食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06410540104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、きゅうりに関連したサルモネラ属菌集団感染に関する情報を公表(初報2024年11月29日)
資料日付 2024年12月5日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は11月29日及び12月5日、きゅうりに関連したサルモネラ属菌集団感染に関する情報を公表した(初報及び続報)。概要は以下のとおり。
・11月29日付け初報
1. CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局、並びに米国食品医薬品庁(FDA)は、複数州にわたるSalmonella Typhimurium集団感染について調査するために、様々な種類のデータを収集している。
 疫学及び遡及調査のデータにより、メキシコのソノラ州にあるAgrotato社で栽培されたきゅうり(SunFed Produce社からリコールされたきゅうりを含む)がサルモネラ属菌に汚染されており、病因となった可能性が示されている。
2. 2024年11月26日時点で、サルモネラ属菌の当該集団感染株に感染した68人が19州(モンタナ州、コロラド州、オレゴン州他)から報告されている。発症日は2024年10月12日から2024年11月16日までである。情報が得られた50人のうち、18人が入院した。死亡者の報告はない。
3. 公衆衛生当局は、患者の年齢、人種、民族的帰属、その他の人口統計情報、及び患者が発症前の一週間に喫食した食品等、様々な種類の情報を収集している。この情報は調査員が当該集団感染の発生源を特定するのに役立つ手がかりを提供する。
 以下は、本集団感染の患者についての統計情報である(「n」は各統計のための情報が得られた人数)。
・年齢(n=68) 範囲: 1歳未満~98歳、年齢中央値27歳
・性別(n=68) 女性: 66%、男性: 34%
・人種(n=39) 白人: 85%、アフリカ系米国人/黒人: 10%、アジア系: 5%
・民族(n=42) 非ヒスパニック系: 90%、ヒスパニック系: 10%
4. 州及び地方の公衆衛生当局は、発症前の一週間に喫食した食品について患者に聞き取り調査を行っている。聞き取り調査を受けた33人のうち、27人(82%)がきゅうりを喫食したと報告した。この割合は、FoodNet住民調査(下痢性疾患に関連する様々な食品の喫食頻度を推定するのに役立つ調査)できゅうりを喫食すると報告した回答者の50%よりも有意に高かった。この違いは、本集団感染の患者がきゅうりを喫食して発症したことを示唆している。
5. CDCと州は、介護施設2か所、学校区3か所、及び飲食店1か所で、6つの疾病サブクラスターを特定した。疾病サブクラスターとは、飲食店、長期介護施設、あるいは学校等の同じ場所やイベントで食事をした無関係な人々のグループのことである。サブクラスターを調査することにより、患者全員が喫食した、当該集団感染の発生源の可能性がある食品を特定できる場合がある。これら6つのサブクラスターの場所できゅうりが提供されていた。
6. 全ゲノムシークエンス解析(WGS)により、患者の検体に由来する細菌が遺伝的に近縁であることが示された。これは、当該集団感染の患者が同じ食品により発症したことを示唆する。
7. 40人の検体のWGS分析では、いずれの抗菌性物質への耐性も予測されなかった。さらなる情報は、全米薬剤耐性監視システム(NARMS)のサイトで入手できる。
8. 人々は、異なる飲食店やサブクラスターの場所できゅうりを喫食したり、複数の店舗できゅうりを購入したりしたと報告している。FDAの遡及調査により、メキシコのソノラ州にあるAgrotato社がきゅうりの共通の生産者であることが特定された。
9. 2024年11月27日、SunFed Produce社はきゅうりをリコールした。SunFed社は直接の購入者にもそれぞれ、リコールについて連絡している。CDCは人々に対してリコール対象のきゅうりを喫食しないよう、また企業に対して販売や提供をしないよう勧告している。FDAはAgrotato社が栽培したきゅうりを受け取った別の輸入業者とも協力を継続している。
・12月5日付け続報
 多くの企業がきゅうりやきゅうりを用いた食品(サラダやラップサラダ(wraps)等)をリコールしている。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/salmonella/outbreaks/cucumbers-11-24/index.html
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