食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06410560301
タイトル 論文紹介:「2013年から2020年までの欧州6か国に由来する大腸菌から、One Health区分における重要な薬剤耐性決定因子のプロファイルと分布の違いが明らかにされた」
資料日付 2024年11月21日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance(2024, 29(47): pii=2400295、doi: 10.2807/1560-7917.ES.2024.29.47.2400295)に掲載された論文「2013年から2020年までの欧州6か国に由来する大腸菌から、One Health区分における重要な薬剤耐性決定因子のプロファイルと分布の違いが明らかにされた(Escherichia coli from six European countries reveals differences in profile and distribution of critical antimicrobial resistance determinants within One Health compartments, 2013 to 2020)、著者HP Kaspersen (Norwegian Veterinary Institute, Section for Food Safety and Animal Health Research, ノルウェー)、MF Anjum(Department of Bacteriology, Animal and Plant Health Agency, 英国)ら」の概要は以下のとおり。
・背景
 薬剤耐性(AMR)は世界的な脅威である。AMR発生の変化を検出するためには、統合的なワンヘルスアプローチを用いたモニタリングが不可欠である。
・目的
 2013年から2020年までの期間にモニタリングプログラム及び研究において、欧州6か国の食用動物、食品(生鮮小売生肉)及びヒトから収集された病原性大腸菌及び共生大腸菌中のAMR遺伝子を検出し、垂直的移行及び水平的移行の比較を目的とした。
・方法
 3,745株の大腸菌分離株の全ゲノムシークエンス解析(WGS)を行い、ResFinderを用いてAMR遺伝子を検出し、系統解析を行って分離株の関連性と伝播を判定した。BLASTnに基づくバイオインフォマティクス手法により、IncI1レプリコンのドラフトゲノム配列と欧州由来の保存されているプラスミド参照配列とを比較した。
・結果
 広域スペクトラムセファロスポリン(ESC)等の医療上重要な抗菌性物質(MIA)に対する耐性遺伝子は広く認められたが、ヒトへの使用が認可されているMIA(カルバペネム、チゲサイクリン)に対する推定耐性は、ヒト由来2株と牛由来3株でのみ検出された。系統学的解析により、大腸菌を系統群に基づいてクラスター化した結果、ヒト患者から分離された菌株よりも、動物の常在株の方がより多様性を示した。大腸菌クローンの動物-食品及びヒト-動物間の垂直的移行事例は18件のみ検出された。ESC耐性を付与する、様々な分離源及び/又は国由来のIncI1プラスミドは保存的で、広く分布しているが、これらのバリアントはヒト病原体からはほとんど検出されなかった。
・結論
 WGSを用い、AMRの垂直的・水平的移行が示された。ヒト臨床分離株はより近縁であったが、そのIncI1プラスミドはより多様であり、一方で動物又は食品分離株は類似性は低いもののIncI1プラスミドはより保存的であった。これらの相違は、AMRの進化と移行に影響を及ぼす選択圧の差異により生じた可能性が高い。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Eurosurveillance(2024, 29(47): pii=2400295)
URL https://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2024.29.47.2400295

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