣共通感染症の可能性を評価するため、文献で確認された哺乳類への適応に関連する表現型特性に関連付けられたウイルスの変異に焦点を当て、リスク評価枠組みを構築した。これらの変異の有無と、地理的、時間的及び亜型特異的傾向についてウイルス塩基配列をスクリーニングした。(ヒトを含む)哺乳類への異種間伝播(spillover)事例及びヒト血清陽性率調査についても検討された。5つの表現型特性((※哺乳類)レセプター特異性の向上、ヘマグルチニンの安定性、ノイラミニダーゼの特異性、ポリメラーゼ活性の増強、自然免疫の回避)に関連する34の変異がリストアップされた。
 複数の適応的変異や特性を持つAIウイルス(AIV)は低病原性及び高病原性の両方の亜型に属し(主にA(H9N2)、A(H7N9)、A(H5N6)、A(H3N8))、散発的に主にアジアで検出された。欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)では、クレード2.3.4.4bのH5Nxウイルスが、鳥類での広範な蔓延と哺乳類での偶発的な症例/集団感染の発生により進化の機会が増しており、最も多くの人獣共通感染症特性(zoonotic traits)を獲得している。ポリメラーゼ活性の増強や免疫回避などの適応的特性の獲得が頻繁に見られた一方で、受容体特異的な変異はまれであった。
 世界的に見ると、ヒト症例は依然として稀であり、全体の大多数はA(H5N1)、A(H5N6)、A(H7N9)及びA(H9N2)によるものであり、これらはより多くの適応的特質を有する傾向がある亜型である。哺乳類への適応を促進する主な要因には、ウイルス及び宿主の特性、また哺乳類やヒトの野鳥・飼育鳥類への接触によるAIVばく露の増加という外的要因(人間活動や生態学的要因など)が含まれる。人獣共通感染症のAIVを早期に検出し、管理対策を効果的に実施するためには、動物とヒトにおける全ゲノムシークエンス解析による適応的変異を対象としたAIVの包括的サーベイランスが不可欠である。すべての対応準備、予防及び管理対策は、ワンヘルスの枠組みの下で実施しなければならず、その環境と疫学的状況に合わせて調整する必要がある。特に、AIVの人獣共通感染症リスクを軽減するためには、強化モニタリング、バイオセキュリティ、ゲノムサーベイランス及び世界的な協力が不可欠である。
 当該意見書公表に係るEFSAのニュース記事は以下のURLから入手可能。
https://www.efsa.europa.eu/en/news/avian-influenza-eu-agencies-track-virus-mutations-and-analyse-response-strategies
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9191
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