食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06330540104 |
タイトル | 米国疾病管理予防センター(CDC)、デリで薄切りされた食肉に関連した複数州にわたるリステリア集団感染に関する情報を公表(初報及び続報) |
資料日付 | 2024年7月19日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 米国疾病管理予防センター(CDC)は7月19日、7月26日及び7月31日、デリ(惣菜店)で薄切りされた食肉に関連した複数州にわたるリステリア集団感染に関する情報を公表した(初報及び続報)。概要は以下のとおり。 ・7月19日付け 1. リステリア菌は、妊娠中、65歳以上、又は免疫機能が低下している人に特に有害である。CDCは、リステリア症のリスクが高い人はデリでスライスされた食肉を食べないようにするか、喫食する前に食肉を中心温度が華氏165度(73.9℃)になるまで又は湯気が出るほどに熱く加熱するよう助言している。 2. CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局並びに米国農務省食品安全検査局(USDA-FSIS)は複数州にわたるリステリア・モノサイトゲネス集団感染の病因食品を特定するために様々な種類のデータを収集している。 疫学的情報によると、本集団感染では、多くの人がデリのカウンターで薄切りされた食肉を喫食したと報告したことが示されている。包装済みのデリミート(訳注:デリで販売されているコールド・カット(薄く切った冷製調理済み肉)、ランチ・ミート、ホットドッグ、及びパテ)で発症したという情報はない。 3. 2024年7月19日の時点で、当該リステリア・モノサイトゲネス集団感染株の感染者計28人が12州(ニューヨーク州、メリーランド州、他)から報告されている。患者の検体は、2024年5月29日から2024年7月5日まで収集された。情報が得られた28人のうち、全員が入院した。1人は妊娠中に発症し、回復後も妊娠を継続した。イリノイ州1人、ニュージャージー州1人の計2人の死亡が報告されている。 4. 州及び地方の公衆衛生当局は、発症前の一か月間に喫食した食品について患者に聞き取り調査を行っている。人々は、デリのカウンターで薄切りされた様々な食肉を喫食したと報告している。聞き取り調査を受けた18人のうち、16人(89%)がデリで薄切りされた食肉を喫食したと報告しており、最も多かったのはデリで薄切りされた七面鳥、レバーソーセージ、及びハムである。食肉は、様々なスーパーマーケットや食料品店のデリで薄切りされていた。 5. CDCは、この集団感染の患者が報告した食品と、リステリア菌に感染したが集団感染ではなかった人々が報告した食品を比較する分析を実施した。当該分析により、この集団感染の患者は、デリで薄切りされた七面鳥及びレバーソーセージを喫食した可能性が高いことがわかった。この情報は、デリで薄切りされた食肉がこの集団感染の原因である可能性が高いことを示唆する。ただし、現時点でCDCは、どのデリミートがこの集団感染の原因であるかを断言できるほど十分な情報を有していない。 6. 全ゲノムシークエンス解析(WGS)により、患者の検体に由来する細菌が遺伝的に近縁であることが示された。これは、当該集団感染の患者がこの食品により発症したことを示唆する。 USDA-FSISは、この集団感染の患者が購入したデリカウンターで薄切りされたデリミートの供給元を特定するよう取り組んでいる。 ・7月26日付け 1. CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局並びにUSDA-FSISは複数州にわたるリステリア・モノサイトゲネス集団感染を調査するために様々な種類のデータを収集している。 2. 2024年7月26日の時点で、当該リステリア・モノサイトゲネス集団感染株の感染者計34人が13州(ニューヨーク州、メリーランド州、他)から報告されている。患者の検体は、2024年5月29日から2024年7月12日まで収集された。情報が得られた33人のうち、33人全員が入院した。1人は妊娠中に発症し、回復後も妊娠を継続した。イリノイ州1人、ニュージャージー州1人の計2人の死亡が報告されている。 3. 公衆衛生当局は、患者の年齢、人種、民族的帰属、その他の人口統計情報、及び患者が発症前の一か月間に喫食した食品等、様々な種類の情報を収集している。この情報は調査員が当該集団感染の発生源を特定するのに役立つ手がかりを提供する。 以下は、本集団感染の患者についての統計情報である(「n」は各統計のための情報が得られた人数)。 ・年齢(n=34) 範囲:32歳~94歳、年齢中央値74歳 ・性別(n=34) 女性: 44%、男性: 56% ・人種(n=31) 白人: 78%、アフリカ系米国人/黒人: 19%、アジア系: 3% ・民族(n=29) 非ヒスパニック系: 97%、ヒスパニック系: 3% 4. 州及び地方の公衆衛生当局は、発症前の一か月間に喫食した食品について患者に聞き取り調査を行っている。人々は、デリのカウンターで薄切りされた様々な食肉を喫食したと報告している。聞き取り調査を受けた24人のうち、23人(96%)がデリで薄切りされた食肉を喫食したと報告した。レバーソーセージを喫食したかを回答した23人のうち、13人(57%)が発症前にデリで薄切りされたレバーソーセージを喫食したと報告し、7人がBoar’s Headブランドのものを報告した。これらのデリミートは、様々なスーパーマーケットや食料品店のデリで薄切りされていた。 5. CDCは、この集団感染の患者が報告した食品と、リステリア菌に感染したが集団感染ではなかった人々が報告した食品を比較する分析を実施した。当該分析により、この集団感染の患者は、レバーソーセージを喫食した可能性が有意に高いことがわかった。この情報は、レバーソーセージがこの集団感染の原因である可能性が高いことを示唆する。CDCは、この集団感染でどのデリミートが病因となっているのかを理解するために、引き続き情報を収集している。 6. 7月26日、Boar’s Headはレバーソーセージとその他のデリ製品をリコールした。 ・7月31日付け 1. 疫学及び検査のデータにより、Boar’s Headブランドのレバーソーセージを含む、デリのカウンターで薄切りされた食肉がリステリア菌に汚染されており、病因となったことが示された。 2. メリーランド州保健局及びボルチモア市保健局は、小売店から未開封のBoar’s Headレバーソーセージ製品を回収し、リステリア菌を特定した。WGSにより、当該菌株が今回の集団感染の病因となった菌株と同じ菌株であると判断された。 3. USDA-FSISは、今回の集団感染の患者が購入したデリミートの追跡調査を実施し、更に調査する必要がある生産者を特定した。 4. 7月30日、Boar’s Headは7月26日のリコールを拡大した。リコール対象のデリミート製品を喫食してはならない。CDCはまた、妊娠中、65歳以上、又は免疫機能が低下している人に対して、デリミートを食べないようにするか、喫食する前に加熱するよう助言している。 |
地域 | 北米 |
国・地方 | 米国 |
情報源(公的機関) | 米国/疾病管理予防センター(CDC) |
情報源(報道) | 米国疾病管理予防センター(CDC) |
URL | https://www.cdc.gov/listeria/outbreaks/delimeats-7-24/index.html |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
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掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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