食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06350430104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、鶏卵に関連したサルモネラ属菌集団感染に関する情報を公表(初報)
資料日付 2024年9月6日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は9月6日、鶏卵に関連したサルモネラ属菌集団感染に関する情報を公表した(初報)。概要は以下のとおり。
1. CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局、並びに米国食品医薬品庁(FDA)は、複数州にわたるSalmonella Enteritidis集団感染について調査するために、様々な種類のデータを収集している。
2. 疫学、検査及び遡及調査のデータにより、Milo’s Poultry Farmsにより供給された卵がサルモネラ属菌に汚染されており、病因となっていることが示されている。
3. 2024年9月6日時点で、サルモネラ属菌の当該集団感染株に感染した65人が9州(ウィスコンシン州、イリノイ州、他)から報告されている。発症日は2024年5月23日から2024年8月10日までである。情報が得られた63人のうち、24人が入院した。死亡者の報告はない。
4. 公衆衛生当局は、患者の年齢、人種、民族的帰属、その他の人口統計情報、及び患者が発症前の1週間に喫食した食品等、様々な種類の情報を収集している。この情報は調査員が当該集団感染の発生源を特定するのに役立つ手がかりを提供する。
 以下は、本集団感染の患者についての統計情報である(「n」は各統計のための情報が得られた人数)。
・年齢(n=65) 範囲: 2歳~88歳、年齢中央値55歳
・性別(n=65) 女性: 56%、男性: 44%
・人種(n=62) 白人: 92%、アフリカ系米国人/黒人: 5%、アジア系: 3%、アメリカ先住民又はアラスカ先住民: 0%、ハワイ先住民又はその他の太平洋島民: 0%、複数人種を報告: 0%
・民族(n=62) 非ヒスパニック系: 94%、ヒスパニック系: 6%
5. 州及び地方の公衆衛生当局は、発症前の1週間に喫食した食品について患者に聞き取り調査を行っている。何人かの患者は、発症前に同じ飲食店で食事をしたと報告した。これらの患者のクラスターは、どの食品が病因になったのかについての手がかりとなり得る。無関係の複数の患者が数日以内に同じ飲食店で食事又は買い物をした場合、汚染された食品がそこで提供又は販売されたことを示唆している。ウィスコンシン州保健局は、鶏卵を提供した飲食店で4つの患者クラスターを特定した。
6. 全ゲノムシークエンス解析(WGS)により、患者の検体に由来する細菌が遺伝的に近縁であることが示された。これは、当該集団感染の患者が同じ食品により発症したことを示唆する。
7. ウィスコンシン州農業・貿易・消費者保護局は、患者が発症前に食事をしていた飲食店に供給された卵の供給元を追跡した。記録により、Milo’s Poultry Farmsがそれらの飲食店に卵を供給していたことがわかった。
8. FDAはMilo’s Poultry Farmsで検査を実施し、検体を収集した。FDAの分析により、サルモネラ属菌の当該集団感染株が梱包施設及び採卵舎で検出されたことが判明した。
9. 65人の検体に由来する細菌のWGS分析により、ナリジクス酸及びシプロフロキサシンへの耐性が予想された。更なる情報は全米薬剤耐性監視システム(NARMS)のwebサイトで閲覧可能である。サルモネラ症のほとんどの患者は抗菌性物質なしで回復する。ただし、抗菌性物質が必要な場合、今回の集団感染の患者は一般的に推奨されている一部の抗菌性物質では治療が難しい場合があり、別の抗菌性物質の選択が必要になる場合がある。
10. 2024年9月6日、Milo’s Poultry Farmsは卵をリコールした。CDCは、リコール対象の卵を喫食、販売、及び提供してはならないと勧告している。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/salmonella/eggs-09-24/index.html
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