食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06420212378
タイトル 欧州委員会の「植物、動物、食品及び飼料に関する常任委員会 植物医薬品-法律部門」、委員会議議事録(要約)(委員会開催日:2024年10月2日~3日)を公表 No.1/2 A.01~A.10、No.2/2 A.11~C.05  No.1/2 (3/3)
資料日付 2024年10月2日
分類1 -
分類2 -
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(前ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06420211378)


A.08 欧州議会及び理事会規則(EC) No 1107/2009に基づく通知
1~2. 省略
3. 第53条
(1)屋外の播種用に用いる種子へのネオニコチノイドの施用に関して緊急認可を繰り返すルーマニアとの協議結果を加盟国に情報提供した。
 欧州委員会は、裁判所の判決を受けて、ネオニコチノイド系農薬(イミダクロプリド(imidacloprid)、チアメトキサム(thiamethoxam)及びクロチアニジン(clothianidin))の屋外施用の緊急認可を行なうことは認められず、ルーマニアに二度と繰り返さぬよう求めた。
A.09 微生物及びリスクが低い有効成分
 2024年6月、生物を利用した有効成分の評価を行う報告担当加盟国との協議を行い、評価遅延の要因と解決策/改善策を協議した。欧州委員会は、微生物のグループレビューに関して、EUにおいて植物保護に使用される微生物種の生物学及び生態学に関するピアレビュー済みの情報を収集していることを伝えた。この研究は、微生物種に関するモノグラフとなり、最終的にはドシエの作成だけでなく、リスク管理者による新たな株(strain)の評価を支援する。
A.10 特定の有効成分に関する情報更新、説明及び問題
1. 炭酸水素ナトリウム
2. トリフルオロ酢酸(trifluoroacetic acid(TFA))
 TFAに関する議論は、EU及び国レベルにおいて関心を呼んでいる。環境、特に水の環境中のTFAの存在に関する大きな懸念がある。植物保護製剤の施用はTFAの供給源の1つであるが、唯一の供給源ではないため議論を一層複雑にしている。
 欧州委員会は7月、EFSAに対して、利用可能な研究を考察し、TFAに関する毒性学的参照値(TRV)(ADIと急性参照用量(ARfD))をレビューするよう指令(mandate)を送付している。委員会はまた、以前の会議で議論されたように、TFAを意思決定に関連する代謝物として検討する十分な根拠があり、有効成分に関する決定のためにその根拠に基づき作業を継続すると述べた。委員会は、PFASとTFAに関する議論は委員会内で継続中であり、TFAに関する特定の行動はすでに開始されており、他の行動も継続されると述べた。
3. タルク(talc)
 欧州委員会は、ECHAのRACが2024年9月26日、タルクを発がん性1B、H350、特定標的臓器毒性反復ばく露(STOT RE)1、H372に分類するよう勧告したと伝えた。タルクは、基本物質として承認されている上に、化粧品及び飼料添加物として広く使用されている。 したがって、水平方向を慎重に考慮する必要がある。
4. 混合ナトリウムニトロ化合物(mixed sodium nitro compounds)の表示
5. ジメテナミド(dimethenamid-P)
6. 銅化合物
 委員会は、7月の本委員会の最後の会合で説明された提案に対する5つの加盟国からの反応について報告した。その提案は、EUにおける化学品の分類、表示、包装に関する規則(CLP規則)によって改正された難分解性基準に関する現在の承認条件を改正し(例:2022年12月19日の規則(EU) No 2023/707の改正)、有機物質には適用しないようにするというものであった。これにより、銅化合物の難分解性ステータス、したがって代替候補としてのステータスが解除されることになる。これまでに受け取った反応は、すべて規則(EC) No 1107/2009の附属書IIをまず改正し、CLP改正と整合させるべきであるという点を指摘していた。一部の加盟国は、この整合の結果は承認の更新時に評価されるべきであると指摘した。他の加盟国は、他の規制枠組みの下で銅化合物を含む製品に対して生じる可能性のある不一致について疑問を呈し、したがって附属書IIの改正の優先順位付けの必要性を訴えた。銅化合物の承認更新の報告担当加盟国は、評価はまだ開始されていないことを確認した。
 さらに、委員会は、銅化合物の最後の承認更新の際、改訂されたレビューレポートの関連不純物の同定に関するセクションで、塩基性硫酸銅(tribasic copper sulphate)を除き、誤って3種類の不純物(鉛、カドミウム、ヒ素)のみに言及していたことを報告した。塩基性硫酸銅には8種類の関連不純物(さらに、ニッケル、水銀、コバルト、クロム、アンチモン)が含まれる。加盟国は、8種類の不純物とそれらの関連する最大含有量が、銅化合物全グループ、すなわち水酸化銅、オキシ塩化銅(copper oxychloride)、ボルドー液(Bordeaux mixture)、塩基性硫酸銅、酸化銅の規格に以下のように適用されることに注意するよう求められた:
- 鉛 最大 0.0003 g/g銅含有量
- カドミウム 最大 0.0001 g/g銅含有量
- ヒ素 最大 0.0001 g/g銅含有量
- ニッケル 1 mg/g銅含有量
- コバルト 3 mg/g銅含有量
- 水銀 5 mg/g銅含有量
- クロム 100 mg/g銅含有量
- アンチモン 7 mg/g銅含有量
 このことは、植物保護製剤の認可を更新する際、又は銅化合物の新しい供給源について同等性声明(equivalence statement)を確定する際に考慮されるべきである。
7. オゾン
 酸素から生成されたオゾンを製品タイプ2、4、5及び11の殺生物剤で使用するための有効成分としての安全性に関する新たな欧州評価が利用可能となり、殺生物剤委員会の意見に基づき、また2023年12月に申請者から提出された更新された申請を考慮して、欧州委員会は、EFSAに対し、基本物質としてのオゾンの承認申請に関するテクニカルレポートを更新するよう要請することを検討している。また、更新されたテクニカルレポートにおいては、「酸素から生成され、直接水に溶解されたオゾン」として有効成分を特定することも提案されている。
8. アセタミプリド(acetamiprid)
 委員会は、2024年9月23日、24日にこの常任委員会の会議が残留農薬セクションの会議と並行して開催されたと述べた。この会議中、委員会はアセタミプリドの修正された更新報告書を承認した。これにはリスク評価のための更新された評価対象物質と更新されたADI及びARfDが含まれていた。この承認は、38品目のMRLを調整する委員会規則案の投票と併せて行われ、提案に対する特定多数の支持を得た。委員会はまた、規則(EC) No 1007/2009第21条の規定に基づき、アセタミプリドの承認のレビューを開始することを連絡した。このレビューでは、有効成分の発達神経毒性及び内分泌かく乱特性を評価する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州委員会(EC)
情報源(報道) 欧州委員会(EC)
URL https://food.ec.europa.eu/document/download/b6ea365b-da78-4c76-80e8-409b6e40082f_en?filename=sc_phyto_20241002_ppl_sum.pdf
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