食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06330290149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としてのシェラック(E904)の再評価、及び特別医療目的用栄養食品におけるシェラックの用途拡張に関する新たな申請に関して科学的意見書を公表
資料日付 2024年8月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は8月1日、食品添加物としてのシェラック(shellac)(E904)の再評価、及び特別医療目的用栄養食品におけるシェラックの用途の拡張に関する新たな申請に関して科学的意見書(2024年6月25日採択、42ページ、DOI: 10.2903/j.efsa.2024.8897)を公表した。概要は以下のとおり。
 本意見書は、食品添加物として使用された場合のシェラック(E904)の再評価、及び特別医療目的用栄養食品におけるシェラック(E904)の用途拡張に関する新たな申請を論じる。
 EFSAの「食品添加物及び食品用香料に関する科学パネル(FAFパネル)」は、400 mg/kg体重/日の無毒性量(NOAEL)に基づき、及び100の不確実係数を適用し、物理的脱色により生産されるワックスフリー(wax-free)のシェラック(E904)に関して、4 mg/kg体重/日の許容一日摂取量(ADI)を導出した。FAFパネルは、化学的漂白により生産されるワックスフリーのシェラック(E904)に関しては、E904中の有機塩素系不純物の同一性及びレベルに関する新たなデータが利用可能になるまでの間は、4 mg/kg体重/日のADIを暫定的と考える必要があると結論した。本ADIは、食品添加物としてのワックスを含有するシェラックに適用されない。
 いくつかの年齢グループに関して、本ADIは、非特定銘柄志向のばく露評価シナリオ及び最大レベルのばく露評価シナリオにおける95パーセンタイルにおいて超過した。その超過が低いこと、及びシェラックのばく露予測と毒性学的評価の両方が保守的(conservative)である事実を考慮して、FAFパネルは、ADIの計算上の超過は安全性の懸念を示さないと結論した。
 FAFパネルは欧州委員会に対して以下の諸点を勧告した。
・結果として異なる不純物が生じるため、製造工程、化学的漂白及び物理的脱色のいずれであるかによってE904の規格を分けること
・各々の製造工程の記述を含めるように当該食品添加物の定義を改めること
・欧州連合(EU)規格から、ワックスを含有するシェラックに関する情報を削除すること
・化学的漂白により生産されるワックスフリーのシェラックに関する酸価を改めること
・鉛の最大基準値を引き下げること
・シェラック中に存在する可能性があるその他の有毒元素に関する基準値の導入を検討すること
・化学的漂白により生産されるシェラックの規格に、クロロホルム(chloroform)及び全ての無機塩化物の最大基準値を含めること
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8897
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