食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06390290104 |
タイトル | 米国疾病管理予防センター(CDC)、マクドナルドで提供された玉ねぎに関連した腸管出血性大腸菌O157:H7集団感染に関する続報を公表 |
資料日付 | 2024年10月30日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 米国疾病管理予防センター(CDC)は10月30日、マクドナルドで提供された玉ねぎに関連した腸管出血性大腸菌O157:H7集団感染(10月22日調査開始)に関する続報を公表した。概要は以下のとおり。 1. 10月30日現在、マクドナルドのクォーターパウンダー(Quarter Pounders)(訳注: 商品名、1/4ポンド(約113 g)のパティを使用したハンバーガー)やその他のメニューに添えられている薄切りにした生の玉ねぎが、本集団感染の発生源である可能性が高い。さらに多数の患者が報告されているが、それらはマクドナルド及びTaylor Farms社が食品サービス提供場所から玉ねぎを取り除く措置を講じる前に感染した人である。両社が講じた製品対策により、CDCは国民へのリスクは非常に低いと考えている。 2. CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局、米国食品医薬品庁(FDA)、並びに米国農務省食品安全検査局(USDA-FSIS)は、複数州にわたる腸管出血性大腸菌O157:H7集団感染について調査をするために様々な種類のデータを収集している。 3. 疫学及び遡及調査のデータによると、マクドナルドで提供された薄切りにした生の玉ねぎが本集団感染の発生源である可能性が高いことが示されている。 4. 10月30日時点で、腸管出血性大腸菌O157:H7の当該集団感染株に感染した90人が13州(コロラド州、モンタナ州、ネブラスカ州、他)から報告されている。発症日は2024年9月27日から2024年10月16日までである。情報が得られた83人のうち、27人が入院し、2人が腎不全を引き起こす可能性のある重症疾患である溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症した。コロラド州の高齢者1人が死亡したと報告されているが、これはHUSを発症した人とは異なる。 5. 公衆衛生当局は、患者の年齢、人種、民族的帰属、その他の人口統計情報、及び患者が発症前の一週間に喫食した食品等、様々な種類の情報を収集する。この情報は調査員が当該集団感染の発生源を特定するのに役立つ手がかりを提供する。 以下は、本集団感染の患者についての統計情報である(「n」は各統計のための情報が得られた人数)。 ・年齢(n=90) 範囲:13歳~88歳、年齢中央値30歳 ・性別(n=90) 女性:41%、男性:59% ・人種(n=82) 白人:96%、アフリカ系米国人/黒人:3%、アメリカ先住民又はアラスカ先住民:0%、アジア系:0%、ハワイ先住民又はその他の太平洋島民:0%、複数人種を報告:1% ・民族(n=79) 非ヒスパニック系:92%、ヒスパニック系:8% 6. 州及び地方の公衆衛生当局は、発症前の一週間に喫食した食品について患者に聞き取り調査を行っている。聞き取り調査を受けた62人のうち、62人全員(100%)がマクドナルドで食事をしたと報告している。58人がマクドナルドで喫食した具体的なメニュー品目を覚えていた。58人中48人(83%)が、薄切りにした生の玉ねぎを含むメニュー品目を報告した。58人中46人(79%)が、生の(訳注:冷凍でない、生肉の状態で保存され加熱調理して提供する)1/4ポンドのビーフパティで作られたメニュー品目を報告した。全体として、3人が薄切りにした生の玉ねぎを含むメニュー品目を報告したが、生の1/4ポンドのビーフパティで作られたメニュー品目は報告しなかった。1人は、生の1/4ポンドのビーフパティで作られたメニュー品目だが薄切りにした生の玉ねぎは入っていなかったと報告した。 この集団感染の一部の患者は、発症前に他の州へ旅行したと報告している。少なくとも3人は旅行中にマクドナルドで食事をした。 7. FDAは、コロラド州にあるTaylor Farms加工センターとワシントン州の関連する玉ねぎ生産者の検査を開始した。FDAは、現時点では生産者を特定できていない。 10月22日、患者が発生したマクドナルドの店舗に薄切り玉ねぎを供給していたTaylor Farms社は、黄玉ねぎのリコールを開始した。取引先は直接連絡を受け、製品を取り除くよう依頼された。FDAは、関係する企業と緊密に連携しており、リコール対象の玉ねぎを受け取った事業者に対する、必要な追加のリコールを含む最新情報を引き続き提供する予定である。 10月22日、コロラド州農務局(CDA)の研究所は、コロラド州の様々なマクドナルドの店舗から収集されたマクドナルドブランドの生及び冷凍ビーフパティの全ロットのサブ検体を分析し、病原性大腸菌陰性であることを確認した。全ての牛肉試験が完了した。 FSISは、マクドナルドのクォーターパウンダーで用いられたビーフパティの遡及調査を含む徹底的な調査を実施したが、エビデンスにより牛挽肉が汚染源である可能性が高いことは示されていない。FSISは、患者から報告された特定の食事情報を使用して、サプライチェーンを通じてビーフパティが製造された施設まで追跡したが、牛肉の供給源は特定しなかった。FSISは、引き続き連邦及び州の関係機関と緊密に連携していく。 8. 該当する玉ねぎはリコールされたので、玉ねぎ及び玉ねぎで作られた他の食品の喫食を避ける必要はない。重度の腸管出血性大腸菌感染の症状がある場合は、医療提供者に連絡すること。 |
地域 | 北米 |
国・地方 | 米国 |
情報源(公的機関) | 米国/疾病管理予防センター(CDC) |
情報源(報道) | 米国疾病管理予防センター(CDC) |
URL | https://www.cdc.gov/ecoli/outbreaks/e-coli-O157.html |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。