食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06350030149 |
| タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、パーフルオロ及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)の免疫毒性を調査するためのニューアプローチ方法論の使用に関するEFSAのプロジェクトに関して、外部委託機関による科学的報告書を公表 |
| 資料日付 | 2024年8月23日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は8月23日、パーフルオロ及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)の免疫毒性を調査するためのニューアプローチ方法論(NAM)の使用に関するEFSAのプロジェクトに関して、外部委託機関(※補足)による科学的報告書(2024年7月2日承認、146ページ、doi: 10.2903/sp.efsa.2024.EN-8926)を公表した。概要は以下のとおり。 本プロジェクトは、2020年、EFSAの「フードチェーンにおける汚染物質に関する科学パネル(CONTAMパネル)」によって公表された、EFSAの科学的意見書「食品中のパーフルオロ及びポリフルオロアルキル化合物の存在に関連するヒトの健康へのリスク」(EFSA CONTAMパネル、2020)において特定されたPFASの免疫毒性の領域におけるいくつかのデータギャップを、NAMに基づく戦略を使用して埋めることを目的にする。特に、本報告書は、以下のデータギャップを埋めることを目的にする。 (1)作用機序の特定に役立つ可能性がある、PFOA(パーフルオロオクタン酸)及びPFOS(パーフルオロオクタンスルホン酸)に関して観察された免疫抑制影響機序(ワクチン接種効果の低下及び感染症へのかかりやすさの増加)に関する情報を得ること。 (2)共通の作用機序や効果の相違の評価を含む、PFOS及びPFOA以外のPFASの(in vitro)免疫毒性に対応すること。 本プロジェクトにおいて、測定されたPFASに対するヒトの食事性ばく露のおよそ半分を占め、ヒトの血清中に観察されたレベルに最も寄与する4種類のPFAS、すなわち、PFOA、PFOS、パーフルオロノナン酸(PFNA)及びパーフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)の免疫毒性影響が研究された。本プロジェクトは2つの作業パッケージ(WP)に分割された。 ・WP-A: PFOSとPFOAが誘発する免疫毒性の機構を特定するために、試験及び評価に対する統合的な手法(IATA)の開発、及びNAMに基づく試験の実施 ・WP-B: PFNAとPFHxSの免疫毒性の効力を調査するために、IATAの開発、及びNAMに基づく試験の実施 これらの目標に到達するために、in vitro及びin silico法に基づく統合的試験戦略(integrated testing strategy:ITS)がPFASの免疫毒性を研究するために開発された。PFASの免疫毒性に関する既存の知識、in silico及びin vitro法の入手可能性に基づき、抗体産生へのPFASの影響を特性評価する最善の試験法が特定された。免疫系の様々な構成要素がPFASの標的となり、抗体産生の減少をもたらす可能性があるため、一連のin vitroアッセイが使用された。ヒトへの関連性を最大化するために、ヒトの細胞を使用したin vitroモデルだけが使用された。選択されたモデルは、信頼性及び関連性に関する既存のエビデンスに基いて選択された。初代細胞と細胞株の両方が使用された。定量的なin vitroからin vivoへの外挿(QIVIVE)を行い、in vitroでの有効な濃度を外部用量に変換するために、生理学に基づくキネティック(PBK)モデリングが使用された。さらに、PFASが及ぼす免疫毒性リスク(ワクチン接種反応の減少等)を予測することが可能な、メカニズム計算プラットフォームであるユニバーサル免疫系シミュレータ(Universal Immune System Simulator: UISS)に情報提供するために当該PBKモデルが使用された。UISSは、ヒトの免疫系のシミュレーションを行うことが可能であり、脆弱な集団への影響を調査する可能性を提供する。UISSは、小児や高齢者のPFASへの感受性を調査し、免疫毒性影響の閾値量を予測するために使用された。 調査された様々なPFASは、樹状細胞の成熟、T細胞の増殖と分化、T細胞依存性抗体及びT細胞非依存性抗体の産生等の調査されたパラメータを様々な程度まで減少させた。調節された2種類の主な信号伝達経路は、ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体α(PPARα)及びグルココルチコイド受容体(GR)であった。in silicoモデルの使用は、2020年EFSA意見書で設定された実際の値と同じ範囲内にあることが判明した許容一日摂取量(ADI)を導出し、ワクチン接種に対する反応低下の予測を可能にした。この比較は、2020年EFSA意見書の耐容週間摂取量(TWI)から、本報告書のQIVIVEデータから得られたADIへの外挿によって行われた。全体として、提案されたアプローチと結果は、既存のデータギャップの一部を埋めることに成功し、動物実験を必要とせずにPFASの免疫毒性を予測するための裏付けとなる機構上の情報を提供するNAMの有用性を示した。 (※補足)外部委託機関: Universita degli Studi di Milano, Italy;University of Catania (UNICT); Wageningen Food Safety Research (WFSR); esqLABS GmbH (ESQ) |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | EU |
| 情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
| 情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
| URL | https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-8926 |
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