食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06350700294
タイトル 世界保健機関(WHO)、抗菌性物質製造による抗菌性物質汚染の抑制を目指す新たなグローバルガイダンスを公表
資料日付 2024年9月3日
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概要(記事)  世界保健機関(WHO)は9月3日、抗菌性物質製造による抗菌性物質汚染の抑制を目指す新たなグローバルガイダンスを公表した。報道発表の概要は以下のとおり。
 WHOは抗菌性物質製造による抗菌性物質汚染に関するWHOの初めてのガイダンスを公表した。抗菌性物質製造の排水及び固形廃棄物管理に関する新たなガイダンスは、2024年9月26日に開催される国際連合総会(UNGA)の薬剤耐性(AMR)に関するハイレベル会合に先立ち、この重要であるが放置されていた課題に光を当てるものである。
 抗菌性物質汚染による薬剤耐性の発生及びまん延は、汚染原因となる製造場所において製造される医薬品を含め、世界的に抗菌性物質の有効性を損ないかねない。
 高レベルの抗菌性物質汚染は広く知られているが、この問題の多くは規制されることなく、品質保証基準は、環境への排出に対応していないのが一般的である。さらに、流通後に、抗菌性物質が使用されない場合、例えば使用期限が切れた場合、又は治療が終了しまだ抗菌性物質が残っている場合における、抗菌性物質の処分方法に関して消費者に提供される情報が欠落している。
 「抗菌性物質製造による薬剤廃棄物は、新たな薬剤耐性菌の発生を促し、これらは世界的にまん延し、我々の健康を脅かす可能性がある。抗菌性物質の生産による汚染を抑制することは、全ての人にとって、命を救うこれらの薬剤の有効性を保持することに寄与する。」とWHO事務局長補(臨時AMR担当)中谷祐貴子博士は語る。
 世界的に見て、薬剤の製造に起因する環境への損害に関する入手可能な情報は不足している。「本ガイダンスは、規制当局、調達担当者、検査官、及び産業界自身が頑健な抗菌性物質汚染の管理を自らの基準に含めるために、独立・公平な科学的根拠を提供する。」とWHO環境、気候変動及び公衆衛生局長Maria Neira博士は語った。「重要な点は、透明性に十分な焦点を置くことにより、買い手、投資家及び一般市民が、抗菌性物質汚染を抑制するためのメーカーの努力を考慮した意思決定を行えるようにすることである。」
 本ガイダンスは、学界、規制当局、検査官、国連環境計画(UNEP)のような国際機関及び他の部門を代表する国際的な専門家の多様なグループと緊密に協力して作成された。本ガイダンス草案はまた、意見公募を行い、産業界及び他のステークホルダーから貴重な意見を受け取った。産業界も業界主導の自主的な取り組みによりこの課題に取り組んでおり、この新たなガイダンスに合わせて更新可能な領域もある。
 本ガイダンスは、AMRの発生及びまん延のリスクを低減するためのヒトの健康に基づく目標、及びヒト、動物又は植物用途の全ての抗菌性物質が原因となる水生生物に関するリスクに対応するための目標も提供する。本ガイダンスは、有効薬理成分(APIs)及び製剤の製造から、一次包装を含む完成品までの全ての段階を対象としている。
 薬剤耐性は、細菌、ウイルス、真菌類及び寄生生物が薬剤に反応しなくなった場合に発生し、ヒトの症状を悪化させ、治療が困難な感染症のまん延、疾病及び死亡リスクを高める。AMRは多くの場合、抗菌性物質の誤用及び使い過ぎにより発生するが、同時に、世界には、不可欠の抗菌薬が入手できない人々が大勢いる。
 「抗菌性物質製造に係る排水及び固形廃棄物管理に関するガイダンス」は以下のURLから参照可能。
https://www.who.int/publications/i/item/9789240097254
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL https://www.who.int/news/item/03-09-2024-new-global-guidance-aims-to-curb-antibiotic-pollution-from-manufacturing
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