食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06360120298
タイトル 国際がん研究機関(IARC)、「IARCモノグラフ134巻: アスパルテーム、メチルオイゲノール、イソオイゲノール」が現在オンラインで利用可能である旨を公表
資料日付 2024年9月13日
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概要(記事)  国際がん研究機関(IARC)は9月13日、「IARCモノグラフ134巻: アスパルテーム、メチルオイゲノール、イソオイゲノール」が現在オンラインで利用可能である旨を公表した。概要は以下のとおり。
 本巻はアスパルテーム、メチルオイゲノール、イソオイゲノールの3つのモノグラフで構成されている。アスパルテームに関するモノグラフは、公衆衛生上の要望に応えて、2024年4月29日に最初に先行公開された。
 アスパルテームは、1980年代から食品や飲料に広く使用されている低カロリーの人工甘味料である。歴史的に見ると、人工甘味料入りの飲料が主なアスパルテームばく露源であったが、現在はアスパルテームが他の甘味料と混合して使用されることが一般的であるため、その程度は比較的低い。アスパルテームの濃度が最も高いのは卓上用甘味料、チューインガム、食品サプリメントである。その他のばく露源には化粧品や医薬品がある。
 メチルオイゲノールは、様々な植物の精油の中に自然に存在するフレーバー及び芳香性化合物であり、化粧品やパーソナルケア製品に使用され、また、昆虫誘引物質として使用されている。メチルオイゲノールは、欧州連合(EU)及び米国では香料(flavouring agent)としての使用は禁止されているが、多くのハーブやスパイスに自然に存在するため、様々な食品や消費者製品に依然として含まれている。一般の人々は、食品やパーソナルケア製品の使用を通じて遍在的にばく露される。
 イソオイゲノールは、多くの植物種や木材燃焼煙に存在する芳香性及びフレーバー化合物であり、食品、化粧品、家庭用品、飼料、動物用医薬品に使用されている。消防士や、イソオイゲノールの合成やイソオイゲノール含有製品の取り扱いに携わる作業員がばく露される可能性がある。
 アスパルテームは、ヒトにおけるがんに関する限定的な証拠、実験動物におけるがんに関する限定的な証拠、限定的な作用機序の証拠(mechanistic evidence)に基づいて、「ヒトに対して発がん性がある可能性がある(possibly carcinogenic to humans)(グループ2B) 」に分類された。メチルオイゲノールは、実験動物におけるがんに関する十分な証拠と、有力な作用機序の証拠(ヒト化マウスを用いた研究を含み、ばく露されたヒトにおける作用機序の研究によって裏付けられている)に基づいて、「ヒトに対しておそらく発がん性がある(probably carcinogenic to humans)(グループ2A) 」に分類された。イソオイゲノールは、実験動物におけるがんに関する十分な証拠に基づいて、「ヒトに対して発がん性がある可能性がある(possibly carcinogenic to humans)(グループ2B) 」に分類された。メチルオイゲノールとイソオイゲノールのどちらについても、ヒトにおけるがんに関する証拠は不十分であった。
 当該モノグラフ(PDF、697ページ)は以下のURLから閲覧可能。
https://publications.iarc.who.int/627
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際がん研究機関(IARC)
情報源(報道) 国際がん研究機関(IARC)
URL https://www.iarc.who.int/news-events/iarc-monographs-volume-134-aspartame-methyleugenol-and-isoeugenol/
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