食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06330670294
タイトル 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2024/6/8~7/19)を公表(鳥インフルエンザA(H9)ウイルス)
資料日付 2024年7月19日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2024/6/8~7/19)を公表した(8ページ)。鳥インフルエンザA(H9)ウイルスに関する概要は以下のとおり。
1. A(H9N2)、中国
 2024年6月7日の前回のリスク評価以降、中国からインフルエンザA(H9N2)ウイルス感染によるヒト症例1例が2024年7月3日にWHOへ通知された。
 患者は貴州省の31歳の女性で、2024年6月15日に発症し入院した。患者の初期症状は喘息の症状と考えられ、受診後すぐに退院した。咳が続いたため、6月20日に別の病院で診察を受け、インフルエンザ様疾患と診断された。その日のうちに検体が採取され、6月25日にA(H9N2)ウイルス感染陽性と判定された。当該症例は所定のサーベイランスにより検出され、現在は回復している。当該症例に関連するインフルエンザA(H9N2)ウイルス感染による追加のヒト症例は確認されていない。患者は発症前に生きた家きん市場へのばく露があったと報告されている。生きた家きんから採取された9点の環境検体はA(H9)陽性と判定された。
・リスク評価
(1)鳥インフルエンザA(H9N2)ウイルス感染による更なるヒト症例の公衆衛生上のリスクは?
 ヒト症例のほとんどは、感染した家きん又は汚染された環境との接触を通してA(H9N2)ウイルスにばく露された後に発生している。現在まで、ヒトのA(H9N2)感染では、そのほとんどが軽度の臨床疾患となっている。A(H9N2)によるヒト感染例は、2003年以降現在までに130例近く報告されており、うち6例は重症又は致死となり、このうち3例は基礎疾患があったことが知られている。当該ウイルスはアフリカ及びアジアの複数の地域の家きんで風土病化しているため、感染家きんへのばく露に関連してさらなるヒト症例の発生が予想されるが、それは引き続き稀である。新たな症例が検出されたとしても、公衆衛生への影響はごく小さい。更なるヒト症例の全体的な公衆衛生上のリスクは低い(low)。
(2)鳥インフルエンザA(H9N2)ウイルスが持続的にヒトからヒトへ伝播する可能性は?
 現時点で、上述の事例に関連した持続的なヒトからヒトへの伝播は確認されていない。現在のエビデンスでは、これらの事例に由来するインフルエンザA(H9N2)ウイルスはヒト間での持続的な伝播能力を獲得していないことが示唆されている。従って、今のところ、持続的なヒトからヒトへの伝播の可能性は低いと見られる。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL https://www.who.int/publications/m/item/influenza-at-the-human-animal-interface-summary-and-assessment-19-july-2024
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