食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06380351294 |
タイトル | 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2024/7/20~9/27)を公表(豚インフルエンザウイルス) (後半2/2) |
資料日付 | 2024年9月27日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | (前半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06380350294) 3. インフルエンザA(H1N2)v、米国 2024年8月23日、米国CDCは、ペンシルベニア州の18歳超の人物のインフルエンザA(H1N2)vウイルスによるヒト感染事例が検出されたと発表した。当該患者は2024年8月10日に終わる週に症状を発症し、医療機関を受診した。患者は基礎疾患のため短期間入院したが、その後回復した。患者は職業上、豚にばく露されていた。症状発症後の当該患者の濃厚接触者の間で症状は報告されておらず、当該症例に関連したヒトからヒトへの伝播は確認されていない。 4. インフルエンザA(H3N2)v、カナダ 2024年7月12日、カナダはWHOに対し、サスカチュワン州の18歳未満の人物におけるインフルエンザA(H3N2)vウイルスによるヒト感染事例を報告した。2024年6月10日、患者は軽度の急性呼吸器感染症状を発症した。6月16日、当該患者は緊急外来を受診し、鼻咽頭スワブ検体が採取された。患者は入院せず、その後回復した。 地域の公衆衛生当局は、この患者は、発症前に、既知の有症状者や動物へのばく露歴はないことを明らかにした。患者は牛及び豚のいる農場に居住しているが、いずれの動物にも症状があったとは報告されておらず、家畜との直接の接触はないと報告されている。当該患者の接触者で症状を発症した者はいなかった。 当該事例は2024年にカナダで確認された最初のインフルエンザA(H3N2)vウイルス感染事例であり、2005年以降カナダ公衆衛生庁に報告された4例目のヒトインフルエンザA(H3N2)v感染症例である。 5. インフルエンザA(H3N2)v、米国 2024年8月8日、米国はWHOに対し、2024年7月8日に発症したコロラド州の18歳未満の人物のインフルエンザA(H3N2)vウイルス感染によるヒト症例1例を通知した。当該患者は、7月9日に発熱、息切れ、倦怠感を訴えて外来を受診した。患者は入院せず、病気から回復した。患者はインフルエンザ抗ウイルス薬治療を受けなかった。7月9日に患者から採取された鼻咽頭スワブ検体は、A型インフルエンザウイルス陽性と判定された。この検体は8月2日にコロラド州公衆衛生研究所で検査され、RT-PCR検査でインフルエンザA(H3)vウイルス推定陽性と判定された。8月6日、当該呼吸器検体がCDCに到着し、診断用RT-PCR検査でインフルエンザA(H3N2)vウイルスが確認された。 コロラド州の公衆衛生当局の調査により、患者は発症前の10日間に農業イベントに参加していたことが判明した。追加調査では、患者の濃厚接触者や家庭内接触者に呼吸器疾患は確認されなかった。この患者に関連したインフルエンザA(H3N2)vウイルスのヒトからヒトへの伝播は確認されていない。追加の公衆衛生上の取り組みが進行中である。A(H3N2)vウイルスによる更なるヒトの感染例は確認されていない。 これは2024年中に米国で確認された最初のインフルエンザA(H3N2)vウイルス感染事例である。 2024年8月16日、CDCは、7月27日で終わる週に医療機関を受診したミシガン州の18歳未満の人物におけるインフルエンザA(H3N2)vウイルスによるヒト感染事例が検出されたと発表した。この人物は持病のため入院し、発表時点で回復している。地域の公衆衛生当局による調査では、患者の発症前に豚へのばく露や農業イベントへの参加は認められなかった。追加調査では、患者の濃厚接触者の間で疾病は確認されなかった。 9月20日、米国CDCは、ミネソタ州でインフルエンザA(H3N2)vウイルス感染によるヒト症例2例を検出したと発表した。いずれの患者も18歳未満で、9月7日で終わる週に医療機関を受診したが、入院はせず、病状は回復した。地域での調査によると、発症前に同じ農業フェアに参加していたこと以外、両患者の間に関連はなかった。両患者とも農業フェアで豚と接触していた。これらの症例に関連した、インフルエンザA(H3N2)vウイルスのヒトからヒトへの伝播は確認されなかった。 ・リスク評価 (1)豚インフルエンザウイルス感染の更なるヒト症例の公衆衛生上のリスクは? 豚インフルエンザウイルスは世界中の多くの地域の豚集団の間で伝播している。地理的な位置により、これらのウイルスの遺伝的特性は異なる。ほとんどのヒト症例は感染した動物や汚染された環境との接触を通じて豚インフルエンザウイルスにばく露されている。ヒトの感染はほとんどの場合、軽度の臨床疾患となる傾向がある。これらのウイルスは豚集団で検出され続けているため、更なるヒト症例の発生が予想されるが、それは引き続き稀である。新たな症例が検出されたとしても公衆衛生上の影響はごく小さい。更なるヒト症例の全体的なリスクは低い(low)。 (2)豚インフルエンザウイルスが持続的にヒトからヒトへ伝播する可能性は? 上述の事例に関連する持続的なヒトからヒトへの伝播は確認されていない。現在のエビデンスでは、現在循環している豚インフルエンザウイルスはヒト間での持続的な伝播能力を獲得していないことが示唆されている。従って、今のところ、持続的なヒトからヒトへの伝播の可能性は低いと見られる。 |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | 世界保健機関(WHO) |
情報源(報道) | 世界保健機関(WHO) |
URL | https://www.who.int/publications/m/item/influenza-at-the-human-animal-interface-summary-and-assessment--27-september-2024 |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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