食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06330490535 |
タイトル | 英国毒性委員会(COT)、食品接触材料における竹含有バイオ複合材料に関する更新されたポジションペーパーを公表 |
資料日付 | 2024年7月31日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 英国毒性委員会(COT)は7月31日、食品接触材料における竹含有バイオ複合材料に関する更新されたポジションペーパーを公表した。内容は以下のとおり。 バイオベース食品接触材料(BBFCM)に関するリスク評価の助言を英国食品基準庁(FSA)から求められることが多くなったことから、BBFCMに関する利用可能な毒性学的情報を見直すことは、食品・消費者製品・環境中の化学物質の毒性に関する委員会(COT)にとって時宜を得たものと考えられた。 COTは、BBFCMに関連する課題と複雑さを認め、BBFCMの研究と規制に関するいくつかの限界と知識のギャップを強調した。これらには、表示、組成(生分解性を含む)、汚染、標準化が含まれる。 COTは、竹を含有する不適合の複合材料製の製品(コーヒーカップなど)が欧州市場に出回っているとの報告件数が増加したため、食品接触材料(FCM)に含まれる竹含有複合材料の潜在的な健康リスクについて、より詳細な検討を行った。 2020年12月、竹含有複合材料製FCMに関連する報告は、主に包装上の誤解を招くような表示および/または広告に関するものであり、ホルムアルデヒドやメラミンの移行レベルが法的規制値を超えた事例もあった。2021年、竹はプラスチック製FCMに含まれる無認可の添加物であるというEUの結論のため、FSAに寄せられた報告は、主に欧州市場における竹含有プラスチック製FCMの不適合に関するものであった。これには、EU市場に参入している英国企業の製品の広告も含まれていた。 2019年、欧州食品安全機関(EFSA)のFCMに関するパネルが欧州委員会(EC)から依頼を受けたのは、プラスチック製FCMの添加物として未処理の木粉および繊維(FCM番号96)の認可がEC規則1935/2004 (訳注 食品に接触する材料および製品に関する規則)に準拠しているかどうかを評価すること、そして竹が当該認可の範囲に含まれるかどうかを検討することであった。EFSAは、木材と竹は区別して考え、それぞれの材料を個別に検討すべきであると結論した。さらに、ベルギー、ルクセンブルクおよびオランダ(ベネルクス)の食品安全当局は、竹含有メラミン樹脂の市場撤退を求める共同書簡を発表した。2021年4月、ECは加盟国に対し、竹含有複合材料製FCMについて厳格な措置をとり、調整された管理計画を策定するよう勧告した。FSAは、ECと各加盟国の姿勢を認識しており、科学的エビデンスに基づく適切な対応を検討している。 COTは以前、ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)とオランダ食品消費者製品安全庁(NVWA)の報告書を評価し、BfRがホルムアルデヒドの耐容一日摂取量(TDI)を0.6 mg/kg体重/日としているのに対し、NVWAとEFSAはより低いTDIである0.15 mg/kg体重/日としていることを指摘した。全体として、COTは、ばく露評価は保守的ではあったが、必ずしも最悪のケースではなかったと結論した。そして、NVWAとBfRの意見書では少し異なるアプローチが用いられているが、全般的には同じ結論に達しているということで合意した。BfRとNVWAの報告書の評価に基づき、COTは、竹含有複合材料製カップからのホルムアルデヒドとメラミンの移行はヒトの健康に対する潜在的な懸念であると結論した。 COTのこの評価を支援するため、FSAは2023年にエビデンス募集を開始し、竹やその他の植物由来の材料を含むプラスチック製FCMや成形品の安全性と安定性について、業界、消費者、利害関係者からさらなる情報を得た。COTは2024年3月、エビデンス募集に応じてFSAに提出された情報と追加の報告書(※文献)を評価した。 COTは、FSAに提出された新たなエビデンスと現在入手可能なデータを考慮した結果、完全なリスク評価を行うためのばく露データがまだ不十分であることに同意した。これらのFCMからホルムアルデヒドとメラミンが移行する懸念が残る一方、これらの製品の実際の組成は不確かなままであった。 (※文献) EU-ChinaSafe (2022) Delivering an Effective, Resilient and Sustainable EU-China Food Safety Partnership. Unpublished confidential document. |
地域 | 欧州 |
国・地方 | 英国 |
情報源(公的機関) | 英国毒性委員会(COT) |
情報源(報道) | 英国毒性委員会(COT) |
URL | https://cot.food.gov.uk/Position%20paper%20on%20bisphenol%20A |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。