食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06410770303
タイトル 米国農務省動植物検疫局(USDA-APHIS)、USDAが新たな連邦命令を発表し、乳牛群におけるH5N1対策のための全国的な乳検査戦略を開始したことを公表
資料日付 2024年12月6日
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概要(記事)  米国農務省動植物検疫局(USDA-APHIS)は12月6日、USDAが新たな連邦命令を発表し、乳牛群におけるH5N1対策のための全国的な乳検査戦略を開始したことを公表した。概要は以下のとおり。
 USDA-APHISは、全国乳検査戦略(National Milk Testing Strategy(NMTS))の開始を発表した。これは、2024年3月に乳牛における高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)H5N1の集団感染が初めて確認されて以降、USDA及び連邦・州の関係機関が講じてきた措置を強化するものである。本日、USDAは新たな連邦命令及び付随するガイダンスを発令し、全国の生乳(raw milk)(加熱殺菌処理されていない(unpasteurized)乳)検体の収集とUSDAへの検査のための提供を義務付けた。州、獣医学、及び公衆衛生の関係者からの重要な意見を取り入れて作成されたこの新たなUSDAによるガイダンスにより、全国の乳供給及び乳牛群に対する包括的なH5N1サーベイランスが促進される。
 本NMTSは、構造化された統一的な義務的検査システムを通じて、米国内におけるウイルスの拡散に関するUSDA及び公衆衛生関係機関の理解を深めることを目的として設計されている。これにより、(1)H5N1に感染している州及び特定の牛群を迅速に識別し、(2)他の家畜への伝播リスクを低減するための強化されたバイオセキュリティ措置の迅速な実施を支援し、(3)さらに重要なこととして、農場作業者を保護して、そのばく露リスクを低減するための重要な取り組みに情報を提供する。USDAは、この追加措置が効果的なバイオセキュリティ対策を積極的に支援するために必要であると考えている。これは、州及び農業者が家畜のH5N1感染を封じ込め、排除し、米国の乳牛群全体からHPAIを排除するための鍵となる。
 本日発表された連邦命令は、3つの新しい要件を設けている。第一に、加熱殺菌処理を意図した生乳を送付または保管する酪農場、バルク乳輸送業者、バルク乳中継所、または乳製品加工施設の責任を負う全ての事業体に対し、要請に応じて生乳検体の提供を義務付けている。第二に、陽性牛のいる畜牛群の所有者に対し、接触者追跡や疾病サーベイランス等の活動を可能にする疫学的情報の提供を義務付けている。最後に、USDAの4月24日の連邦命令と同様に、NMTSの一環として採取された生乳検体の検査から得られた陽性結果を、民間の検査機関及び州の獣医師がUSDAに報告することを義務付けている。連邦命令及びNMTSに基づくサイロ検査の第1回は2024年12月16日の週に開始される予定であるが、一部の州ではすでにNMTSと互換性のある検査を実施している。
 この新しい連邦命令は、USDAの4月24日の連邦命令を無効にしたり、それに取って代わるものではない。4月24日の命令では、州間輸送前の泌乳牛の義務的検査、及びそれらの検査に関連する陽性検査結果を全ての民間所有の検査機関及び州の獣医師が報告することを引き続き義務付けている。本日発表された新しい連邦命令は、この既存の命令を補完し、強化することを目的としている。
・全国乳検査戦略(NMTS)
 NMTSの一環として、APHISは米国本土の各州と協力し、州に適した方法でNMTSの基準に沿った検査を実施する。州がNMTSに基づく検査を開始すると、APHISはその州におけるHPAI H5N1ウイルスの保有割合(prevalence)に基づき、5つのステージのいずれかに分類する。州がステージを移行するにつれ、州、地域、全国レベルでのHPAI H5N1撲滅に向けた進捗状況がより明確になる。これらのステージは以下の通りである:
ステージ1: 義務となったUSDA全国プラントサイロモニタリングの開始
ステージ2: 州のH5N1乳牛ステータスの判定
ステージ3: 感染が認められた州(affected states)におけるウイルスの検出及び対応
ステージ4: 感染が認められなかった州(unaffected states)における乳牛中のH5の不在の継続的な実証
ステージ5: 米国の乳牛におけるH5清浄(Freedom from H5)の実証
 本発表の時点で、当該検査プログラムに参加する第一陣の州として、以下の6州が含まれる:カリフォルニア州、コロラド州、ミシガン州、ミシシッピ州、オレゴン州、及びペンシルベニア州。
 各州がNMTSの下で検査を開始し、5つのステージを進むにつれて、その進捗状況はUSDAの「家畜におけるHPAI(HPAI in Livestock)」の「検査(Testing)」のページで共有される。大多数の州はステージ1からNMTSに参加するが、継続的な検査を行っている州は、上記のステージ2~4で記載する検査要件を満たす可能性があると予想される。USDAは各州と緊密に協力して、各州の状況を判断する。
・ウェビナー及び追加情報(略)
・H5N1に対するUSDAの多面的な取り組み(略)
・乳牛におけるH5N1に関するUSDAの研究(略)
 当該連邦命令に係るUSDAの公表文書(PDF版2ページ)は以下のURLから入手可能。
https://www.aphis.usda.gov/sites/default/files/20241205-federal-order-final.pdf
 NMTSのガイダンス文書(PDF版2ページ)は以下のURLから入手可能。
https://www.aphis.usda.gov/sites/default/files/20241206-aphis-nmts-public-info.508.pdf
 乳牛のHPAIに対するUSDAの対応等の詳細情報は「家畜におけるHPAI(HPAI in Livestock)」ページ(下記URL)から閲覧可能。
https://www.aphis.usda.gov/livestock-poultry-disease/avian/avian-influenza/hpai-livestock
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国農務省動植物検疫局(APHIS)
情報源(報道) 米国農務省動植物検疫局(APHIS)
URL https://www.usda.gov/article/usda-announces-new-federal-order-begins-national-milk-testing-strategy-address-h5n1-dairy-herds
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