食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06330400149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、有効成分Pythium oligandrum B301株の農薬リスク評価のピアレビューに関する結論を公表
資料日付 2024年8月6日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は8月6日、有効成分Pythium oligandrum B301株の農薬リスク評価のピアレビューに関する結論(2024年7月17日承認、18ページ、DOI: 10.2903/j.efsa.2024.8975)を公表した。概要は以下のとおり。
 Pythium oligandrum B301株(P. oligandrum B301株)は、欧州議会及び理事会規則(EC) No 1107/2009第7条に準拠して、報告担当加盟国(RMS)が申請者から承認申請を受理した新たな有効成分である。合わせて、申請者は、P. oligandrum B301株を欧州議会及び理事会規則(EC) No 396/2005附属書IVに収載するよう求める申請書を提出した。RMSによる評価に関する農薬リスク評価のピアレビューは、規則(EC) No 1107/2009第12条に準拠してEFSAにより実施された。以下の結論が導出された。
 欧州連合(EU)レベルにおいて提案された、ブドウの木の幹の病気を抑制する全身抵抗性誘導剤/誘導因子として、圃場においてドリップ式灌漑により施用する代表的な用途に従ったP.oligandrum B301株の用途は、標的の菌類病原体に対して十分な効力がある。
 データパッケージの評価では、代表的な用途の製剤の素性、物理-化学的及び技術的特性、並びに分析手法に関連して、確定できない問題及び重要な懸念領域に含める必要がある問題はなかった。
 哺乳類毒性の領域において、P. oligandrum B301株に対する毒性懸念は特定されなかった。
 P. oligandrum B301株は、欧州議会及び理事会規則(EC) No 396/2005附属書IVへの有効成分の収載基準に関するガイダンス文書に規定される5つの基準を満たさない。特に、文献検索が更新されなかったこと、及び食用の植物の部分中(又は表面上)に代謝物を生成する可能性がある生菌の残留物の挙動を結論できなかったため、有害性が認められないこととしている基準IIIは、生存不能な残留物(二次代謝物)に関して満たすとは考えられない。 
 長年にわたり施用が繰り返されることを考慮すると、P. oligandrum B301株が、自然のバックグラウンドレベルよりもかなり高い濃度で、土壌中に残留し増殖すると予測されない十分な情報は提供されなかった。したがって、評価は確定できなかった。
 P. oligandrum B301株によって生産され、製品の施用後に存在する可能性がある二次代謝物/毒素の素性、ハザードの特性評価及びレベル、及び非標的の生物に対するそれらの物質のリスク、及び地下水への浸出に関連した十分な情報は提出されなかった。したがって、評価は確定できなかった。
 非標的の土壌節足動物に対する毒性、感染性及び病原性、並びにP. oligandrum B301株にばく露された土壌微生物に関する有害影響の可能性に関連した十分な情報は提出されなかった。したがって、評価は確定できなかった。
 全体として、鳥類、野生哺乳類、水生生物、ハチ類、ハチ類以外の非標的の節足動物、及び土壌微生物を含む土壌生物に関するリスク評価は確定できなかった。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8975
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