食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06430150505 |
タイトル | スイス連邦食品安全獣医局(BLV)、シグナルレポート「収穫後の処理におけるメラトニンの使用」を公表 |
資料日付 | 2024年12月20日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | スイス連邦食品安全獣医局(BLV)は12月20日、シグナルレポート「収穫後の処理におけるメラトニンの使用」(4ページ、フランス語)を公表した。概要は以下のとおり。 注: 本シグナルレポートは、食品の保存期間を延長するためのメラトニンの使用のみを論じている。スイスでは、メラトニンを食品に添加することはできない(食品サプリメントも同様)。本リスク評価は、ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)(2024年)、フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)(2018年)、ノルウェー食品安全科学委員会(The Norwegian Scientific Committee for Food Safety: VKM)(2021年)、HoA(Heads of Food Safety Agencies(食品安全機関の責任者))レポート(2024年)のデータに基づいている。 ・メラトニン(N-acetyl-5-methoxytryptamine)は人体で生成されるホルモンで、睡眠と覚醒のリズムを制御し、体の他の機能の調節にも関与している。 ・メラトニンはフリーラジカルの作用を抑制できることがわかっている。 ・メラトニンは菌類、植物、動物に僅かばかり存在するため、特に植物由来の食品から見つかる。 ・欧州連合(EU)とスイスでは、メラトニンは、処方箋薬の原料として含まれることがある。 ・食品へのビタミン類、ミネラル類、その他の特定物質の添加に関する連邦内務省(DFI)の条例(OASM)に基づき、メラトニンは食品に添加することはできない(食品サプリメントにも添加できない)。 「問題提起」 早期発見ネットワークのメンバーは、複数の専門論文で、メラトニンが野菜の保存期間を延ばすのに使用することができると述べられていることを確認した。 最終製品の保存期間の延長化は、技術的な効果である。したがって、これらの特性を持つ物質は、定義上、添加物である。メラトニンは添加物条例のリストに収載されていないため、スイスでは添加物として使用することはできない(EU域内でも使用することはできず、コーデックスでも同様である)。 メラトニンは、特定の果物や野菜の保存期間を延ばすのに使用されているようであるが、我々の知る限りでは、現在当該物質を、製品の保存期間を延長するための成分として使用を認可している国はない。現時点では、メラトニンが実験的に研究室でのみ使用されているのか、あるいはすでに農業生産において使用されているのかを特定することはできない。この方法を報告する研究論文が多数あることを考えると、食品管理当局や消費者に知らせずに、メラトニンが特定の分野ですでに使用されていると推測できる。 「活動」 2021年に、早期発見委員会において内外の専門家とこの問題について討議を行った。引き続き状況を監視し、専門研究論文の動向を注視することが決定された。 「早期発見による評価」 分析によって、メラトニンが植物に自然に存在していたのか、それとも植物に添加されたのかを特定することができないため、早期発見はまず欺瞞的行為に焦点を当てる。現在、処理された食品中のメラトニン残留物に関するデータもない。もし残留物が植物由来食品に自然に含まれる量を大幅に超えれば、健康に対するリスクを評価するのが適切であろう。 「結果」 2021年4月の早期発見による評価以降、果物や野菜の保存期間の延長に関する有望な結果を示す他のいくつかの論文が発表されている。Carrion-Antoliらによる研究論文(2022年)は、サクランボへのメラトニンの使用を報告している。全体として、結果は収穫前のメラトニン処理により、収穫後の野生のサクランボの成熟過程を遅らせ、その結果、対照樹の果実と比較して、摂取に最適な水準で品質特性が2週間長く維持されたことを示している。(後略) 「結論」 文献から得られた有望な結果は、メラトニンが果物や野菜の保存期間を改善させるために使用できる可能性を示唆している。これが理論上の知見なのか、それともすでに実地で検証された知見なのか、また、メラトニンの使用がどの程度健康に対するリスクをもたらす可能性があるのかどうかはまだ明らかにされていない。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | スイス |
情報源(公的機関) | スイス連邦食品安全獣医局(BLV) |
情報源(報道) | スイス連邦食品安全獣医局(BLV) |
URL | https://www.blv.admin.ch/dam/blv/fr/dokumente/lebensmittel-und-ernaehrung/publikationen-forschung/signal-report-melatonin.pdf.download.pdf/Signal%20Report%20Melatonin%20zur%20Nacherntebehandlung%20FR.pdf |
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掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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