食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06410150316
タイトル ドイツ連邦消費者保護・食品安全庁(BVL)、アクリルアミドのレベルが高いドライフルーツに関するモニタリングの調査結果を公表
資料日付 2024年12月5日
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概要(記事)  ドイツ連邦消費者保護・食品安全庁(BVL)は12月5日、アクリルアミド(acrylamide)のレベルが高いドライフルーツに関するモニタリングの結果を公表した。概要は以下のとおり。
 アクリルアミドは、動物実験で発がん性と変異原性があることが示されている。したがって、食品からの摂取量はできるだけ少なく抑える必要がある。水分含有量が低いとアクリルアミドの形成が促進されるため、例えば、ドライフルーツにも含まれる可能性がある。ドライフルーツに関するデータはこれまで不十分であった。したがって、2023年のモニタリングでは、乾燥した核果類のアクリルアミド検査が実施された。結果は、果物の種類によって明らかな違いがあることを示していた。
 モニタリングには、乾燥核果類の252検体が含まれていた。それらは、アプリコット、デーツ、プラム、チェリーなどであった。アクリルアミドは、152検体で定量化できた。
 検査されたアプリコットの99検体のうち、62検体は硫黄処理されており、36検体は硫黄処理されていなかった。1検体については情報がなかった。硫黄処理は、オレンジ色のアプリコットが乾燥時に茶色に変色するのを防ぐことを目的としている。この調査結果は、硫黄処理の抗酸化効果がアクリルアミドの生成を抑制する可能性があることを示唆している。硫黄処理されたアプリコットの62検体中の8検体のみに定量可能な量のアクリルアミドが含まれていたのに対し、硫黄処理されていないアプリコットの36検体中の35検体において定量可能な量のアクリルアミドが含まれていた。
 検査されたドライプラムも、硫黄処理されていないアプリコットやデーツと同程度のアクリルアミドレベルであった。アクリルアミドは、73検体中の64検体で定量化された。ドライチェリーは、硫黄処理されたアプリコットと同様に目立った変化はなかった。定量可能な量のアクリルアミドが含まれていたのは、13検体中で3検体のみであった。
 BVLのFriedel Cramer長官は、「この結果は、ドライフルーツにもかなり高いレベルのアクリルアミドが含まれていることを示している」と述べ、「モニタリングで得られたデータは、ドライフル―ツにおけるアクリルアミドの指針値(guideline value)を策定するための基礎となり、国民への全体的な負担をさらに軽減する」と強調している。
 2023年モニタリングの詳細は以下のURLより入手可能である。
https://www.bvl.bund.de/DE/Arbeitsbereiche/01_Lebensmittel/01_Aufgaben/02_AmtlicheLebensmittelueberwachung/04_Monitoring/lm_monitoring_node.html




地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦消費者保護・食品安全庁(BVL)
情報源(報道) ドイツ連邦消費者保護・食品安全庁(BVL)
URL https://www.bvl.bund.de/SharedDocs/Pressemitteilungen/01_lebensmittel/2024/PM-JPK-Acrylamidgehalte-Trockenobst.html
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