食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06400370105 |
タイトル | 米国食品医薬品庁(FDA)、「2021年全米薬剤耐性監視システム(NARMS)総合概要」を公表 |
資料日付 | 2024年8月20日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 米国食品医薬品庁(FDA)は8月20日、「2021年全米薬剤耐性監視システム(NARMS)総合概要」を公表した。概要は以下のとおり。 (以下、当該総合報告概要の「2021年のデータに見られる傾向は?」より) (1)耐性の状況が安定しているもの: ・2021年のNARMSデータによると、ヒト由来のサルモネラ属菌分離株の大部分(78%)は、NARMSで試験された抗菌性物質のいずれにも耐性はなかった。これは2006年から2020年までの結果と一致しており、ヒト由来のサルモネラ属菌の76%~85%が、試験されたいずれの抗菌性物質にも耐性がなかった。 (2)耐性に変化があったもの: ・ヒト由来のサルモネラ属菌分離株におけるシプロフロキサシンに対する感受性低下が増大した(2020年の9%から2021年の11%に)。これは、特に血清型I 4,[5],12:i:-及びEnteritidisでのシプロフロキサシンに対する感受性低下によるものと考えられる(それぞれ、2020年の9%から2021年の19%、2020年の29%から2021年の32%)。 ・シプロフロキサシンに対する感受性低下を示すサルモネラ属菌血清型は、小売用鶏肉を除く全ての鶏肉分離源で増加した。特に、鶏肉製品の検体から分離されたSalmonella Enteritidisでは、シプロフロキサシンに対する感受性低下が増大した(2020年の20%から2021年の29%)。2015年以降初めて、小売用鶏肉から分離されたシプロフロキサシン感受性低下サルモネラ属菌が減少した(2020年の41%から2021年の30%)。小売用鶏肉から分離されたサルモネラ属菌で全体的な減少が観察されたにもかかわらず、シプロフロキサシンに対する感受性の低下はSalmonella Infantisでは高いままであった(2021年は99%超)。この高い割合は、この血清型の多剤耐性株によるもので、食鳥処理施設や小売りでの家きん分離源で見られる全体的なサルモネラ属菌の耐性の大部分を占め続けている。七面鳥から分離されたサルモネラ属菌のシプロフロキサシンに対する感受性の低下は、小売用七面鳥の分離株(2020年の6%から2021年の13%)を除いて2020年と比較して減少した。 ・小売用及び食用動物検体から分離されたほとんどの大腸菌でシプロフロキサシンに対する感受性低下が上昇したが、小売用鶏肉検体では4%と安定していた。シプロフロキサシンに対する感受性低下を示した大腸菌のほとんど(76%)がgyr遺伝子又はpar遺伝子の変異を有し、残りはqnr遺伝子を有していた。 ・NARMSで検査されたいずれの抗菌性物質にも耐性のない大腸菌分離株は、2020年から2021年にかけて、小売用鶏肉、小売用七面鳥挽肉、及び小売用牛挽肉の分離源全体で増加した(それぞれ41%から52%、18%から29%、及び62%から77%)。 ・カンピロバクターのフルオロキノロン耐性は、ヒト臨床分離株で増加した(2020年の25%から2021年の28%)。また、フルオロキノロン耐性は以下の分離源からのカンピロバクター分離株で増加した:肉牛の盲腸内容物(2020年の38%から2021年の39%)及び出荷肉豚の盲腸内容物(2020年の31%から2021年の32%)、並びに鶏の製品検体(2020年の17%から2021年の19%)及び七面鳥の製品検体(2020年の40%から2021年の41%)。 (3)耐性が、引き続きまれであるもの: ・ヒトから分離されたサルモネラ属菌のうち、アジスロマイシンに対する感受性が低下していたのは2%未満で、分離株の大部分(59%)を血清型Newportが占めていた。 ・と畜時に収集された畜牛製品(8%)を除き、ほとんどの小売用及び食用動物検体から分離されたサルモネラ属菌のコリスチン耐性は3%未満であった。コリスチン耐性は、小売用鶏肉から分離された大腸菌1株、小売用七面鳥挽肉から分離された大腸菌2株、及び小売用牛挽肉から分離された大腸菌3株で確認された。動物、動物製品、又は小売用食肉から分離されたサルモネラ属菌又は大腸菌のいずれにも、可動性のコリスチン耐性(mcr)遺伝子は存在しなかった。 ・小売用及び食用動物検体から分離された全ての腸球菌(Enterococcus)のアビラマイシン耐性は依然として2%未満であった。 |
地域 | 北米 |
国・地方 | 米国 |
情報源(公的機関) | 米国/食品医薬品庁(FDA) |
情報源(報道) | 米国食品医薬品庁(FDA) |
URL | https://www.fda.gov/animal-veterinary/national-antimicrobial-resistance-monitoring-system/2021-narms-update-integrated-report-summary |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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