食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06440640475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、E型肝炎ウイルス(Hepatitis E virus: HEV)に関する食品媒介生物学的ハザードファイルを公表
資料日付 2025年1月30日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は、E型肝炎ウイルス(Hepatitis E virus: HEV)に関する食品媒介生物学的ハザードファイルを公表した(PDF版6ページ、フランス語、公表日不明、署名日: 2025年1月6日)。概要・構成は以下のとおり。
1. HEVの特徴と感染源
・主な微生物学的特徴(略)
・ハザードの発生源(略)
・感染経路(略)
2. ヒトの食中毒
・疾病の特性(略)
・用量反応関係(略)
・疫学
 フランスにおいて、E型肝炎は、腸管感染性肝炎に関するナショナルリファレンスセンターによる監視の対象となっている。2022年以降、症候性症例約3,000例が記録されており、その98%以上が国内症例であった。症候性の症例数が徐々に増加しているのは、臨床医が警戒を強化したこと、及び国内外の勧告事項に準拠した診断アルゴリズムが使用されるようになったことによるものである。
 2011年~2012年に実施された調査では、全国の血清有病率(seroprevalence)は22.4%(地理学的地域によって8%~86.4%)と推定されることが示された。高い血清有病率を示す地域は、フランスの南西部、南東部及び北東部であり、この高い血清有病率は、豚肉を主原料とする製品の摂取だけでは説明できない。水によるばく露も一因となる可能性がある。
 献血者のゲノムスクリーニングから得られるデータから、2023年に無症候性症例1,634例が明らかにされ、発生率は約1/1,000となり、地域差は0.5/1,000(北西部)から2/1,000(南西部)に及ぶ。その結果、フランスにおけるHEVの年間感染者数はおそらく60,000人を上回る。
3. 食品の寄与
・考慮すべき主な食品
 市販の豚レバーにおけるHEVゲノムの存在(1%~13%)と、生の豚レバーを主原料とする製品におけるHEVゲノムの存在(最大30%)が、(海外及びフランスのレベルでの)複数の研究で実証され、いくつかの検体でウイルスの感染性を証明することができた。
 調査対象となった主な感染事例において、原因食品はイノシシ肉や豚肉、シカ肉の刺身、豚レバーであり、また、フランスでは、figatelli、すなわち乾燥処理をしていない又はセミドライの豚レバーの生ソーセージであった。フランスとドイツで実施された症例対照研究では、当該種の内臓の摂取がHEV感染のリスク因子であることが示された。
 HEVゲノムは赤い果実、イチゴ、サラダ用葉菜類、藻類、スパイスから検出されており、これらがばく露源でありうることを示唆している。
 貝類や海産物の摂取がリスク因子として特定されており、ムラサキイガイや牡蠣からHEVのRNAが検出された。HEVの生物蓄積は実験条件下で、牡蠣において実証されている。
・製造環境における不活性化処理(略)
・食品のサーベイランス(略)
4. 家庭の衛生(略)
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/sites/default/files/Fiche-danger-biologique-virus-hepatite-E.pdf?download=1
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