食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06320120149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、テトラブロモビスフェノールAとその誘導体類に関する新たな科学的意見書を公表
資料日付 2024年7月15日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月15日、テトラブロモビスフェノールA (tetrabromobisphenol A(TBBPA))とその誘導体類に関する新たな科学的意見書(2024年6月4日採択、146ページ、DOI: 10.2903/j.efsa.2024.8859)を公表した。概要は以下のとおり。
 欧州委員会はEFSAに対して、食品中のTBBPAとその5種類の誘導体に関するEFSAの2011年リスク評価を更新するよう要請した。神経毒性及び発がん性がげっ歯類の試験におけるTBBPAの重大な影響として考えられた。利用可能なエビデンスは、TBBPAの発がん性は、非遺伝性の機構を介して発生することを示している。
 新たなデータを考慮して、EFSAの「フードチェーンにおける汚染物質に関する科学パネル(CONTAMパネル)」は、耐容一日摂取量(TDI)を設定することが適切であると考えた。雄のマウスにおける社会的交流への関心の減少に基づき、0.2 mg/kg体重/日の最小毒性量(LOAEL)が特定され、リスクの特性評価に関するリファレンスポイント(reference point)として選択された。種内及び種間の変動に関して100のデフォルト不確実係数、及びLOAELから無毒性量(NOAEL)へ外挿するために3の係数を適用し、TBBPAに対して0.7 μg/kg体重/日のTDIが設定された。
 欧州集団に関する食事性ばく露量を推定するために、食品中のTBBPAに関する約2,100件の分析が使用された。TBBPAへの下限(lower bound(LB))の慢性の食事性ばく露に寄与した最も重要な食品は、魚類とシーフード、肉と肉製品、及び乳と乳製品であった。TBBPAへの推定ばく露量は、母乳及び調製乳で育てられている乳児を含めて、全てにおいてTDI以下であった。
 評価に影響する不確実性を考慮して、CONTAMパネルは、TBBPAへの現在の食事性ばく露は、考察されたどの集団グループに関しても健康懸念を提起しないと90 %~95 %の確実性(certainty)をもって結論した。TBBPAのいずれの誘導体類の毒性に関しても、リファレンスポイントを導出し、又は複合リスク評価の目的で評価グループへの割当を支持するTBBPAとの比較を可能にするデータは不十分であった。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8859
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。