食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06410750475 |
タイトル | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、養豚場におけるインフルエンザウイルスの種間伝播に関連する公衆衛生及び動物衛生リスク評価に関する意見書・報告書を公表 |
資料日付 | 2024年11月21日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は11月21日、養豚場におけるインフルエンザウイルスの種間伝播に関連する公衆衛生及び動物衛生リスク評価に関する意見書・報告書を公表した。概要は以下のとおり。 ・動物衛生とヒトの健康に対する脅威 豚インフルエンザは伝染性の高い豚のウイルス性呼吸器疾患であり、フランスの養豚場で頻繁に発生するが、一般に中等度の臨床徴候を伴い(症例の25%が重症例)、季節性はない。豚は、豚インフルエンザウイルスだけでなく、ヒト又は鳥のインフルエンザウイルスにも感染しうる。この重複感染(co-infection)は、遺伝子再集合体(reassortant)といわれる新型のインフルエンザウイルスの出現を助長する可能性がある。それらは、異なる起源の複数のインフルエンザウイルスの遺伝子が組み合わさることで、より毒性が強くなったり、他の種に伝播しやすくなる可能性がある。 豚のA型インフルエンザウイルスは、動物とヒトの間で伝播する可能性がある。これらのウイルスのヒトへの感染事例は複数国で検出されており、フランスでは2021年に初めてブルターニュの養豚業者1名において検出された。これらのウイルスがヒトの健康と動物衛生に及ぼすリスクを考慮して、ANSESは養豚場におけるその侵入と残留性のリスク、及び豚とヒトの間でのその伝播のリスクを評価するよう求められた。 ・養豚場で根強く残るウイルス ANSESの評価の目的は、A型インフルエンザウイルスが様々な経路(動物、ヒト、環境)で養豚場に侵入するリスクを評価することである。生きた豚、特に若い雌豚が最大の侵入源となることが判明している。したがって、このリスクを低減するために、ANSESは養豚場への導入豚について、その移動前にスクリーニングを行うことを勧告する。同庁は、養豚場間だけでなく、地域間、国家間及び/又は大陸間の動物の移動が、当該ウイルスの伝播、つまり遺伝子再集合体ウイルス(virus reassortants)の出現の主要原因であることを強調する。このため、ANSESは、養豚場における日々のバイオセキュリティ対策の遵守が、特に動物を導入する際に肝要であると繰り返し述べる。事実、特に現在の集約的畜産モデルを考えると、インフルエンザウイルスは一度養豚場に持ち込まれると根強く残る。この残留性は、豚の免疫学的状態、同じ年齢と生理学的段階の豚の「群での」飼養管理、及び畜舎の構造、特に空気循環の構造によって大きく左右される。 ヒトもまた、養豚場におけるインフルエンザウイルスの主要な侵入源である。したがって、ANSESは、養豚場で働く人々の季節性インフルエンザの予防接種について、高等保健機関(Haute Autorite de Sante)の勧告に従うよう推奨する。また、インフルエンザの症状のある人々は養豚場に入ってはならず、季節性インフルエンザの流行期間中、豚と接触する養豚業者や他の関係者は、マスク、ゴーグル/バイザー、手袋等の個人用防護具を着用しなければならない。 ・新型のA型インフルエンザウイルスの出現をできるだけ早く特定するために警戒の強化を 現在伝播しているウイルスでは、豚ウイルスのヒト-ヒト間の伝播リスクは低いとはいえ、ANSESは豚及びヒトにおける当該インフルエンザウイルスの監視を強化するよう呼びかける。これは特に、研究者と専門家(獣医師、医師、畜産業者等)等、全ての関係者間の協力と情報交換を継続し、向上させることを意味する。これにより、国内外のレベルで、伝播している全てのウイルス株を研究し、遺伝子再集合体ウイルスの出現の特定が可能になるだろう。 ANSESはまた、対応性を向上させるために、動物からヒトへの感染事例の早期発見を目的とするSAGA(鳥インフルエンザの積極的監視)プロトコルを豚インフルエンザにまで拡張する可能性を検討することも提案する。したがって、ヒトに感染する可能性のある新型のA型インフルエンザウイルスの出現と、そのヒト-ヒト間での伝播を引き起こす能力をできるだけ早く特定するために、サーベイランスネットワークの確立が不可欠である。 当該意見書・報告書(340ページ、フランス語)は以下のURLから閲覧可能。 https://www.anses.fr/system/files/SABA2021SA0195RA.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
情報源(報道) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
URL | https://www.anses.fr/fr/content/virus-influenza-grippe-du-porc-eviter-la-transmission-entre-animaux-et-humains |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
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掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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