食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06340310535
タイトル 英国毒性委員会(COT)、「海洋性生物毒素類と関連する、英国海域にて収獲される二枚貝軟体動物の摂取によるヒトの健康へのリスクに関する提言」を公表
資料日付 2024年8月5日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  英国毒性委員会(COT)は8月5日、2024年7月9日会合用の協議事項及び文書として、「海洋性生物毒素類と関連する、英国海域にて収獲される二枚貝軟体動物(bivalve molluscs)(shellfish(貝類))の摂取によるヒトの健康へのリスクに関する提言」を公表した。(TOX/2024/25、PDF版36ページ)。概要は以下のとおり。
1. 序説
 食品基準庁(FSA)は、海洋性生物毒素に関する現行の提言及びモニタリング・プログラム考慮し、既存の法的基準を更新・改正する必要があるか否かを検討している。
 本取組の主たる目的は、英国海域にて新たに出現する海洋性生物毒素類を特定することであり、さらに、気候変動による気温上昇に伴う発生量の増加に関する考察も含まれる。これらの新興海洋性生物毒素類の何れかがヒトの健康にリスクをもたらすか否かに関し、「食品・消費者製品・環境中の化学物質の毒性に関する委員会(COT)」は見解を求められた。
 2023年12月の会合にて、新興生物毒素類を対象とするスコーピング・ペーパー(TOX/2023/59)がCOTに提出された。当該ペーパーでは、英国水域を念頭に置いた、潜在的新興生物毒素類の概要・入手可能な毒性学的情報の簡潔な要約・発生データ、さらに、提案されている又は現行の規制値/モニタリングや他国の考慮事項等の関連情報が追加されて提供された。
 英国の消費者に潜在的リスクをもたらす海洋性生物毒素類の種別に関し、COTが結論を導出する一助とするため、COTの委員は事務局(Secretariat)に対し、以下の作成を要請した。
 a) スコーピング・ペーパーにて議論された海洋性生物毒素類の主な毒性学的情報を容易に比較できる一覧表
 b) 現在規制されている海洋性生物毒素類の主な毒性学的情報の一覧表
上記は、COTが非規制の生物毒素類と既に監視下にある生物毒素類を比較する一助となり、又、COTの委員が新興生物毒素類に関わる潜在的リスクの全体像を把握することを可能にする。
 COTは、当該一覧表には、各生物毒素の毒性学的エンドポイントの概要・致死量・発生に関する情報を含めるよう要請した。要求された全情報を1件の表に収めることは困難であるため、生物毒素毎に、発生・致死量・有害影響・健康影響に基づく指標値(HBGV)・ヒトにおける中毒・関連するとみなされるコメントに関し、要求された情報を総括する個別の表が作成された。附属書Aは特定された新興生物毒素類に関する情報を、附属書Bは規制生物毒素類に関する情報を提供する。
 新興生物毒素類に関する全情報は、上述のスコーピング・ペーパー(TOX/2023/59)及びその参考文献から抜粋された。規制生物毒素類に関する全情報は、該当するEFSAの科学的意見書から抜粋された。
 成人(体重78.6 kg)における未規制の海洋性生物毒素類への推定ばく露量を提示する表(附属書C)も含まれるが、この推定は、EFSAの貝類の1食分量400 g、及び、農業・水産・食品省(Ministry of Agriculture Fisheries and Food)のポーションサイズ・ブックが提案する魚類の1食分量140 gに基づき算出されている。ばく露評価は、発生データが限定的であることから、完全なばく露評価の提供を目的とはしておらず、優先順位付けの際にCOTの委員を支援するための概算として実施された。ばく露評価で用いられた発生データは、上述スコーピング・ペーパーにて議論されたものであり、附属書Aに要約されている。各生物毒素類の発生データの原資料は、監視研究、EFSAのデータ募集に応じた加盟国の提出物、各国独自のモニタリング・データ、実験室研究や実地研究等の研究プロジェクトの組み合わせである。
 ピンナトキシン(TOX/2023/37)及びペクテノトキシン(TOX/2023/58)は別個に議論されており、当該一覧表には含まれない点に留意されたい。
2. COTに見解を求める事項
 i. 毒性学データ及び発生データに基づき、英国の消費者に潜在的なリスクをもたらす海洋性生物毒素類の種別に関して結論するために、十分な情報が提供されていると見なすか。
 ii. 利用可能な情報に基づき、英国の消費者に潜在的なリスクをもたらす海洋性生物毒素類の種別に関し、コメントすること(リスク・ランキングの提供)は可能であると考えるか。
 iii. データギャップ、あるいは、COTとして強調したい追加情報はあるか。
 iv. COTとして、他にコメントはあるか。
3. 附属書A
 スコーピング・ペーパー(TOX/2023/59)にて議論された、以下の現在非規制の海洋性生物毒素類の主な発生データ、及び、毒性学的情報の要約
 ・ ブレベトキシン(BTX)
 ・ 環状イミン群(CIs) (PnTX及びポルチミンを除く)
 ・ パリトキシン(PITX)
 ・ サキシトキシン(STX)
 ・ テトロドトキシン(TTX)
 ・ 新奇アザスピラシド群(AZAs)
 ・ 新奇PSP類似体群 ドーモイ酸類似体群
 ・ シアノバクテリア毒素(群)
4. 附属書B
 該当するEFSA科学的意見書から抜粋された、以下の現在規制下にある海洋性生物毒素類の主な発生データ、及び、毒性学的情報の要約
 ・ ドウモイ酸
 ・ オカダ酸(及びOA群毒素)
 ・ ディノフィシス毒素群
 ・ イェソトキシン群(及び類似体群)
 ・ アザスピラシド群
5. 附属書C
 EFSAの貝類の1食分量400 g、及び、農林水産食品省ポーションサイズ・ブック推奨の魚類の1食分量140 gに基づく、成人(体重78.6 kg)における未規制海洋性生物毒素類への推定ばく露量
(注) 本文書はディスカッションを目的とする。COTの見解を示すものではなく、引用されるべきではない。
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国毒性委員会(COT)
情報源(報道) 英国毒性委員会(COT)
URL https://cot.food.gov.uk/Advice%20on%20the%20risk%20to%20human%20health%20from%20consumption%20of%20bivalve%20molluscs%20%28shellfish%29%20harvested%20from%20UK%20waters%20associated%20with%20marine%20biotoxins..
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