食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06440270294
タイトル 世界保健機関(WHO)、低ナトリウム食塩代替品の使用に関するWHOのガイドラインを公表
資料日付 2025年1月27日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は1月27日、低ナトリウム食塩代替品(lower-sodium salt substitutes(LSSS))の使用に関するWHOのガイドライン(82ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 勧告の範囲
 エビデンスのレビューに基づき、勧告の範囲を以下のとおり定義する。
 本勧告は、食卓塩の添加による使用に適用するが、ナトリウムを含有する調味料(醤油、魚醤等)の使用、及び製造食品や飲食店その他の外食環境で提供される食品中に既に存在する自分で摂取量を調節できない塩には適用しない。本ガイドラインの勧告は、塩化ナトリウムの一部が塩化カリウムに代替されたLSSSの使用に適用する。本ガイドラインの勧告は、一般集団の成人向けを意図し、腎臓疾患やカリウム排泄に有害影響を及ぼす可能性があるその他の状況や疾患のあるヒトを除く。本勧告は、小児及び妊婦には適用しない。
2. 勧告及び支援情報
 影響と安全性に関するエビデンスのレビューに基づき、及び文脈的要因を考慮し、WHOはLSSSの使用の勧告を以下のとおり作成した。
3. WHO勧告
 血圧及び心血管疾患(CVD)のリスクを低減するために、WHOはナトリウム摂取量を2 g/日未満に低減するよう勧告した(強い勧告)。この文脈において、通常の食卓塩の使用を減らすことは、全体的なナトリウム低減戦略の重要な一部である。食卓塩の使用を選択する場合、WHOは、通常の食卓塩を、カリウムを含有するLSSSに代替することを推奨する(条件付き勧告)。本勧告は、腎臓疾患、及びカリウム排泄に有害影響を及ぼす可能性があるその他の状況や疾病を持つヒトを除く、一般集団における成人向けを意図している(妊婦や小児向けを意図しない)。
 LSSSに関する本勧告は、ナトリウム摂取に関する現行のWHO勧告と整合性をとる必要がある。
(1)WHOは、成人における血圧及びCVD、脳梗塞及び冠動脈心疾患(CHD)のリスクを低減するために、ナトリウム摂取の低減を勧告する。WHOは、成人において、ナトリウム2 g/日(食塩5 g /日)未満への低減を勧告する(強い勧告)。
(2)WHOは、小児における血圧を管理するために、ナトリウム摂取の低減を勧告する(強い勧告)。成人におけるナトリウム2 g/日(食塩5 g/日)の摂取量の最大レベルは、成人のエネルギー必要量と比較した小児のエネルギー必要量に基づき調整する必要がある。
 食塩添加による摂取の低減は、特に、食塩添加による使用が主要なナトリウム摂取源であるヒトにおいて、全般的なナトリウム低減戦略の重要な一部を構成する。重要な点は、LSSSの使用は、ナトリウム摂取を低減するための全般的な戦略における多くの手段の1つに過ぎないということである。
4. 本勧告作成の背後にある理由(すなわち根拠)、及び本勧告に関する文脈の提供、及び解釈と実行を促進するための注釈は以下のとおり。
・根拠(抜粋)
(1)本勧告は、通常の食塩又は無介入の場合と比較したLSSSの使用の影響及び安全性を評価したシステマティックレビューによる低~中程度の確実性(certainty)(関係する全ての転帰を通して判明したことを検討する際のGRADEガイダンスでは、全体的に低い確実性の評価)のエビデンスに基づく。優先順位付けされた関心事項は、血圧、血清カリウム(高カリウム血症、低カリウム血症)、脳梗塞、及び心血管事象及び死亡率に関する影響であった。
(2)LSSSの使用勧告は、通常の食塩に比較して、LSSSの使用を割り当てた集団において、56日~5年の追跡期間に拡張期血圧(DBP)及び収縮期血圧(SBP)が低下した26件のランダム化比較試験(RCT)の結果に基づいている。平均の低下はDBPで2.43 mmHg(95 % 信頼区間(CI)、3.50低下~1.36低下)、SBPで4.76 mmHg(95 % CI、6.01低下~3.50低下)であった(中程度の確実性のエビデンス)。LSSSの使用を通常の食塩と比較した場合、以下の現象が見られた。
・非致死性脳卒中(リスク比0.90(95 % CI、0.80~1.01);有害事象(AE)10万人あたり20人減少(95 % CI、40人減少~2人増加)
・非致死性急性冠症候群(発生率比0.70(95 % CI、0.52~0.94);AE 10万人/年あたり150人減少(95 % CI、250人減少~30人減少)
・心血管系死亡(発生率比0.77(95 % CI、0.66~1.00);AE 10万人/年あたり180人減少(95 % CI 、310人減少~0人減少)(中程度の確実性のエビデンス)
(3)通常の塩又は無介入と比較したLSSSの24時間尿中ナトリウム排泄量への影響のメタアナリシスでは、かなりの異質性が示された。異質性は大きかったが、プールした平均差(-19.98 mmol [-459 mg]ナトリウム/24時間、95 % CI、-35.90~-4.06 mmol/24時間 [-825~-93 mg/24時間]、I二乗 = 91 %)は、平均して24時間ナトリウム排泄量の減少を示唆した。LSSSの24時間尿中カリウム排泄量への影響の大きさにも、かなりの異質性があった。プール平均差(11.44 mmol [450 mg]カリウム/24時間、95% CI、7.62~15.26 mmol/24時間[298~597 mg/24時間]、I二乗= 82%)は、LSSSの使用が平均して24時間カリウム排泄量の増加をもたらしたことを示した。ベースラインの24時間尿中ナトリウム排泄量とベースラインの24時間尿中カリウム排泄量によるサブグループ化は、DBPの変化とSBPの変化に対するLSSSの平均効果において、サブグループ間で重要な差異を示唆しなかった。
・注釈(※省略)
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL https://iris.who.int/bitstream/handle/10665/380227/9789240105591-eng.pdf?sequence=1

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