食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06340420314 |
| タイトル | ドイツリスク評価研究所(BfR)は8月8日、メラトニンを含む栄養補助食品について、健康リスクの可能性があることを指摘する見解を公表 |
| 資料日付 | 2024年8月19日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | ドイツリスク評価研究所(BfR)は8月8日、メラトニンを含む栄養補助食品について、健康リスクの可能性があることを指摘する見解を公表した。概要は以下のとおり。 メラトニンは、人の睡眠覚醒リズムの制御などに関与する内因性ホルモンで、クロノタイプ(訳注:体内時計によって決まる、1日の中で最も活動的な時間帯)、年齢、発育段階によって、人により異なるリズムで生成される。睡眠障害の一時的な治療のために、メラトニンは、睡眠衛生対策が不十分な場合、55歳以上の人及び自閉症スペクトラム障害やスミス・マギニス症候群の2歳から18歳までの子どもや青少年に、医師の処方が義務付けられる特定の薬の有効成分として使用することが承認されている。 近年、メラトニンの成分を含む栄養補助食品が、無害とされる睡眠補助食品として、メーカー各社により大々的に販売されている。ドラッグストアや薬局、オンラインショップで、さまざまな剤形(カプセル、ドロップ、スプレー、粉末、グミドロップ)で販売されている。データベース検索によれば、市販されているメラトニン含有栄養補助食品の種類は、特に2020年以降増加している。 市販の栄養補助食品の中には、メラトニンの1日推奨用量が、認可されたメラトニン含有医薬品の通常用量に相当するか、それを超過するものもある。 栄養補助食品は、一般的な食事を補うことを目的とした食品である。そのため、医薬品とは対照的に、承認要件の対象ではなく、有効性、安全性、適合性についての試験も行われない。有効成分メラトニンを含む医薬品の摂取は医師の監視の下で服用されるが、入眠や睡眠の継続に問題を抱える人々が、メラトニンを含む栄養補助食品を長期的に制御なしに摂取することも想定される。メラトニンを含む栄養補助食品の摂取に関連する健康リスクは、特に長期使用においては、まだ十分に調査されていない。BfRによれば、現在入手可能なメラトニンの使用に関する科学的データは、特に長期にわたるメラトニンを含む栄養補助食品の無批判かつ無制御の摂取を否定している。 子ども及び青少年、妊婦、授乳婦、妊娠を希望する女性、肝機能および/または腎機能に障害のある人、自己免疫疾患またはてんかんに罹患している人は、BfRの見解では、メラトニンを含む栄養補助食品の無制御な摂取から除外されるべき人口集団である。2型糖尿病のリスクが高い人は、メラトニンを含む栄養補助食品の使用前または使用中に医師の助言や監視を受けることが推奨される。さらに、経口摂取したメラトニンの代謝が比較的遅い人もいるが、これは年齢や個人の遺伝的特性に関連している。その結果、時間や用量によっては、体内のメラトニン含有量が、時には予期せぬ形で、長期にわたって過剰になる人もいる。したがって、一般的に健康な成人消費者であっても、メラトニンを含む栄養補助食品を制御なしに、特に長期にわたって定期的に摂取すべきではない。 既存の研究によれば、比較的低用量(1日1ミリグラム以下)のメラトニンでも健康に悪影響を及ぼす可能性がある。健康な成人がメラトニンを摂取した後に頻繁に観察された副作用には、眠気、頭痛、注意力の低下、反応時間の増加、血圧低下、体温低下、悪夢、脱力感、朝のめまい、不安定な歩行などがあった。メラトニンの睡眠誘発効果は、最終投与の翌日まで続くことがあり、特に、車の運転や特定の機械・装置の操作に悪影響が出る可能性がある。 成人を対象とした研究では、低用量のメラトニンを1回摂取すると、成長ホルモンの濃度(0.5mg)や血糖値(1mgまたは4mgのメラトニン)に重大は影響を与えることが示されている。長期使用により成人の2型糖尿病発症リスクを高めるかどうか、或いは子どもや青年の身長における成長の変化が起こりうるかどうかは、現在は不明であり、さらなる調査が必要である。また、経口投与されたメラトニンが、個人のホルモンや思春期の発達にどの程度影響を及ぼすかも不明である。 さらにBfRは、メラトニンを特定の降圧剤や抗凝固剤を含む特定の薬剤と並行して服用した場合、相互作用が起こる可能性があり、個々のケースで当該薬剤やメラトニンの効果に影響を及ぼす可能性があると指摘している。BfRは現在、メラトニンを含む栄養補助食品の現在の消費習慣について、消費者調査などの具体的なデータを有していない。 |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | ドイツ |
| 情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
| 情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
| URL | https://www.bfr.bund.de/cm/343/melatoninhaltige-nahrungsergaenzungsmittel-bfr-weist-auf-moegliche-gesundheitsrisiken-hin.pdf |
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