食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06330690301
タイトル 論文紹介:「欧州のクレード2.3.4.4bに属するインフルエンザA(H5N1)ウイルスのウシ細胞における複製と半脱脂乳(semi-skimmed milk)又は全乳中での熱不活化のウイルス株依存的な違い」
資料日付 2024年7月25日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance (2024, 29(30):pii=2400436、doi: 10.2807/1560-7917.ES.2024.29.30.2400436)に掲載された論文「欧州のクレード2.3.4.4bに属するインフルエンザA(H5N1)ウイルスのウシ細胞における複製と半脱脂乳(semi-skimmed milk)又は全乳中での熱不活化のウイルス株依存的な違い(Strain-dependent variations in replication of European clade 2.3.4.4b influenza A(H5N1) viruses in bovine cells and thermal inactivation in semi-skimmed or whole milk)、著者DI Palme, EM Abdelwhab (Institute of Molecular Virology and Cell Biology, Friedrich-Loeffler-Institut, Federal Research Institute for Animal Health, ドイツ)ら」の概要は以下のとおり。
・概要
 著者らは、現在米国で発生しているインフルエンザA(H5N1)による乳牛の集団感染を背景として、欧州の4種類の鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルス株の全乳及び半脱脂乳(semi-skimmed milk)中における熱安定性、及びウシ腎臓細胞並びにウシ肺細胞における複製について調べた。その結果、特に全乳における加熱不活化ではウイルス株による違いが見られ、肺細胞での複製効率にもばらつきがあることが示された。これらの結果は、欧州のH5N1亜型ウイルスの乳中での不活化とウシ細胞における複製の評価を支援し、バイオセーフティ・プロトコル及び公衆衛生対策に役立つ。
・結論
 本研究により、米国以外のインフルエンザA(H5N1)ウイルス株も、ウイルス価、拡散性及び感染性は異なるが、ウシの腎臓細胞及び肺細胞に感染・複製可能であることが示された。特に全乳中では、一部のウイルスは56℃で30分間の処理後も感染性を維持していた。したがって、バイオセーフティ上の理由から当該温度でのウイルス不活化プロトコルを決定する際には、ウイルス株による違いを考慮することが極めて重要である。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Eurosurveillance (2024, 29(30):pii=2400436)
URL https://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2024.29.30.2400436
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