食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06331030149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、飼料添加物としてのエッセンシャルオイルに関する動物種間の代謝の違いを探索するためのNAMの使用についてのEFSAプロジェクトに関する外部機関による科学的報告書を公表
資料日付 2024年7月25日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月25日、飼料添加物としてのエッセンシャルオイルに関する動物種間の代謝の違いを探索するためのNAM(※訳注1)の使用についてのEFSAプロジェクトに関する外部機関による科学的報告書(5月15日承認、PDF版89ページ、 : https://doi.org/10.2903/sp.efsa.2024.EN-8820)を公表した。概要は以下のとおり。
 エッセンシャルオイル等の植物性製剤は、抗生物質の使用を減らしつつ飼料の品質と動物の健康を改善するために、飼料添加物として使用されることが多くなっている。これらの製剤をヒト及び関連する動物種(食料生産動物や愛玩動物等)の両方に安全に使用するためには、その成分の毒性を明らかにする必要がある。特に、特定の植物性製剤に含まれるp-アリルアルコキシベンゼン誘導体(p-allylalkoxybenzene derivatives)は、遺伝毒性と発がん性の両方があることが知られており、健康上の懸念がある。しかし、これらの化合物の生物学的影響に対する感受性の動物種差や、飼料から食品への移行についてはほとんど知られていない。さらに、これらの化合物のトキシコキネティクス特性や結果として生じる毒性は、植物性製剤に含まれる他の物質によって影響を受ける可能性がある。このような知識のギャップを埋めるため、代表的な5種類のp-アリルアルコキシベンゼン類(エレミシン(elemicin)、エストラゴール(estragole)、メチルオイゲノール(methyleugenol)、ミリスチシン(myristicin)、サフロール(safrole))について、猫、鶏、牛、ヒト、豚、ラットの6つのモデル動物種を対象にNAMベースのアプローチを実施した。その目的は、肝臓S9インキュベーションからin vitro動態データを作成し、PBKモデル(※訳注2)と組み合わせて、p-アリルアルコキシベンゼン類の生物活性化における潜在的な動物種差を探索することであった。また、p-アリルアルコキシベンゼン類の生物活性化に及ぼすテルペノイド類(terpenoids)の影響についても並行して検討した。In vitroでの生物活性化は、全ての動物種で、種及び化合物特異的なレベルで、第I相及び第II相代謝において観察された。テルペノイド類の存在は、p-アリルアルコキシベンゼン類の生物活性化にほとんど影響しないことが明らかになった。2種類のp-アリルアルコキシベンゼン類のPBKモデルシミュレーションでは、全ての動物種で、ラットと比較して1-スルホオキシ代謝物の生成が相対的に高いことが明らかになった(差は既定の不確実係数4を超える)。P-アリルアルコキシベンゼン類と関連する1-ヒドロキシ代謝物の排泄/蓄積のPBKモデルシミュレーションでは、乳、卵、食用組織への移行は限定的であることが示された。このケーススタディは、リスク評価を支援するために、植物性製剤からの天然化合物の代謝における動物種差を同定するためのNAMの適用可能性を示している。
「外部機関」
 Wageningen Food Safety Research
(※訳注1)NAM: new approach methodologies(新しいアプローチ方法論)。ヒトに関連するin vitro、化学分析、計算(in silico)アプローチの組み合わせ。
(※訳注2)PBKモデル: physiologically based kinetic models。ヒト及び他の動物種における物質のADMEを予測するための数学的モデリング手法。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-8820
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