食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06390280384
タイトル フランス公衆衛生局、2023年のフランスにおける15歳未満の小児の典型的溶血性尿毒症症候群(HUS)のサーベイランスと題する報告書を公表
資料日付 2024年10月29日
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分類2 -
概要(記事)  フランス公衆衛生局は10月29日、2023年のフランスにおける15歳未満の小児の典型的溶血性尿毒症症候群(HUS)のサーベイランスと題する報告書を公表した。概要は以下のとおり。
(※以下、「考察」より抜粋)
 2023年の小児HUSの年間罹患率は2022年(当該年の特徴は、複数のエピデミック(epidemies、流行的発生)に関連して罹患率が特に高かったことである)に比べて低下し、再び2017年~2021年に観察された罹患率と同程度となった。
 地域圏の罹患率は様々であることが毎年観察されている。2023年に発表されたフランス公衆衛生局の研究により、(エピデミックとは関係のない)散発性小児HUSのリスクにおける地理学的な差が明らかにされた。
 2023年は、O26血清群(serogroupe)が依然として多数を占めた。O80血清群に関連するHUSの割合は今回も2番目に高かったが、2014年以来最も低いレベルであった(小児HUSの10%未満)。O157血清群の割合は3番目で不変である。
 小児HUSサーベイランスシステムは、様々なデータソース(小児HUS通知、大腸菌・赤痢菌・サルモネラ属菌に関するナショナルリファレンスセンター(パスツール研究所、パリ)及びその大腸菌関連研究所での微生物学的サーベイランス)に基づいてエピデミックを検出するその能力を今回もまた実証した。2023年には、様々な報告を受けて15件の疫学調査が開始された。このうち2件の調査で、感染が食品由来であることが確認され、適切な管理措置が取られた: 1件は発酵生乳(lait cru fermente)の喫食に関連したエピデミックであり、もう1件は生乳(lait cru)から作られたチーズの喫食に関連したエピデミックで、保育園内でヒトからヒトへの伝播が発生した。
 生乳から作られた製品に関連したエピデミックは、特に5歳未満の小児に対する当該製品に関連する志賀毒素産生性大腸菌(STEC)のリスクを改めて浮き彫りにしている。2019年の食品総局(DGAL)の技術指示(DGAL/SDSSA/2019-365)では、幼児の集団に対し生乳から作られたチーズを提供しないよう強く推奨されているにもかかわらず、この種の製品がある一か所の保育園での大規模なエピデミックの原因となった。この出来事はまた、小児集団におけるヒトからヒトへの伝播リスクを思い起こさせるものとなった。2013年の公衆衛生高等評議会の意見書では、そのリスクと疫学的状況に応じて実施すべき管理措置を説明している。一般の人々、幼児や集団給食事業(restauration collective)の専門家の間でのこれらの推奨事項への注意喚起を引き続き検討することが依然として非常に重要である。そのために、フランス公衆衛生局は2023年10月、小児HUSのサーベイランス及び当該疾患とその予防に関する新たな情報ツールを発表した。
 当該報告書(11ページ、フランス語)は以下のURLから閲覧可能。
https://www.santepubliquefrance.fr/content/download/669549/4456149?version=1
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス公衆衛生局
情報源(報道) フランス公衆衛生局
URL https://www.santepubliquefrance.fr/maladies-et-traumatismes/maladies-infectieuses-d-origine-alimentaire/syndrome-hemolytique-et-uremique-pediatrique/documents/bulletin-national/syndrome-hemolytique-et-uremique-en-france.-bilan-2023
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