食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06320160149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、フードチェーンにおける新興の化合物リスクに関するスクリーニング結果を外部委託機関による科学的報告書として公表 |
資料日付 | 2024年7月16日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は7月16日、フードチェーンにおける新興の化合物のリスクに関するスクリーニング結果(SCREENER)を外部委託機関(補足: Stichting Wageningen Research Foundation、University of Chemistry and Technology, Prague)による科学的報告書(2024年7月8日承認、184ページ、doi: 10.2903/sp.efsa.2024.EN-8962)として公表した。概要は以下のとおり。 欧州連合(EU)において、年間1トン以上製造、輸入又は使用される全ての化学物質は、REACH規則に準拠して登録しなければならない。この規制の枠組みは、化合物の特性、用途、及び健康と環境への潜在的な影響に関する詳細な情報の収集及び周知を必要とする。しかしながら、これらの化合物のうちいくつかのものは、フードチェーンにおいて新興リスクを提起する可能性があり、そのようなリスクを特定し、評価するための方法の開発を必要とする。SCREENERプロジェクトは、認識されていないハザードを及ぼす可能性がある化合物の存在に関して食品アイテムを分析することによりこの重大な問題に対応した。 疑わしい212種類の化合物のリストを特定した、以前のREACH1及びREACH2プロジェクトから得た知見に基づき、定性的な複数の残留物の高分解能質量分析(HRMS)法が開発された。 小麦粉、ケール、にんじん、馬鈴薯、豆類、いちご、オレンジ、肉、鶏卵及びマス等の様々な食品アイテムは各アイテムにつき3件の試料から、牛の乳及び他の魚類(サケ及びニシン)では各アイテムにつき4件の試料からプールされ、1件の試料が作成された。このプール手順の結果、194件の分析試料が得られ、疑わしい化合物のリストの存在に関してスクリーニングされた。 さらに、ハロゲン化合物の検知に焦点を置いて、ノンターゲット分析(non-target analysis(NTA))が同じ試料に実施された。その目的は、以前はフードチェーンにおいて認識されなかったが、工業的及び人為的活動を通して意図されずフードチェーンに混入された可能性がある物質を検知することであった。 本プロジェクトの最終段階において、同定及び定量分析のために、15種類の化合物(※補足1)がさらに優先順位付けされた。定量法が開発され、194件の試料に適用され、これらの化合物の同定と定量化が可能になった。続いて、ハザードの特性評価、ばく露評価、及びリスクの判定が実施された。定量的な補強分析の期間に試料中に検知された化合物による潜在的リスクの予備的判定は、存在に関する追加分析とハザードの詳細な評価が将来における追跡行動として考えられる3件の事例(※補足2)を除く全てにおいてヒトの健康へのリスクはないことを示した。 (※補足1)15種類の化合物 ・2,4,6-トリクロロフェノール(2,4,6-trichlorophenol) (CAS登録番号:88-06-2) ・2,3,4,5,6-ペンタクロロアニソール(2,3,4,5,6-pentachloroanisole) (CAS登録番号:1825-21-4) ・クロロキシレノール(chloroxylenol)(4-クロロ-3,5-ジメチルフェノール(4-chloro-3,5-dimethylphenol)) (CAS登録番号:88-04-0) ・N-メチルアセトアミド(N-methylacetamide) (CAS登録番号:79-16-3) ・N-メチルピロリドン(N-methylpyrrolidone)(1-メチル-2ピロリドン(1-methyl-2-pyrrolidone)) (CAS登録番号:872-50-4) ・ジエチルトルエンジアミン(diethyltoluenediamine) (CAS登録番号:68479-98-1) ・N-イソプロピルメタクリルアミド(N-isopropylmethacrylamide) (CAS登録番号:13749-61-6) ・p-トルイジン(p-toluidine) (CAS登録番号:106-49-0) ・o-トルイジン(o-toluidine) (CAS登録番号:95-53-4) ・キノリン(quinoline) (CAS登録番号:91-22-5) ・トリス(1,3-ジクロロ-2-プロピル)ホスフェート(Tris[2-chloro-1-(chloromethyl)ethyl] phosphate (訳注 EC名称)) (TDCPP) (CAS登録番号:13674-87-8) ・2-ベンゾイル安息香酸メチル(methyl-2-benzoylbenzoate) (CAS登録番号:606-28-0) ・イソプロピル化フェノールホスフェート(Phenol isopropylated phosphate) (IPPP) (CAS登録番号:68937-41-7) ・ピペロニルブトキシド(piperonyl butoxide) (CAS登録番号:51-03-6) ・3,4-ジメチルアニリン(3,4-dimethylaniline) (CAS登録番号:95-64-7) (※補足2)3件の事例 ・N-メチルピロリドン(N-methylpyrrolidone)(1-メチル-2ピロリドン(1-methyl-2-pyrrolidone)) (CAS登録番号:872-50-4) ・o-トルイジン(o-toluidine) (CAS登録番号:95-53-4) ・ピペロニルブトキシド(piperonyl butoxide) (CAS登録番号:51-03-6) |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-8962 |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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