食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06440210149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、非遺伝子組換えAspergillus sp. FUA株由来食品用酵素α-アミラーゼの安全性評価を公表
資料日付 2025年1月31日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月31日、非遺伝子組換えAspergillus sp. FUA株由来食品用酵素α-アミラーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表した(12月3日採択、PDF版14ページ、https://doi.org/10.2903/j.efsa.2025.9167)。概要は以下のとおり。
 当該食品用酵素α-アミラーゼ(4-α-D-グルカングルカノヒドロラーゼ; EC 3.2.1.1)は、非遺伝子組換えAspergillus sp. FUA株を用いて、DSM Food Specialties B.V.により生産される。
 当該食品用酵素は、当該産生生物の生細胞を含有しない。
 当該食品用酵素は、以下の食品製造工程4工程にて使用されることが意図されている。
 ・ 焼成製品製造用の穀類(cereal)・その他の穀粒(grain)の加工工程
 ・ 醸造製品製造用の穀類・その他の穀粒の加工工程
 ・ 蒸留アルコール製造用の穀類・その他の穀粒の加工工程
 ・ 植物由来の乳代替品及び乳製品製造用の植物由来製品・真菌由来製品の加工工程
 残留する当該食品用酵素 - 総有機固形物(TOS)は、蒸留アルコール製造では除去されるため、食事性ばく露は残りの3工程に関してのみ算出され、欧州集団における食事性ばく露は、1日あたり最大0.687 mg TOS/kg体重と推定された。
 遺伝毒性試験において安全性上の懸念は示されない。全身毒性は、ラットを用いた90日間反復経口投与毒性試験により評価された。EFSAの食品用酵素に関するパネル(FEZパネル)は、試験された最高用量である2,000 mg TOS/kg体重/日を無毒性量と特定し、これを推定食事性ばく露量と比較した結果、ばく露マージンは少なくとも2,911と算出された。
 当該食品用酵素のアミノ酸配列と既知アレルゲンとの相同性を検索したところ、以下の呼吸器系アレルゲンとの一致が3件検出され、内1件は経口アレルゲンでもある。
 ・ Asp o 21(配列同一性100%); A. oryzae由来α-アミラーゼ
 ・ Per a 11 (配列同一性39%); Periplaneta americana (ワモンゴキブリ)由来α-アミラーゼ
 ・ Blo t 4 (配列同一性37.1%); Blomia tropicalis(熱帯タマニクダニ)由来α-アミラーゼ
A. oryzae由来α-アミラーゼに起因する経口感作及び経口誘発反応に関する症例報告が公表されており、食物アレルゲンの既知の供給源(非公開)が当該食品用酵素の製造工程にて使用されている。FEZパネルは、食事性ばく露によるアレルギー反応誘発のリスクは排除されないと判断するが、当該事象が発生する可能性は低いと考える。
 提供されたデータに基づき、FEZパネルは、当該食品用酵素は、意図された使用条件下において、安全性上の懸念を提起しないと結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9167
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